片づけが嫌い!捨てるのが苦手!家がいつもぐちゃぐちゃなのは、ずぼらな性格ではなく片づけ方を誤解しているだけかも!?片づけに悩む人に、自分に自身が持てるようになる、正しい片づけ方をお伝えします。
<教えてくれた人>
mocaさん
整理収納アドバイザー。ハウスメーカー勤務の夫、長男、長女の4人家族。著書に『1日5分!お片付けノート』(扶桑社)、『お片付けノートで見えてくる!大事なのは「捨てる理由」でした』(主婦の友社)がある。Twitter:@mocatam2014
片づかないのはあなたのせいじゃない!
家がいつもぐちゃぐちゃなのは、性格がずぼらだから?整理整頓が苦手だから?家族が片づけてくれないから?いいえ、もしかすると、正しい片づけ方を知らないだけなのかもしれませんよ。
かつてのわたしは、片づけが大嫌い。だって、性格は超ずぼらだし、親も片づけ下手。
生まれつき「片づけの才能」がないと思っていました。片づけ本を何冊も買って整った部屋の写真を見るたびに自分にはできないと落ち込む日々。でも今思うと、片づけについて大きな誤解をしていただけでした。
たくさん物を捨てないと片づかない!という誤解
「物を大量に捨てたいわけじゃないし……」と、捨てるブームには抵抗感を持っていました。だけど、大切なのは「捨てる量」ではなく、「捨てるべき物を見つける目」を養うこと。少しずつでも捨てられるようになれば、家が片づくということがわかりました。
目の前から隠すこと=片づけという誤解
かつては「見た目をすっきり整えること=片づけ」だと誤解していたので、収納ケースをたくさん買ってはそこに物を押し込んでいました。だけど、「隠す片づけ」はどこに何をしまったか把握できなくなり、かえって家が散らかるんだと気づきました。
こんな片づけ方はNG
●端に寄せただけ
●引き出しに突っ込んだだけ
そんなわたしが片づけられるようになったきっかけは、「これ、いる?」と自分にツッコミを入れながら、捨てる理由を考えたことでした。
飲み終わったワインのコルクを発見!でもコルクなんて使い道がないし、それが文房具の引き出しに入っているのが謎すぎて、「家の中にいらない物って結構あるかも?」と気づくきっかけに。
捨てる理由が見つかって「な~んだ、いらないじゃん」と納得できれば気持ちよく物を手放せると気づいたんです。
捨てる理由
●冷蔵庫がダサくなる!
マグネット
●インクが出ない!
蛍光ペン
●賞味期限が2年前!
かつおぶしの小袋
片づけのゴールはちり1つないキレイな部屋ではなく、「多少散らかっても、片づけられる!」と自分に自信が持てるようになること。わたしの場合、性格はずぼらなままだけど、片づけられる人に変わりました。家が片づかないのはあなたの性格のせいではなく、片づけ方を誤解しているだけかもしれませんよ。
捨てられるわたしに変わろう!
捨てないと家が片づかないのはわかっているけど、まだ使える物を捨てるなんてもったいないし、あとから必要になるかもしれない……。そんな人に「いらない物」を見つける方法、教えます!
片づけられなかった頃の私は、残す理由ばかり考えていました。そもそも家にあるのは、自分が「欲しい」と思って買った物ばかり。捨てない言い訳はいくらでもできちゃうんです。
逆に、捨ててもいい理由を考えるようにすると、捨てるべき物を見つける視力がアップします。こうなると、まるで「捨てルーペ」を手に入れたようなもの。今まで必要だと信じて疑わなかった物が急に不用品に見えてくるから不思議です。
棚や引き出しの中にきれいに収納されていると、「ここに捨てる物なんてない」と思いますが、1つ1つをよく見てみると「実はもう使えない」物が混ざっていると気づけるように。
時間が経つとゴミになる物
●劣化した窓ふき用スプレー
新品だけど過去の遺物
●郵便番号が5桁の封筒
※現在は7桁です。
参照:『サンキュ!』2022年12月号「世界一やさしい片づけの本」より。掲載している情報は2022年10月現在のものです。撮影/林ひろし、キムアルム 監修/ moca 構成・文/ kitsune 編集/サンキュ!編集部