文化の日とは 文化の日はいつ

「文化の日」とは何の日?由来や子どもと楽しめるイベントを紹介

2022/02/25

文化の日とは毎年11月3日に訪れる国民の祝日です。

しかし、「文化」の日といわれても、何を記念する日なのかよくわからないという方が多いでしょう。そこで、文化の日がどういった日なのかについて、さらに、文化の日の由来や子どもも楽しめるイベントについてもご紹介します。

文化の日はいつ?

文化の日は毎年11月3日です。

国民の祝日のなかには、毎年日にちが変わるものもありますが、文化の日は11月3日と決まっています。

文化の日とはどんな日?

日本の書道とインク
bee32/gettyimages

内閣府によると、文化の日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日とされています。日本文化の発展に功績があった方を国が表彰する「秋の叙勲(じょくん)」が行われる日です。

なぜ11月3日が文化の日になったのでしょうか?文化の日の由来などをご紹介します。

文化の日は明治天皇の誕生日であり、日本国憲法の公布日

文化の日である11月3日は、明治天皇の誕生日です。

明治時代に「天長節」と呼ばれる祝日として制定されました。大正時代に入って「明治節」と名称は変わりましたが、戦後まで明治天皇の誕生日を祝うための祝日として残っていました。

さらに、文化の日は、日本国憲法が公布された日でもあります。

1946年11月3日に現在の日本国憲法は公布されました。ちなみに、施行されたのは11月3日の半年後、1947年5月3日です。5月3日は「憲法記念日」という名称で祝日になっていますね。

日本国憲法の公布日が明治天皇の誕生日と同じ日になったのは、偶然ではありません。

当時の内閣が、戦前から親しまれていた祝日「明治節」に憲法公布を行うことを検討し、11月3日に実際に公布したのです。11月3日の祝日が「文化の日」という名前なのは、日本国憲法の内容が世界で初めて「戦争の放棄」を含んでいることに由来します。「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」ということで、「文化の日」になったのです。

文化の日は気象上の特異日だった

文化の日は気象上の特異日ともいわれていました。特異日とは、過去数十年の天気の統計から見て、その前後の日よりも特定の天気の出現率が高い日のこと。1981~2010年の統計上、11月3日は晴れの出現率が70.0%で、晴れることの多い日だったのです。

ただし、最新の統計期間(1991~2020年)では、11月3日の晴れの出現率は56.7%。11月3日を「晴れの特異日」とは言いにくい状況になってきたのが近年の状況です。

文化の日は英語で何という?

英語でいうと、文化の日は「Culture Day」となります。例文を紹介しましょう。

・Culture Day is a Japanese national holiday held annually 3rd November.
(文化の日は毎年11月3日にある、日本の国民の祝日です)

・We go to see the festival on Culture Day.
(私たちは文化の日に祭りを見に行きます)

文化の日を子どもにわかりやすく伝えるには?

文化の日はさまざまな意味合いを含んだ祝日なので、大人でも理解するのが難しいと感じるかもしれません。子どもにわかりやすく文化の日について伝えるときは、次のように話してみてはいかがでしょうか?

「文化の日は、安心して好きな遊びをたくさんできることに感謝する日なんだよ。歌も絵本もダンスも、全部『文化』というもので、それを大事にしていこうと思う日だよ」

文化の日にちなんだ食べ物

文化の日にちなんで特別に何かを食べる風習はありませんが、この時期は旬の食べ物もいっぱいあります。文化の日にちなんで食べたいものを紹介しましょう。

日本の文化といえば「和食」

木製のテーブルの上の伝統的な日本料理
taa22/gettyimages

日本の食文化といえば和食。和食はユネスコの世界無形文化遺産にも登録され、世界中で注目を集めています。

日本は南北に長く、海や山、川といった自然に恵まれた土地です。また、四季があるのも日本の特徴。春夏秋冬で自然の恵みを活かしながら作られた和食は、栄養バランスにも優れています。

日本の伝統的な食文化に則って、文化の日は和食をいただくのもよいですね。

11月に旬を迎える食べ物

11月上旬に旬を迎える食べ物をいただくのもおすすめです。リンゴや温州みかん、鮭などが11月の旬の食材。野菜もたっぷり摂れる鮭のホイル焼きは、手軽に作れて子どもが喜ぶメニューです。

鮭のホイル焼き/フライパンでの簡単レシピ作り方

鮭のホイル焼き/フライパンでの簡単レシピ作り方
出典:白ごはん.com

文化の日に子どもと楽しみたいイベント

文化の日に子どもと一緒に楽しめるイベントをご紹介します。秋の暖かい日に、ぜひお出かけしてみませんか?

博物館や美術館の無料開放(全国各地)

文化の日は、全国各地の博物館や美術館の多くが無料開放になります。

たとえば、東京の国立科学博物館や国立西洋美術館では常設展示が無料。関西では「関西文化の日」と銘打って、関西一円の美術館や博物館などの入場料が11月中無料になります。

毎年必ず無料になるというわけではありませんので、お出かけの前に各施設の情報を確認してみましょう。

高校や大学の学園祭(全国各地)

高校や大学の文化祭・学園祭も、11月3日に行われるところが多くあります。

たとえば、明治学院大学の「白金祭」は、毎年11月1日〜3日に開催されます。地域の方も楽しめるようなイベントです。

新型コロナウイルスの影響で、外部の方が入場できないケースもありますが、お近くの高校や大学の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?

富士宮まつり(静岡県)

静岡県富士宮市で毎年11月3日〜5日に行われる「富士宮まつり」は、富士山を背景に迫力のある山車が練り歩くお祭りです。

大きな山車が狭い道をすれ違うところは、このお祭りの見どころ。太鼓や笛の音色も心地よいので、子どもと一緒に見物を楽しめるはずです。

唐津くんち(佐賀県)

佐賀県唐津市で毎年11月2日〜4日に行われる「唐津くんち」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されているお祭りです。

城下町を練り歩く14台の趣向を凝らした曳山(ひきやま)が、このお祭りの見どころ。浦島太郎やかわいい鯛がモチーフになっていて、初めて見物する子どもも興奮するはずです。

まとめ

文化の日がどのような日なのかについて、さらに、文化の日の由来や子どもと楽しめるイベントについてもご紹介しました。

文化の日はもともと明治天皇の誕生日。戦後11月3日に日本国憲法が公布され、現在の文化の日になりました。

文化の日は、昔から晴れの日が多い気象の特異日とされています。各地の美術館や博物館では例年無料開放が行われます。まだ暖かい日も多いので、この日は子どもと一緒にお出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか?

参考サイト

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