夏の電気代というと、ついエアコンばかり気にしてしまいがち。でも、そのほかにも気をつけたい家電があります。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、夏の家電の消費電力について聞きました。

監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。
今回のテーマは「夏の消費電力の内訳」!
夏の消費電力トップ3は「エアコン、冷蔵庫、照明」
このグラフは、夏季と冬季それぞれの時期に、家庭でもっとも多く電気を消費している機器の割合です(出典:資源エネルギー庁ウェブサイト/2023年7月5日に利用)。
夏季を見るとエアコンがダントツに多いですが、冷蔵庫も20%近くであなどれません。また、エアコンを除く上位トップ3――冷蔵庫・照明・給湯の3つを合計すると、全体の約3割となりエアコンに並ぶ消費割合になります。
電気代を上手に効果的に節約するには、エアコンだけでなく、これらの対策も行うことがポイントといえるでしょう。
待機電力の約20%は給湯器コントロールパネル!?
さきほどのグラフに「待機電力」という項目がありしたね。待機電力とは「機器を使用していないのに消費される電力」のこと。
夏場の待機電力は「6%」。全体で見ればそれほど多くありませんが、使用していないのに消費される割合としては無視できません。
少し古いデータにはなりますが、待機電力の内訳を表したのが次のグラフです。
待機時消費電力量機器別構成比
「ガス温水器」とは、いわゆる給湯器のコントロールパネルなど。これが待機電力の20%近くを占めています。いつでも使えるように電源をオンにしたままのご家庭が少なくありませんが、使わないときはこまめにスイッチを切るようにしましょう。
待機電力は、使っていないのに使われているムダな電力。使わないときはコンセントからプラグを抜くなどして、こまめに消すのも立派な節電になります。
近年では待機時の消費電力が小さい製品が増加していますので、新たに購入する際には、待機時消費電力が小さいものを選ぶことも大切です。
取材・文/かきの木のりみ