主婦が安らげる「第三の場所」を見つけよう

2021/11/15

チャイルドコーチングアドバイザー(R)の山名美穂です。

「サードプレイス」ということばを、ご存知ですか?家庭や職場とは別の、自分にとって居心地のいい「第三の場所」を示します。今回は、主婦とサードプレイスについて考えます。

サードプレイスとは

「サードプレイス」とは自宅・職場(学校)とは別の、居心地のいい「第三の場所」を指します。妻・母や社会人といった肩書・役割を下ろし、自分が安心・リラックスできるコミュニティである必要があります。

利害関係のない平等なメンバーとの交流が、気分転換・ストレスの解消や自身の存在確認など、いろいろなことに繋がります。

主婦にもサードプレイスは必要

第一の場所「家庭」と第二の場所「職場」を往復する日々、ストレスが溜まりますよね。

また、在宅勤務の家庭や、自宅をオフィスにする主婦も増えています。すると、生活のほとんどが「家」という限定的な世界で完結してしまう。息が詰まることがあって当然です。

そんな時、「主婦が主婦でいなくてもいい場所=サードプレイス」があると、ちょうどいい「逃げ場」となるのです。

どんな場所・コミュニティがサードプレイスになるか

今の日本におけるサードプレイスの定義は曖昧です。興味や趣味が類似している人とは、信頼関係が築きやすいです。自分が面白そうだと思う事柄から探していきましょう。

身近では、ボランティアやスポーツのコミュニティに見出せるかもしれません。カフェが開催するワークショップなどもいいですね。

利害関係のないフレンドリーなメンバーと、会話が楽しめればOKです。

オンラインを活用する

現在は会議ツールなどを使ったオンライン・コミュニティも増えています。わたしも時々参加します。実際にいるのは自宅ですが、画面越しに全国各地の人たちとするおしゃべりは楽しいですよ。

こんなコミュニティには注意!

サードプレイスは、参加者全員にとって「安心・安全な場所」である必要があります。下のような場はサードプレイスにはなりません。注意しましょう。

1.権力者・支配者がいる
2.上下関係がある
3.ビジネスの勧誘がある
4.商品や商材の販売がある……など

また、サードプレイスはハードな勉強会でもありません。メンバー同士が刺激を与えあうのはいいことですが、闘争心を煽られるような場所はサードプレイスとは呼ばないでしょう。

参加者としての心得

コミュニティへ参加する際、覚えておきたい事もあります。

1.他の人を否定しない、認める
2.オープンマインドで参加する、シャイになりすぎない
3.人の話を尊重する、自分ばかり話さない
4.不快に感じたら退出する勇気を持つ

簡単に言えば、討論会や悪口、自分語りの場にしないことです。同時に、遠慮ばかりして黙っている必要もありません。
 
そして、大切なのは「去る勇気」です。「ココじゃない」と感じたら、軽やかにその場を去りましょう。断るのが苦手な人は、いくつか退出理由を用意しておくといいかもしれません。健全なサードプレイスは、人の出入りにも柔軟なはずです。

ひとりとは違う心地よさを求めて

よく知らない相手と話すことに、抵抗がある方もいると思います。わたしもそうでした。しかしやってみると、初回からわりに「心地いい」のです。飲み物を片手に、みんなの話に耳を傾けるリラックスした時間。そこに「否定されない」安心感があれば、初めてでもくつろげるのです。

「ひとり時間」をサードプレイスとする考えもあります。でもひとりだと、つい考え事やスマホとの「にらめっこ」をしてしまいませんか?

ぜひ人と交流するサードプレイスを見つけ、「一緒にいるけど、なにもしない」自由を楽しんでほしいと思います。

組織に属すのが当然ではない、個人の時代になりつつあります。わたし達主婦も、自身が安らげる安全な居場所を、自分で選んでいきましょう。

■この記事を書いたのは…山名美穂
サンキュ!STYLEライター。パーソナルコーチ、チャイルドコーチングアドバイザー。WEBライター、ストーリーライターとしても活動。サンキュ!STYLEでは主婦の身近なトピックを、マルチジャンルで執筆中しています。現在、NLP(神経言語プログラミング)を勉強中です。

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