立夏とは・立夏はいつ

「立夏」とは?2021・2022年はいつ?季節の食べ物・花から手紙での使い方まで

2021/11/16

立夏(りっか)とは二十四節気の一つで、暦の上で夏がはじまる日。2021年は5月5日、2022年も5月5日に立夏を迎えます。

今回の記事では「立夏っていつ?」「立夏って何?」といった疑問にお答えするだけでなく、季節の食べ物や花、子どもとの過ごし方などについて幅広くご紹介します。

立夏はいつ?

国立天文台の発表によると、2020年~2022年の日本における立夏は次の通りです。

2020年 5月5日 (火)
2021年 5月5日 (水)
2022年 5月5日 (木)

5月5日は、ゴールデンウィーク最終日の「こどもの日」でもありますね。ただし、毎年決まって5月5日が立夏というわけではありません。太陽の動きによって決められるため、1日程度前後することがあります。

また、二十四節気の小満(しょうまん)の前日の5月20日頃までの約15日間を指して「立夏」ということもあります。

立夏とは?

森の新鮮な緑
SB/gettyimages

立夏とは、夏のはじまりの季節のこと。これは1年を24の季節に区切った「二十四節気(にじゅうしせっき)」の考え方によるものです。暦の上では、立夏から立秋の前日までが「夏」とされています。

立夏は、薫風に新緑がきらめき、夏の気配を感じる季節。夏に向かって徐々に気温が高くなる頃ですが、暑すぎず湿度が低いため、一年の中でもっとも過ごしやすい季節とも言われています。

なお、天文学的には、太陽の黄経 が45度になる日を指しています。

立夏を子どもに伝えるなら

子どもに「立夏って何?」と聞かれたら、次のように答えてみましょう。

「立夏は、夏がはじまる季節のこと。木の葉っぱが緑色になって、半袖でお出かけできるくらい暖かくなるときだよ。2022年は5月5日が立夏で、こどもの日だから幼稚園・保育園はお休みだね」

立夏なのに夏じゃないのはなぜ?

ゴールデンウィーク中の富士山の隣の青空の小野色
Takahiro Kawamura/gettyimages

立夏は「暦の上での夏のはじまり」とお伝えしましたが、「5月なのにどうして夏なの?春じゃないの?」と思う方もいるのではないでしょうか。

その理由は簡単。二十四節気は、かつて中国の黄河中流域の気候に合わせて作られたからです。そのため、現在の日本の気候とは一致しません。

二十四節気の季節と、私たちが感じる季節感には、1ヵ月ほどのずれがあるのです。

立夏は英語で何という?

英語には「立夏」に相当する言葉はありませんが、英語で説明する場合は次のようなフレーズが使えます。

the beginning of summer 夏のはじまり
the first day of summer  夏の最初の日

ただし、単に「夏のはじまり」というと、国や地域によって解釈が異なる場合も 。そのため、次のようにもう少し具体的に説明してみてはいかがでしょうか。

the beginning [first day] of summer in the traditional Chinese calendar
伝統的な中国の暦における夏のはじまり(最初の日)

立夏と二十四節気、七十二候との関係

立夏について、もう少し詳しく見ていきましょう。ここでは、古くから季節を表す言葉として使われてきた「二十四節気」や「七十二候」との関係についてご紹介します。

立夏は二十四節気の一つ

立夏は、二十四節気の一つです。

二十四節気とは、古くから中国で使われている暦で、1年を春夏秋冬の四つの季節に分け、さらにそれを6分割し、計24等分したものです。立春から始まる二十四節気の中で、立夏は7番目にあたります。

そして、春分から夏至に至るまでのちょうど真ん中の季節でもあります。

二十四節気の画像

二十四節気のうち、立春・立夏・立秋・立冬をまとめて「四立(しりゅう)」と呼びます。四立は、それぞれの季節のはじまりを表す重要な暦です。

立夏と七十二候

七十二候(しちじゅうにこう)とは、二十四節気をさらに細かく分けたものです。二十四節気の一つひとつを「初候」「次候」「末候」の3つに分け、72の季節をあらわしています。季節ごとの気象や生き物、植物などの変化を短い言葉で表現したもので、季節の移り変わりがイメージしやすくなっています。

初侯(5月5日〜5月9日頃)
蛙始鳴 (かわずはじめてなく) → 意味:カエルが鳴きはじめる

次侯(5月10日〜5月14日頃)
蚯蚓出 (みみずいずる) → 意味:ミミズが地上に這い出る

末侯(5月15日〜5月19日頃)
竹笋生 (たけのこしょうず) → 意味:タケノコが生えてくる

立夏の頃に旬を迎える食べ物

立夏に決まって食べる行事食はありませんが、この季節にはさまざまな食材が旬を迎えます。
ここでは、立夏の頃に食べるものについてご紹介します。

かしわもち、ちまき

チナキと柏のもち
Promo_Link/gettyimages

立夏は、年によっては5日5日「こどもの日」「端午の節句」にあたります。こどもの日の食べ物といえば、柏餅(かしわもち)と粽(ちまき)ですね。一般的に、関東では「かしわもち」、関西では「ちまき」を食べる風習があります。

ちまきは中国から伝わってきたもので、香りのある葉で包むことから邪気を払う意味があり、端午の節句の厄除けとして用意されるようになりました。

一方、かしわもちは江戸時代に日本で生まれたもの。柏の葉は新芽が出るまで落ちないことから、「家系が途絶えない」として子孫繁栄の縁起物とされ、端午の節句に食べられるようになりました。

