空気清浄器

「空気清浄機」が安く買える時期はいつ?家電の専門家が選び方と合わせて解説

2019/11/22

時期によって価格が大きく変動することもある生活家電。家計をやりくりする主婦としては、できればいちばん安いタイミングで買いたいものです。そこで、家電コーディネーターの戸井田園子さんに、家電の種類によって異なる、安く買える時期を解説してもらいます。

今回は「空気清浄機」が安く買える時期についてです。

■「1家に1台」から「1部屋に1台」へ――空気清浄機のトレンド

春の花粉シーズンだけでなく、PM2.5や黄砂、風邪対策などで通年家電として活躍する空気清浄機。少し前までは「1家に1台」という使われ方でしたが、ユーザーニーズの多様化に合わせて、コンパクトで設置性の良い個室向け、卓上や車載に適したパーソナルユースのものなど、さまざまな機種が登場。脱臭に力を入れたタイプ、除菌に特化したタイプなど、機能面にも広がりがあり、いまや「1部屋に1台」の時代に突入しつつあります。

近年のトレンドとして挙げられるのが、IoT(Internet Of Things=モノのインターネット)化やAI搭載などのスマート化。センサーも高性能になり状況のセンシングも向上している空気清浄機とIoTは好相性で、得られる効果も大きいので、今後はIoT、AI搭載の空気清浄機がスタンダードになると考えられます。

ちなみに空気清浄機は、加湿機能も搭載した「加湿空気清浄機」と、加湿がない「単機能空気清浄機」という2つのタイプに分類できます。

価格相場は15万円超えから、1万円以下までと幅広く、高額モデルは適応床面積が大きいだけでなく、前述したIoT・AIの搭載や、イオン濃度が高い(細菌やニオイに効果があると言われている)といった特徴があります。

「空気清浄機」が安く買える時期はいつ?

コストの削減
Jirsak/gettyimages

通年家電になったとはいえ、いちばんの商戦はやはり春の花粉シーズン前。それ加えて、加湿搭載モデルは冬に向けて売れ行きが伸びるので、空気清浄機の新製品発売は9月~10月に出始め、年内に各社の新モデルが出揃うという流れになっています。

ほかの家電にも共通することですが、新製品が発売になるタイミングで、前年度モデルの価格が底値になります。

大手メーカーはほぼ毎年新製品を発売しますが、必ずしもフルモデルチェンジするわけではなく、新機能を搭載したマイナーチェンジ版であることも多いです。その新機能が自分にとって必要でないと思うのであれば、購入するのは前年度モデルでも大丈夫でしょう。
「とにかく空気清浄機を安く買いたい!」というのであれば、夏の終わりごろから秋口くらいが底値、ということになります。

ただし、空気清浄機、とくに加湿搭載モデルは季節家電として扱われるため、シーズンに向けて特設コーナーができ、旧モデルが一掃されて店頭展示がされなくなるケースが多め。そのため、旧モデルをお得かつ確実に買うなら、店頭よりもネットの方がおすすめです。

もし最新モデルにこだわるのであれば、家電は全般的に発売から半年くらいで初期価格からある程度落ち着くのでそこで買いましょう……と、言いたいところすが、加湿空気清浄機は冬に使いたいですよね。なので、少々価格が高くてもシーズン中に購入するのであれば、年明け1月くらいが買い時になります。

「空気清浄機」のベストな買い替えタイミングは?

6 つのさまざまな車のフィルタ
MarekUsz/gettyimages

空気清浄機はフィルターの価格がそこそこかかるので、フィルターの交換時期が買い替え時となります。最近は「10年交換不要」を謳った機種もありますが、5年交換、3年交換など機種により交換時期が異なるので、お手持ちの機種型番から確認をしてください。そのうえでフィルター交換にかかるコストと、利用状況・ニーズを踏まえて新しく買い替えるかを検討しましょう。

