教育費のピンチを救う!「もらえるお金」最新ニュース

2021/11/15

子どもの将来のために備えはしっかりしておきたいけど、どう頑張っても貯められそうにない……とお悩みの方に朗報です。授業料無償化や助成金制度をうまく使えば大学に進学できるかもしれません。知っておいて損はない、教育費に関するお金の最新情報をお届けします。

「高校の授業料」に関する知っトク情報

■年収に応じて高校の授業料を国が負担してくれる「就学支援金」
世帯年収910万円未満の家庭は、公立高校の授業料(全日制で年額11万8000円)が全額無料です。私立高校の場合は所得に応じて、年額11万8000円から29万7000円の加算支給が受けられますが、実際かかった授業料との差額は支払う必要があります。高校入学時に学校から案内があるので、忘れずに申請を!ちなみに就学支援金は生徒や保護者が直接受け取るのではなく、学校からの授業料請求額が減る仕組みです。

※注意※
・所得制限がある
・国から学校に直接支払われるシステム

■自治体が支給する「私学助成金」で私立への進学もしやすくなる
私立高校に進学した場合、各自治体で所得に応じた授業料軽減助成金などを設けています。東京都の場合、年収目安760万円までの世帯に対し、在学校の授業料を上限に、国の就学支援金
と合わせて年額44万9000円(都内私立高校平均授業料相当)まで助成してくれます。

※注意※
・所定の期間に申請しないと受け取れない

〝もしも〞のときに頼れる「給付型奨学金」

保険会社のアフラックでは、小児がんを経験した子どもと親をがんで亡くした子ども(いずれも高校生)を対象に、月額2万円を高校卒業まで給付する制度を設けています。また、東京海上日動あんしん生命では公益社団法人日本フィランソロピー協会とともに、疾病により保護者を亡くした子どもが大学に進学した場合、年間30万円を給付してくれます。どちらも審査はありますが、各社の保険に未加入でも利用可能なので、確認してみてはいかがでしょうか。

「未就学児」を持つ親にうれしい情報

■2019年10月から幼保無償化がスタート予定!
政府は子育て世帯を応援するため、幼稚園や保育園に通う3~5歳のすべての子どもと、保育園に通う0~2歳の住民税非課税世帯の子どもについて、利用料を無料にすることを決定しました。認可保育園などは完全無料ですが、私立幼稚園の一部や認可外保育園は、上限を設けて利用料が補助されます。ただし、給食費については無償化されず、保護者の実費負担になる見込み。今年の10月から実施する予定で、具体的な手続き等については、現在検討中です。

■将来、大学の授業料も無償化の可能性が! !
2020年4月から開始の予定。国立大学の場合、住民税非課税世帯は入学金と授業料の全額を免除、住民税は課税されていても、年収380万円未満程度の世帯には授業料の減免や給付型奨学金の一部を支給する予定。私立でも同程度の支援を行う予定です。

「大学の奨学金制度」を利用しよう

■比較的低利子な「日本学生支援機構」の奨学金を利用できる
奨学金制度のなかでは最も利用者が多く、「第一種奨学金(無利息)」と「第二種奨学金(利息つき)」があります。利用しやすいのは第二種奨学金で、貸与額は月額2万円から12万円まで1万円刻みで選べ、高校在学中に高校を通じて奨学金の予約をすれば、入学した4月から(5月のケースも)奨学金が振り込まれます。条件つきで入学特別増額を受けることも可能です。

※注意※
・高3の春までに申請しないと、支給開始が遅れる
・無利息の奨学金は基準に合致していても、申し込み者が多いと不採用の可能性あり

奨学金や助成金制度のうまく使いながら、子どものためのお金をしっかり確保していきましょう。

参照:『サンキュ!』4月号とじ込み付録「教育費のリアルがわかるノート」より。掲載している情報は19年2月現在のものです。監修/畠中雅子 取材・文/秋山由紀 編集/サンキュ!編集部

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