子どもの話を「上手に聴くため」に大切な3つのこと
2021/11/15
チャイルドコーチングアドバイザーの山名美穂です。
子どもの話、しっかり聴けていますか?コーチングの手法を使って、上手に聴きましょう。
傾聴(けいちょう)
ひとつ目は「傾聴(けいちょう)」。子どもの話に充分に耳を傾けることです。すでに実践している方も、以下の3つができているか再確認しましょう。
・最後まで聴く
・真剣に聴く
・一旦、全て受け止める
否定はもちろん、いつも大人が結論を与えてしまうのもよくありません。
子どもが「友だちとケンカをした」と言ったときに、親が「明日、仲直りすればいいでしょ」と答えを示すのが、必ずしもいいわけではないのです。
子どもは、答えを求めていないことも多いです。考える力を奪い、会話を強制終了しかねない解決策の提示には、ご注意を。
バックトラッキング(オウム返し)
子どもの言ったことを、そのまま繰り返すバックトラッキングも有効です。これを行うと、子どもは「聴いてもらっている」という安心感を得ます。
「テストで100点取ったよ!」と言われたら、「すごい!」だけより「100点を取ったんだね!すごい!」。「分からない」と言われたら、「そっか」だけより「そっか、分からないんだね……」が◎。
リフレーミング
物事を違うフレーム(額)に入れて見るのが「リフレーミング」です。簡単にいえば、物の見方を変えること。有名な例に「コップに水が『半分しかない』か『半分もある』か」がありますね。
子どもがネガティブにとらえていることを、ポジティブに言い換えます。
例えば「緊張してうまくできない」なら、「成功する実力があるから、緊張するんだよ」「『うまくやりたい』は向上心。自信持って!」といった感じです。
弱音を受け止め、励ましのことばをくれる親への信頼が深まります。「なんでも話そう」と思ってくれるはず。また、自身でもリフレーミングを行えるようになり、多角的な視点を持つようになるでしょう。
子どもの話を上手に聴こう
上の3つを意識して聴くと、子どもはたくさんの話をしてくれるようになります。
子どもは素直です。上手に聴けたかは、リアクションを見ていれば分かるはず。子どもの話を聞きたくない、そんなわけないですよね。3つのスキルを使って、親子のコミュニケーションを深めて!
■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー(R)、全米・日本NLP協会NLPプラクティショナー、LABプロファイル(R)プラクティショナー。ウェブライター、ストーリーライターとしても活動中。サンキュ!STYLEでは、子育てや人間関係を中心に、主婦の身近なトピックを扱って執筆しています。