「成人の日」とは?2023年はいつ?由来や食べ物も解説
2022/04/03
2022年の成人の日は1月10日、2023年は1月9日です。
成人の日には、各地の成人式がニュースで取り上げられたり、街中で振袖姿の新成人を見かけたりするでしょう。しかし、成人の日がなぜこの時期に制定されたのかについては、ご存じない方が多いかもしれません。また、2022には成年年齢の大きな変更があります。
そこで、成人の日の由来や成年年齢について解説します。成人の日ならではの食べ物も紹介するので、新成人のいないご家庭もぜひチェックしてみてくださいね!
成人の日はいつ?
内閣府によると、2021年〜2023年の成人の日は以下の通りです。
2021年1月11日(月)
2022年1月10日(月)
2023年1月9日(月)
成人の日は正月が明けてすぐの、寒い季節に行われます。地域によっては雪が降りやすい季節です。大雪のなか振袖を着て成人式の会場に向かう新成人の様子を、ニュースなどで見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
成人の日は1月の第2月曜日
成人の日は1月の第2月曜日です。「ハッピーマンデー」と呼ばれる祝日改正によって、2000年から成人の日は1月の第2月曜日になりました。
ハッピーマンデーとは、祝日を月曜日に設定することで、3連休を増やして豊かでゆとりのある生活を実現させるためのもの。成人の日以外にも、海の日・敬老の日・体育の日が変更になりました。
かつては1月15日
1948年に成人の日が制定されてから1999年までの間、成人の日は1月15日でした。成人の日が1月15日だったのは、以下のような理由があります。
・元服は正月に行われるのが一般的だったので松の内に設定
・宮中や公家(1月5日)・武士(1月11日)が元服を行った日を避けた
こういった事情から、成人の日は1月15日になったのです。
成人の日とはどんな祝日?
内閣府のホームページによると、成人の日は「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを目的に制定されたとのこと。実際に成人の日がどんな祝日なのかについて解説します。
成人の日の由来
日本では、奈良時代以降「元服」と呼ばれる通過儀礼がありました。男性は12〜16歳頃に元服を迎えると、子どもの髪型から成人用の髪型に改めて冠を付けます。女性も12〜16歳頃に元服の儀式として、「裳着(もぎ)」と呼ばれる服を着用し、今まで垂らしていた髪を結う「髪上げ」をしました。
今と同じように20歳で成人式を行うようになったのは戦後のこと。1946年に埼玉県現蕨市で行われた「成年式」が成人式の発祥といわれています。これが全国に広がって、1949年から1月15日が「成人の日」として制定され、各地で成人式が開催されるようになりました。
成人の日を子どもに伝えるなら
成人の日に晴れ着姿の新成人を見かけて、興味津々の子どもも多いはず。成人の日を子どもにわかりやすく伝えるなら、以下のように話してみてはいかがでしょうか?
「成人の日はお兄さん・お姉さんが大人の仲間入りするのをお祝いする日なんだよ。〇〇ちゃんも、■■年後には大人になるんだよ」
成人の日には何をする?
成人の日に、新成人は市町村で開催される成人式に参加します。成人の日が3連休最後の日なので、前日の日曜日に式典を開催する地域も多いようです。男性はスーツや袴、女性は振袖を着る方が多い傾向にあります。式典にふさわしい格好であれば、どのような服装でも構いません。
成人式のあとは、出身の小中学校ごとに同窓会が開かれるのが一般的。また、お祝いの食事会を行う家庭も多いでしょう。
新成人がいない家庭にとって、成人の日はとくにしきたりのない祝日になります。子どもがいる家庭では、子どもが生まれてから今までのことを振り返ったり、子どもに将来の夢を聞いたりしながら過ごすのもよいですね。
成人の日を英語でいうと
成人の日は英語で「Coming of Age Day」といいます。ただし、米国や英国に「成人の日」のような祝日は存在しないので、説明をしたうえで使うとよいでしょう。成人の日を使った英語の例文をご紹介します。
・In Japan, we wear furisode on Coming of Age Day.
(日本では成人の日に振袖を着ます)
・Coming of Age Day this year is 10th January.
(今年の成人の日は1月10日です)
大きく変わる成人の日
1月15日から1月の第2月曜日に日にちが変更された成人の日。2022年はまた成人の日が大きく変わる予定です。変更点を詳しく説明しましょう。
成年年齢が18歳に
「20歳から大人」という常識が変わります。2022年4月に成年年齢が20歳から18歳に引き下げられることになりました。つまり、高校3年生で成年になる可能性があるのです。
18歳で成年になると、次のことができるようになります。
・クレジットカードやローンなどを親の承諾なしに契約できる
・医師免許や公認会計士などを取得できる
・10年有効のパスポートを申請できる
反対に、成年年齢が引き下げられても、20歳以上にならないとできないこともあります。
・飲酒や喫煙をする
・競馬やオートレースなどの投票券を購入する
・養子を迎える
・大型・中型自動車運転免許を取得する
2023年以降の成人式はどうなる?
2022年4月には18歳・19歳の方が一斉に成人になります。このため、2023年の成人の日にお祝いをする方の人数は例年の3倍になる見込みです。
2023年成人の日にお祝いの対象になる方は、以下の通りです。
・2002年4月1日以前生まれ(20歳でお祝い)
・2002年4月2日~2003年4月1日生まれ(19歳でお祝い)
・2003年4月2日~2004年4月1日生まれ(18歳でお祝い)
・2004年4月2日~2005年4月1日生まれ(18歳でお祝い)
通常成人式は学年単位で行われるもの。新成人の出席者が例年の3倍になったら、各自治体の会場は収容人数を超えてしまいます。また、18歳の1月というと、受験や就職活動で大変な時期です。
こういった事情から、多くの自治体では2023年以降も、成人式は20歳の方を対象として行う予定です。
成人の日に食べたいもの
成人の日になにか特定のものを食べるという習慣はありません。しかし、成人の日の時期に食べたいものがあるので、ご紹介しましょう。
小豆粥
「小豆粥(あずきがゆ)」は小正月に食べると縁起がよいとされているもの。小正月は1月14日〜16日の3日間。かつて成人の日は小正月の中日の15日だったので、小豆粥を作ってみてはいかがでしょうか?
小豆粥
ちらし寿司
彩りがよく豪華な「ちらし寿司」はお祝いの席に似合います。成人の日のご馳走としてもぴったりですので、ぜひ作ってみましょう。
華やかちらし寿司
赤飯
お祝いの定番といえば「赤飯」。もちもちの赤飯は、子どもにも人気のメニューです。成人の日は「今日はお祝いの日なんだよ」と話しながら、赤飯を子どもと一緒に食べるのもよいですね。
炊飯器で手軽に作る赤飯
まとめ
成人の日について、日程や由来、この日に食べたいものを解説しました。2022年4月に成年年齢が引き下げられるため、今の子どもたちは18歳で大人になります。小さな子どもがいる方にとって、自分の子が成人になる日はまだまだ先のことに思えるかもしれません。しかし、自分たちの子どもが大人になったときに思いを馳せ、新成人たちを応援したいですね。