【白書】「子どもが寂しそう……でも働くママでいいですか?」
2017/07/08
現在は週5日、フルタイムで働くサンキュ!読モブロガーの岡田三恵子さん。働き始めた当初は長男に「ママ、仕事やめて」と言われたこともあったとか。そんな岡田さんの“働き続ける”ことを選べた理由、胸の内を聞かせてもらいました。
~働き始めた矢先に東日本大震災が~
ひとり息子が満1歳になるときに、仕事を再スタートした岡田さん。
「息子と2人きりで家にいる日々は、楽しい半面、うつうつとした気持ちになることも……。会社から帰る夫を待つだけの暮らしを変えたい、とも思いました」
運よく保育園も決まり、まずは9時30分~15時30分の時短、派遣勤務で働き始めた岡田さんですが、その矢先に東日本大震災が起こりました。
~仕事はもう辞めよう~
「保育園に電話がつながらないなか、会社から4時間以上かけて、歩いて息子を迎えに行きました。歩きながら、いざというときに子どもを守れない自分を責め、もう仕事は辞めよう、とも思ったんです」
でも保育園に着くと、いつもと同じように、保育士さんと岡田さんの帰りを待っていました。
「それまでは、母である自分が全部やらなくちゃ!と思っていたんですね。でも、信頼できる保育士さんを見て、私と夫以外にも、こんなにしっかりと子どもを守ってくれる人がいるんだ、私が全部背負わなくてもいいんだと、ほっとしました」
▲剛太くんの手紙が元気のもと。
~「ママ、仕事やめて」にドキッ!~
保育園では、どの親も働いているのが当たり前だったけれど、小学校に入学し、〝ずっと家にいるお母さん”の存在を知った息子さん。何度か彼に「ママ、仕事やめて」と言われて、ドキっとしたこともあったとか。でも、大人が思うほど切実ではなかったようで、ひと安心。今はけろっと忘れて、保育時間の長い民間の学童と、学校の友だちがたくさんいる学校近くの学童をバランスよく併用しながら毎日を過ごしています。
~葛藤するときもあるけれど~
とはいえ、「今も時々葛藤するんです」と岡田さん。「本当にこの働き方でいいのかな?って、ふと思います。でも、離れている時間があるからこそ、一緒にいるときに、息子にたっぷり愛情をかけられてるって、自分でもよくわかってるんです。葛藤しつつも働き続けるのは……やっぱり、社会に片足でも突っ込んでいたいから。あとは、料理が大好きで、いずれは自宅で料理教室を開きたいという夢もあるんです。今後も、家族が楽しく過ごせることを最優先に、臨機応変に働き方を変えていければと考えています」
平日忙しい分、休日はのんびり。晴れた日はシーツなどを干してから、家族で近所の公園へ行くなどして、過ごしているそうです。
参照:『サンキュ!』7月号「子どもが寂しそう……でも、働くママでいていいですか?」より一部抜粋 撮影/キムアルム、取材/宇野津暢子、文/田谷峰子
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