夏の電気代というと、ついエアコンばかり気にしてしまいがち。でも、そのほかにも気をつけたい家電があります。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、夏の家電の消費電力について聞きました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2020年5月時点の取材情報を元にしています。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。
今回のテーマは「夏の消費電力の内訳」!
夏の消費電力トップ3は「エアコン、冷蔵庫、テレビ」!

このグラフは、夏の平日の14時ごろに家庭でもっとも多く電気を消費している機器の割合です(出典:資源エネルギー庁)。
エアコンが6割近くとダントツに多いですが、冷蔵庫も20%近くであなどれません。また、冷蔵庫・テレビ・照明の3つを合計すると、全体の約3割にもなります。
電気代を上手に、効果的に節約するには、エアコンだけでなく、これらの対策も行うことがポイントといえるでしょう。
待機電力の約20%は給湯器コントロールパネル!?
さきほどのグラフに「待機電力」という項目がありしたね。待機電力とは「機器を使用していないのに消費される電力」のこと。
夏場の待機電力は「3%」とそれほど多くありませんが、年間を通すと約5.1%、電気代約6,160円に相当します(※1)。電気代の節約を考えたとき、待機電力対策も見逃せません。
その待機電力の内訳を表したのが次のグラフです。
待機時消費電力量機器別構成比

「ガス温水器」とは、いわゆる給湯器のコントロールパネルなど。これが待機電力の20%近くを占めています。いつでも使えるように電源をオンにしたままのご家庭が少なくありませんが、使わないときはこまめにスイッチを切るようにしましょう。
待機電力は、使っていないのに使われているムダな電力。使わないときはコンセントからプラグを抜くなどして、こまめに消すのも立派な節電になります。
近年では待機時の消費電力が小さい製品が増加していますので、新たに購入する際には、待機時消費電力が小さいものを選ぶことも大切です。
今年も梅雨前から夏日が続き、暑い夏になることが予想されています。また、新型コロナウイルスでこの先の状況もまだ見通せない今、できる節約はしっかり行っていきましょう。
教えてくれたのは・・・

取材・文/かきの木のりみ