なお、最初に述べたとおり空気清浄機は「1部屋に1台」の時代。そのため、2台目の追加購入ニーズも非常に高いです。花粉や風邪対策が目的であれば、1月頃までには欲しいでしょうから、型落ちを狙うなら、前述の底値時期を狙いましょう。

「空気清浄機」を買い替える際にチェックすべきポイント

いよいよ買い替え、あるいは買い足しとなった場合は、以下のポイントを押さえて商品を選びましょう。

ポイント1:空気清浄機の目的を知る

マイクロのきれいな空気ろ過アイコン
Shivendu Jauhari/gettyimages

空気清浄機とは空気を浄化するもので、役割は大きくわけて3つあります。

役割1:集塵(じん)

集塵フィルターにより、空気中の汚れ(ホコリ・チリ・カビ・ウィルス・雑菌・ディーゼル粉塵・タバコの煙・PM2.5 など)やアレルゲン(ダニの死がい・花粉)などを除去します。どれくらい除去できるかは、商品カタログに記載されている「○○%除去」「○○%抑制」などの数値が目安になりますが、フィルター単体での性能を表したものなので、空間での除去率ではないことを理解しておきましょう。また、機種によって除去できるものが若干異なるので、購入前にはその点も含めてカタログチェックを欠かさないようにしてください。

役割2:脱臭

脱臭フィルターにより、タバコ臭・ペット臭・生ゴミ臭・料理臭・ホルムアルデヒドなどの化学物質臭を吸着し脱臭します。ただし、脱臭性能を客観的に判断する数値の表記が減り、判断がなかなか難しくなっているのが現状。フィルターの素材などで判断するのがおすすめです。

役割3:加湿

本体に加湿機能が搭載されているモデルの場合は、この役割も担うこともあります。最近の加湿空気清浄機は、専用機と変わらない加湿効果が得られるレベルになっているのがほとんど。商品カタログには適応床面積も記載されているので、部屋とのバランスを忘れずに確認してください。

ポイント2:空気清浄機のタイプを決める

■空気清浄機……とは、空気清浄機能のみに特化している単機能の「空気清浄機」。集塵・脱臭のフィルター交換タイプが多く、交換のコストが定期的に発生してしまうが、基本的にはフィルターを捨てるだけなので、お手入れは比較的ラク。加湿機能がないぶん、構造がシンプルなのも、お手入れのしやすさにつながっています。


■加湿空気清浄機……とは、名前のとおり「空気清浄機」に「加湿」が合体したもの。乾燥する冬のシーズンもこれ1台で済むのが長所。国内大手メーカーの多くは、このタイプを発売しています。集塵・脱臭のフィルター10年交換不要が多く、ランニングコストがかからない分、加湿機能があるため、定期的な手入れが多少必要となります。

ポイント3:適応床面積&設置サイズを確認する

部屋に空気清浄機。空気クリーナー家の微細な塵埃を除去します。
ByoungJoo/gettyimages

■適応床面積……とは、空気清浄機のカタログには「適用床面積○畳(○○㎡)」といった表記があります。この数値は日本電機工業会で定められ「5本のタバコを吸ったときに相当する空気の汚れを、30分できれいにできる広さ」を表しているもの。ただし、この数値はあくまで「清浄スピードの速さ」の目安。数値が大きければ大きいほど早く室内が快適になるという意味なので、適用面積が自身の部屋のサイズとピッタリなものを買えばいい、というわけではありません。

空気は人が動くとチリやホコリが舞い上がり汚れるもの。30分間で浄化される程度では、常に空気が綺麗な状態になるとは言い難いですから、少しでも空気が綺麗な状態を維持したいなら、部屋の大きさに関わらず、可能な限り大きなモノを選ぶのがおすすめです。


■設置サイズ……とは、設置に必要となる寸法(幅・奥行き・高さ)で、本体のサイズだけでなく、左右・後方に空きスペースが必要なこともあります。カタログには設置するうえでの推奨寸法が明記されているので、確認を忘れずに。また、空気の吸い込み口・吹き出し口を確認し、吸引・排気を妨げずに置けるかもしっかりチェックしておきましょう。

