「ナポリタンを食べたいのにスパゲッティがない!」そんなピンチを華麗&美味に乗り切るスマートなアイデアをプロが解説
2020/01/18
「いつもの料理にひと工夫」シリーズを始め、サンキュ!WEBで多くのグルメ記事を執筆しているフリーライターの増田剛己さん。そんな増田さんが、ペンネームの下関マグロで書いた書籍『ぶらナポ 究極のナポリタンを求めて』(駒草出版)が発売となりました。
今回は、同書の中でも紹介されている「スパゲッティを使わないナポリタン」について、紹介してもらいます。
もうナポリタンにスパゲッティは要らない!?
ナポリタンは冷蔵庫のあまりものでササっとつくれますが、肝心のスパゲッティがない……という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。また、スパゲッティはお湯を沸かして、ゆでるとけっこう時間がかかるもの。
より手軽にナポリタンを楽しむためにも、「スパゲッティを使わないナポリタン」、知っておいて損はないと思いますよ。
スパゲッティ以上においしいかもしれない「ナポリタンうどん」
むしろスパゲッティよりもおいしいかもと感じるのが、「うどん」を使ったナポリタン。
冷凍、生どちらのうどんでもいいのですが、ポイントは電子レンジで加熱したり、ゆでたりしたあと、水で洗い、よく水切りをすること。そうすることで、もちもち感がほどよくアップして、ナポリタンにピッタリな食感になります。
調理はふつうにナポリタンをつくるときの要領でOK。牛乳などを入れるとマイルドになって、小さなお子さんでも食べやすくなりますね。また、麺つゆなど少し入れると和風の感じが出ます。パセリではなく、青のりをかけていただいてもいいですね。
お弁当のおかずにもなる「マカロニナポリタン」
マカロニでナポリタンをつくるとお弁当のおかずにもなりますし、ちょっとしたつけあわせ、あと一品のおかずにもなります。
ポイントは、入れる具材をマカロニと同じくらいのサイズに切ることです。また、マカロニのゆで時間を表示の時間より少し長めにするともちもち感が出ます。マカロニでつくる場合は、具材を入れすぎないほうがおいしく仕上がりますよ。
ソーメン、中華麺……どんな麺でもナポリタンはできる!?
町の中国料理屋さんでは、メニューにナポリタンを用意しているところもあります。そのなかには中華麺を使っているケースもあり、これがじつによく合うのです。ほかには、ソーメンのナポリタンを出している居酒屋さんもありました。
そのほか個人的に、インスタントラーメンや日本蕎麦を使ったナポリタンにもチャレンジしてみましたが、どれもおいしく仕上がりましたよ。要するにどんな麺でもナポリタンになるわけです。これは、「ケチャップ」のパワーによるものといえるでしょう。ある意味最強の調味料で、どんな麺でもナポリタンに仕上げてくれるのです。
また、スパゲッティを始めすべての麺で共通するポイントが、ゆで時間を少し長めにするとのこと。加えて、ゆでたあとに水でよく洗うとかなりモチモチになります。
あと、スパゲッティが1人前、うどんが1人前しかないけれど、2人分のナポリタンをつくらなくちゃいけない……ってことはそうそうないと思いますが、もしそんなときが訪れたら、いっしょに炒めちゃって大丈夫です。複数の食感が混ざって、新食感のナポリタンとして楽しめるはず。ぜひ、いろいろとお試しあれ。
◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)、『ぶらナポ 究極のナポリタンを求めて』(駒草出版)などがある。