「準備や行動が、遅い!」小学生高学年男子の対応は!?
2021/11/15
チャイルドコーチングアドバイザーで、サンキュ!STYLEライター山名美穂です。
みなさんの育児のお悩みに、チャイルドコーチングアドバイザーのスキルを使ってお返事します。今回は小学校高学年男子のお母さんのお悩みです。「準備や行動が、遅い!」そうで……。解決のヒントは、どこにあるでしょうか?
小学校高学年男子、外出前の準備・行動がギリギリです
小学校高学年の息子がいます。外出前の準備や行動が遅くて困っています。登校時間ギリギリまでテレビを観ていて、「早く支度をしないと、後で困るよ」と声をかけても、返事はするけど動かない。慌てて家を出ることもしばしばです。直前になって持ち物の不備が発覚し、それが引き金となって親子で口論になることもあります。
「先に準備を終わらせてからテレビを観るほうが、気持ちが楽じゃない?」とも話し合ったのですが、イマイチ伝わっていないように感じます。
声のかけ方と、「話し合い」の見直しを
思春期育児、お疲れ様です。お話をうかがって、「こうするといいんじゃないかなー」と思ったことが2点あります。お伝えさせてください。
「早くしないと、後で困るよ」を肯定的に言い換える
「〇〇しないと、こんな悪いことが起こる」という表現は、相手の不安や恐怖心をあおります。ネガティブなメッセージを受け取って、「よし!やるぞ!」と奮起できる人は少ないですよね。
「先に準備をしておくと、どんないいことがあるだろう?」と、肯定的な問いかけに言い換えてみてください。「いいことがある」前提で話すと、子どもは物事を前向きに考えられるようになります。
その「話し合い」、「答えを与えるだけ」になっていませんか?
話し合いの場を設けて「先に準備を終わらせたほうがいい」と伝えたんですね。一見お互いに話して同意したように思えるけど、実は双方向のコミュニケーションは成り立ってないのかもしれないな、と感じました。
親が「後で楽になる」と「答え」を与えただけで、息子さん自身は考えていない、考える余地がないまま終わっていないでしょうか。せっかく話し合うなら、「本人が考えて、決める」時間をあげてください。自分で決めたことなら、自発的に動くようになります。
最初は考えるのに時間がかかったり、答えが出なかったりするかもしれません。また、親が求めるものとは全然違う結論を出すこともあります。もどかしいですが、できるだけお子さんの意思を尊重してあげて欲しいと思います。
*記事の内容は、相談者の承諾を得て掲載しています。
■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー。育児に使えるコーチングやNLP情報をシェアしています。
その他マルチジャンルで執筆中。ウェブライティング実績多数あり。文章大好き主婦。