「自分から片付けをする子になって欲しい」部屋の片付けをしない時の対応

2021/11/15

チャイルドコーチングアドバイザーの山名美穂です。

いただいた育児のお悩みに、チャイルドコーチングの手法を踏まえてお答えします。第3回は、「自分から片付けをする子になって欲しい」と願うお母さんのお話。お子さんは小学校5年生の女の子です。

自分から片付けをする子になって欲しい

小学5年生の娘は、片付けが得意ではありません。でも物を集めるのが好き。自分なりに整理はしているようですが、気づけば床にはみ出ている……そんな感じです。「持ち物は、自分の引き出しに入るだけにしなさい」と言っているのですが……。

片付けは、一緒にやったり娘に任せたりしています。わたしが勝手に捨てることはありません。自ら進んで片付けをするようになるためには、なんと声をかけたらいいのでしょうか。

長期的には「継続した問いかけ」、短期なら「その場に合わせた声掛け」

物が少なくてすっきりしていると、こころや頭も落ち着くと聞きます。心地よく暮らしたいですよね。

ところで親が一生懸命片付けをして、振り向くと子どもの物が散乱してること、結構あります。子どもがいけないのでしょうか。「スッキリ」の感覚や「快適な空間」のあり方は、人によって違う……。それを念頭において、考えてみましょう。

「本人なりの片づけ」を認める

娘さんなりに整理しているとのこと。その「気持ち」や「行動」を認める声かけをしてあげて欲しいと思います。その上で「もっと部屋が片付いていたら、どんないいことがあると思う?」と、未来に向かって考えを促す問いかけていきましょう。

目標を明確にして「今」できることを考え行動する

好きで集めたものを、どんな部屋に、どのように置きたいのか……。娘さんが「理想の部屋」を具体化できるといいです。思い描いた部屋を「目標」にして、到達するために「『今』なにができるか」を考える、行動する。そういった機会をどんどん与え、継続的に働きかけてください。

インテリア系のInstagramや雑誌から、お手本となるお部屋写真を見つけるのもいいですね。お母さんも一緒に素敵なお部屋を見て、親子でワクワクを共有できたら素敵です。

「見たまま」を伝えるだけで片づける

直ちに片づけて欲しいものがある場合、「見たまま」を伝えるのも有効です。「床に服が置いてあるね」の一言だけで片づけることもあります。第三者目線の「事実」を伝え、お子さんの視点を主観から客観へと切り替えるわけです。「だらしない」とか「どうしてあなたは……」といった、親の意見の押し付けをしないように注意してください。

事実を伝えるだけでは、戸惑うお子さんもいます。娘さんの反応を見て「これだけ、一緒に片づけよう」など声掛けを重ね、サポートしてあげてください。

*記事の内容は、相談者の承諾を得て掲載しています。

■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー。育児に使えるコーチングやNLP情報をシェアしています。
その他マルチジャンルで執筆中。ウェブライティング実績多数あり。文章大好き主婦。

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