テーブルの上や戸棚の隙間などに、気がつくと溜まっている紙の書類。なかには重要な連絡事項が書かれたもの、あるいは期限までに回答が必要なものもあったりしますが、ほかのものと混ざってしまって見つからない……なんてこと、よくありますよね。
そこで今回は、書類の整理方法について、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する「美部屋(掃除・片付け)コンサルタント」の山口奈穗子さんに教えてもらいました。
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片付けのプロも苦手だった書類整理
「美部屋(掃除・片付け)コンサルタント」としてお仕事をさせていただいていますが、はじめから片づけが得意だったわけではありません。特に書類の整理は、いちばん苦手でした。
結婚した当初は、いつもテーブルや棚の上に書類が積み重なっていましたし、物置部屋と化した部屋のほとんどは書類の山でした。「書類はとりあえず取っておいて、後でまとめて整理しよう」と考えていたからです。また「情報はたくさんある方がよい!」とも思っていたので、書類をストックしておくことは必要なことである、とさえ考えていました。
ところが、いざ必要なときに重要な書類が見つからなかったり、書類の山に紛れてCDなどが行方不明になったりと……散らかった書類あるある(?)が頻発するように。また、書類1枚1枚は小さいし目立ちませんが、それが部屋のなかにばらけて存在すると、部屋がなんとなく散らかった印象になるという悩みも。
このときの経験から学んだのは、書類の片づけを後回しにすると困ったことが連鎖的に起こる、ということ。このままではいけない、なんとかしなくては…というわけで、書類整理の試行錯誤が始まったのです。
書類整理をうまくやる心がけとは?
まず最初の心がけとして「書類に関しては家もオフィスと同じ!速やかに目を通し、迅速に処理する!」と考えるようにしました。「溜め込んだら後で10倍苦労する!」と自分に言い聞かせながら。
実際、書類を積み上げて「いつかきちんと整理する」というサイクルは、ラクなようで実はすごく大変ですし、効率的なようで、まったくの非効率。
そこで、心がけに加えて以下のように新しい書類整理サイクルも考えました。
1.書類が来る
2.わが家の総務担当(かっこいい!)として迅速に振り分ける
3.一旦終了させる
だけ。つまり、来たらすぐに処理していく、ということ。とてもシンプルではありますが、この流れを意識するだけで、書類整理がグッとラクになりました。感覚としては、スーパーで買ってきたものをすぐに冷蔵庫・冷凍庫・野菜室・チルド室に振り分ける行動に近いですね。
具体的な書類振り分けのコツについては、つぎの機会にご紹介させていただきます。