ポイント4:お手入れのやり方、しやすさを確認

空気清浄機のフィルターを新しいものに変える男の手。
Jae Young Ju/gettyimages

日常的なお手入れのやり方は、機種によって若干異なりますが、共通して定期的な手入れが必要なのものとしては先に書いたフィルターがあります。ひと口にフィルターと言っても、プレフィルター、集塵フィルター、脱臭フィルター、加湿フィルターなど機種によってさまざま。フィルターの種類とお手入れが必要なサイクルや方法は事前に確認しておきましょう。ちなみに「10年交換不要」は、あくまで「交換が不要」という意味で、「お手入れ不要」ではないので誤解しないように。

また、加湿機能付きの場合はフィルターに加えて、給水トレー・給水タンクなどの手入れが必要。フィルター交換タイプであれば、半年から1年に1回のスパンで買い替えが必要で、また価格は4千円~1万円と、やや高め。定期的なコストと手入れの手間、自分にとってどちらが負担かを、購入前にしっかり検討してください。

ポイント5:デザインを確認

空気清浄機は通年利用が一般的になったこともあり、デザインの進化が著しい家電でもあります。木目やダークカラーなどのカラーや、部屋の大きさとのバランスも含め、インテリアに馴染むデザインが増え、選択肢が増えています。インテリアアイテムのひとつとして、デザインにもこだわって選びましょう。

メーカー別「空気清浄機」の特徴

最後に、主要メーカーの「空気清浄機」の特徴(2019年11月時点)も紹介。商品選びや販売店へ行く際の参考にしてください。

なお、各社の商品画像は現時点での最新モデルとなります。必ずしも、文章で紹介している内容と一致するものではございません。

「パナソニック」空気清浄機の特徴

出典:Amazon

「ナノイー」が独自の技術で、最上位モデルは高濃度の「ナノイーX」搭載に。日本の床座の生活にフィットする床上30cmを集中吸引する「メガキャッチャー」で、花粉・PM2.5・アレル物質・ニオイ・菌・ウィルス・カビなどを効率よく吸引してくれます。壁に寄せて置ける設計で設置スペースが少なく、スッキリとしたデザインで、木目調のパネルもあり、日本のインテリアにも馴染みやすい。

フィルターは10年交換不要タイプでランニングコストは最小限。ただし、2週間に1回程度、おもて面のホコリを掃除機などで取る手入れは必要です。全体のラインアップとしては、加湿機能付き4モデル、空気清浄機1モデルを展開しています。

「シャープ」空気清浄機の特徴

出典:Amazon

独自の技術の「プラズマクラスター」を全モデルに搭載。濃度により効果が多少異なり、高濃度になるほど除菌消臭効果が高く、かつ早くなるので、除菌効果や脱臭効果を期待したい人にはおすすめ。背面から吸引するのもシャープの特徴で、そのほかペットに特化したモードや、プレフィルター自動おそうじ機能があるのも独自機能です。

IoT化にいち早く着手し、スマホとの連携で、独自のクラウドAIにより各家庭の使い勝手を学習したり、ネット上の情報を踏まえて最適な運転をすることができるのも魅力。

フィルターは10年交換不要タイプが主力。機種によっては本体背面のプレフィルターのホコリを定期的にダストボックスに集める「自動掃除パワーユニット」が搭載されており、お手入れの手間を軽減。

全体のラインアップとしては、加湿空気清浄機6モデル、空気清浄機2モデルのほか、蚊取機能付き、除湿機能付き、大空間向け、天井付けなど種類が豊富です。

「日立」空気清浄機の特徴

出典:Amazon

脱臭力の高さに定評あり。高級感があってお手入れもしやすい前面のガラスパネルや、自動おそうじ機能搭載のプレフィルターなど、お手入の手間を軽減してくれる使い勝手のよさも魅力です。

フィルターは10年交換不要ですが、定期的なお手入れは必要。全体のラインアップとしては加湿空気清浄機2モデル、空気清浄機1モデル、除湿付き1モデルを展開。空気清浄機は、小型で手頃な価格のため人気あり。個室の入門機としてもおすすめです。

「ダイキン」空気清浄機の特徴

出典:Amazon

飛び出す「アクティブイオン」、吸い込んで分解する「ストリーマー」のW方式、汚れが広がりにくく静電力が落ちにくい「TAFUフィルター」搭載。本体内部で照射するストリーマなら、放出するタイプより強力なエネルギーがあるため、有害物質にも効きしっかり花粉を分解抑制できます。また、加湿を併用しても清浄能力が低下しないのもダイキンの強み!