イチゴ

ストロベリー フィールド、ない人
bee32/gettyimages

立夏を迎える5月は、まさにイチゴの食べごろです。「イチゴの旬は冬」というイメージがあるかもしれませんが、本来は5月頃に旬を迎えます。

現在はクリスマスなどで需要が高まる冬に収穫できるよう、人工的に春の環境を作る「ハウス栽培」が盛んになったため、冬にもスーパーで見られるようになりました。ビニールハウスなどの温室を利用しない「露地栽培」では、春から初夏にかけた時期に収穫します。

イチゴにはビタミンCが豊富で、風邪の予防や美肌効果も期待できますよ。

グリーンピース

緑とエンドウ豆のポッドと新鮮な緑のエンドウ豆
Olga Gagarova/gettyimages

グリーンピースの旬は4月~6月頃。熟す前のエンドウを収穫して、豆の部分を取り出したものがグリーンピースです。タンパク質やミネラル、ビタミンなど、非常に栄養価の高い食材で、特に食物繊維が豊富に含まれています。

最近は冷凍食品や缶詰などで季節を問わず食べられますが、旬のおいしい時期には、ホクホクした食感とやさしい甘みを楽しむことができる「豆ごはん」がおすすめ。グリーンピースが苦手な子どもも、きっと喜んで食べてくれるはず!

立夏の季節に咲く花・植物

続いて、立夏の季節に楽しむことができる花や植物をご紹介します。

フジ(藤)

花が咲く藤花。
Yata/gettyimages

フジは、うすい紫色の花が房状に垂れ下がって咲く、つる性の植物。4月下旬から5月中旬に花を咲かせます。

藤棚から滝のように垂れ下がる花々はなんとも美しく、風に揺られると甘い香りが漂います。

日本では古くから観賞用として親しまれ、古事記や万葉集にも登場。また、2024年に発行される予定の新五千円札の裏面デザインにも藤の花が採用されています。

ショウブ(菖蒲)

ショウブは湿地に育つ植物。5月になると、猫じゃらしやガマという植物に似た穂状の花を咲かせます。香りが強いことから「邪気を払う」とされ、端午の節句には菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る習慣があります。

ちなみに、菖蒲という漢字には「アヤメ」という読み方もあります。アヤメはショウブと同じころに咲く花ですが、これらは全く違うものなので、混同しないようお気をつけください。

ハナミズキ(花水木)

白い花の木の花の木
LFO62/gettyimages

ハナミズキは、別名アメリカヤマボウシと言われる北アメリカ原産の木。4月から5月にかけて開花し、立夏の頃に見頃を迎えます。

花のように見えるのは、実は葉が変形した総苞(そうほう)と呼ばれるもので、総苞の中央部分にあるのが実際の花。

1912年に当時の東京市長・尾崎行雄氏がアメリカ・ワシントンD.C.へサクラを贈った返礼として、1915年に送られたことがはじまりだそうです。

立夏の候とは?いつまで使える?

「立夏の候(こう)」とは、手紙などで使われる時候の挨拶の一つ。ビジネスや目上の方への手紙で使う、あらたまった丁寧な言葉です。「夏のはじまりの季節になりましたね」といった意味で使われます。

この挨拶が使えるのは、二十四節気の「立夏」にあたる季節の間だけ。年によって変わりますが、毎年5月5日頃(立夏)から5月20日頃(小満の前日)までとなります。

・立夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・立夏の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

子どもと楽しむ立夏の過ごし方

立夏はゴールデンウィークと重なることが多いため、家族で過ごす方も多いはず。ここでは、子どもと一緒に立夏を楽しむアイデアをご紹介します。

ハイキングに出かける

山の流れで遊ぶ母と子
Hakase_/gettyimages

立夏は暖かく過ごしやすい季節なので、お出かけにぴったり。梅雨に入る前で気候が安定しているため、ハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか。新緑が美しく、さわやかな風が吹く頃なので、森林浴で心身ともにリフレッシュしましょう。

また、この時期、野原にはシロツメクサが咲きます。子どもと一緒に花かんむりをつくったり、四つ葉のクローバーを探したりするのも良いですね。

菖蒲湯に入って邪気を払う

子供の日に甘い旗のお風呂に入る子供。
Mihoko Yamamoto/gettyimages

男の子の健やかな成長を願う「端午の節句」には、菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る風習があります。ショウブ(菖蒲)には強い香りがあることから「邪気を払う」とされ、端午の節句に用いられるようになりました。

薬草としての効能もあり、菖蒲湯に入ると1年間健康でいられると言われています。血行促進や保温効果のほか、肩こり・腰痛の改善、疲労回復の効果も。暑い夏を乗り切るため、家族みんなで菖蒲湯に入ってみてはいかがでしょうか。

海外では立夏に何をする?

ゆで卵
abibe vida/gettyimages

二十四節気が生まれた国、中国では立夏に「立夏蛋(リーシアダン)」と呼ばれるゆで卵を作り、鮮やかな色のひもで編んだ袋に入れて贈り合う風習があります。また、ゆで卵をぶつけ合い、殻が割れなかった方が勝ちとなる遊び「闘蛋(ドウダン)」は子どもたちに大人気。

なぜゆで卵なのかというと、中国では古くから「立夏に卵を食べれば、暑い日でも夏バテしない」と言い伝えられてきたためです。夏が本格化する前の時期に、滋養強壮に良い卵を食べることで暑い夏を元気に乗り切ろうと考えたのですね。

まとめ

立夏は、夏の気配を感じられる季節。とても過ごしやすい気候なので、ぜひ外に出て自然の恵みを感じてみてください。心身ともに健やかに過ごし、暑い夏に備えましょう!

参考サイト

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