フィルターは10年交換不要ですが、定期的なお手入れは必要。ただし、ストリーマユニットは交換不要です。

加湿空気清浄機2モデル、空気清浄機1モデル、除湿付き1モデルを展開しています。

「ブルーエア」空気清浄機の特徴

出典:Amazon

単機能特化型の空気清浄機を展開しており、空気清浄機が1分間あたりに供給する「きれいな空気」の量を表す世界基準“CADR”で高いスコアを取得し、世界基準No.1のメーカーです。

0.1μm以上の微粒子を99.97%まで除去できる、独自の 「HEPASilent®(ヘパサイレント)テクノロジー」を採用し、パワフルなファンで空気中に漂うホコリを大量に吸引。これは本体機器内のイオナイザーでマイナスに帯電し、プラス帯電を施してある多層構造のフィルターが静電気の力で強力に吸着し除去するという仕組み。

フィルターは180日目安で交換が必要と、集塵フィルターのコストはかかるが、お手入れ手間はほぼ無し。「Classic(フラッグシップシリーズ)」6モデルに、デザイン性重視の「Sence+」を6色展開、360°吸引のカジュアルライン「Pureシリーズ」2モデルに、車載タイプも展開しています。

「バルミューダ」空気清浄機の特徴

出典:Amazon

独自の整流翼とファンが力強く大容量の空気を吸引し、最大毎分7000リットルの空気を清浄できる独自のテクノロジーを搭載した、単機能の空気清浄機を展開。上に吹き出す気流で、部屋中の空気清浄機を循環させながら、しっかり空気を浄化してくれます。

フィルターは、1年に1回の交換と、1ヶ月に1回を目安に掃除機でフィルター表面のホコリを吸い取ることが推奨されています。ファンやファンガードが簡単に取り外せて水洗いができ、清潔に保つことができるのも特徴。

デザイン性が高くタワー型で設置スペースが少ないので、人目につく玄関などに置き、侵入する花粉を防ぐといった使い方もできます。ラインアップは空気清浄機1タイプのみで2色展開となっています。

「ダイソン」空気清浄機の特徴

出典:Amazon

羽のない扇風機に空気清浄機を合体させている単機能の空気清浄機「dyson pure」シリーズを展開。デザイン性が高く、設置面積も少ないので、どんな空間にも置きやすいのも魅力となっています。

2016年からWi-Fi接続に対応し、専用アプリから遠隔操作ができたり、エアモニターとしての機能も搭載。空気の汚れの原因がわかることで、適切な対処ができるのがメリット。
涼風だけの「cool」のほか、温風もでる「hot+cool」タイプ、パーソナルユースの「cool me」とラインナップは増加中。

「カドー」空気清浄機の特徴

出典:Amazon

株式会社エクレアが立ち上げたブランドで、デザイン性の良さも注目ポイント。単機能の空気清浄機で、価格はかなりの高額ゾーンですが、独自の気流設計で一番大きなモデルは適応床面積65畳という能力の高さがウリ。

フィルター交換タイプで65畳、30畳、26畳、22畳、15畳のほか車載向けの、計6モデルを展開しています。

◆監修・執筆/戸井田 園子
性能・コスト・デザインなどを総合的に判断し、製品選びに役立つ情報を発信する家電コーディネーター。総合情報サイトAll Aboutの家電ガイドを始め、雑誌、テレビ、ラジオなど数多くのメディアで活躍中。

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