節税ワザ「iDeCo」で老後資金を貯めながら税金も下げよう!

2019/06/28

年を重ねるにつれて現実味を帯びてくる老後の問題。今からしっかり節税をし、貯蓄を始めてみませんか。そこで、老後資金の準備として注目されている「iDeCo」(個人型確定拠出年金)について専門家に話を聞きました。

監修/深田晶恵さん
ファイナンシャル・プランナー。生活設計塾クルー取締役。消費者目線に添ったアドバイスや解説が大人気!『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』(ダイヤモンド社)など著書も多数。

「iDeCo」って何?

「iDeCo」という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的な仕組みやメリット・デメリットについてわからないという人も多いですよね。

「iDeCo」とは自分で老後資金を積み立てるために国が用意してくれた制度。毎月定額を老後資金として積み立てていきますが、この掛け金は全額「所得控除」の対象になるので、節税効果大。また、運用で得た利益には通常約20%税金がかかりますが、「iDeCo」なら非課税。老後資金を確実に貯められて、手取りも増やせるのはこの制度だけなんです。

iDeCoのメリットまとめ

・毎月の掛け金を払うとき⇒その年の所得税と翌年の住民税が安くなる
・運用しているとき⇒運用で殖えた分に税金がかからない
・受け取るとき⇒退職金や公的年金の税制が適用され、税金負担が軽くなる場合がある

さらにこんなメリットも……

パートの妻や自営業の人の場合

元々「iDeCo」は退職金がない人のための制度。掛け金は「国民年金基金」と合算で月6万8000円まで設定できます。パートでも、所得税や住民税を払っているなら「iDeCo」で節税が可能です。

小さい子どもを持つ親の場合

公立保育園は住民税の額で保育料が決定。つまり、「iDeCo」で節税して住民税が安くなると、保育料も連動して安くなるためダブルのメリットがあります。共働きなら、2人で「iDeCo」を使い、世帯の住民税を下げるのがオススメです。

「iDeCo」のメリットを受けられない人もいる?

「iDeCo」は税金面での優遇が大きく、積み立てている期間中、手取りもしっかり増やせるのがメリットです。しかし、納税していない人は節税の恩恵がなく、手数料を考えるとやや不向き。さらに50代で始めると、加入期間が10年に満たず、最長で65歳まで積立金を受け取れません。また、加入期間が10年未満だと、節税の恩恵もないのであまりオススメできません。

「iDeCo」でいくら節税できる?

それでは実際にどれくらい節税ができるのでしょうか。年収が高い人ほど、所得税率が高く、節税効果も大きくなります。また、子どもが小さくて扶養控除がない人にとっても、積立額を所得から控除できます。下記の表を参考にしてみてください。

*節税額は、所得から扶養控除以外のその他の所得控除(社会保険料や生命保険料控除など)を差し引き、課税所得をもとに計算しています。

「iDeCo」の仕組みをわかりやすく解説

いざ「iDeCo」を始めようとしたときに、何から始めたらよいのでしょうか。口座開設から受け取りまでの仕組みを簡単に解説します。

1 「iDeCo」の口座を作る

「iDeCo」は専用口座をつくる必要があり、申し込みは銀行や証券会社などで行います。しかし、金融機関によって、毎月かかる運営管理手数料に差があります。長期間積み立てる制度なので、コストはできるだけかけないことが鉄則。下の金融機関は手数料0円で、運用する商品の選択肢も豊富なのでオススメです。

<FP深田さんおすすめの金融機関>
イオン銀行、SBI証券、大和証券、マックス証券、楽天証券

※金融機関の運営管理手数料は0円でも、国民年金基金などに払う月167円の手数料はかかります。

2 毎月の掛け金を決めて商品を選ぶ

掛け金は5000円以上、1000円単位で決められます。会社員の場合、上限は月2万3000円が基本で、会社によって異なるため確認を。途中で増減も可能ですが、60歳まで引き出せないので、無理のない金額で設定しましょう。

「iDeCo」では手数料がかかるので、金利が0.01%などの定期預金を選んでしまうと元本割れに。リスクが低く、コストも安いインデックス型の投資信託なら、3%程度の運用が見込める場合も。初心者でも効率よく資産運用ができます。

※インデックス型とは……日経平均株価や東証株価指数など、特定の指数と同じ値動きをするように設計された投資信託のこと。

<深田さんおすすめの投資商品>
DCニッセイ日経225ファンドA、eMAXIS日経225インデックス など

国内株式のインデックス型は、日経平均株価に連動。投資はわからないという人でも、ニュースなどで値動きをチェックしやすく、関心を持って運用できます。

3 「60歳になったら」お金を受け取る

「iDeCo」は老後資金目的の制度のため、途中で引き出すことはできず、受け取れるのは60歳以降。受け取りは一括か、年金のように分割かを選択でき、すぐ必要でなければ70歳までそのまま運用することも可能です。

※iDeCoは投資です。投資は元本保証がありません。損失のリスクも含めて充分に検討し、自己責任のうえで行ってください。

Have a try!

□「iDeCo」で自分が受けられるメリットを考えてみる
□「iDeCo」のデメリットについても調べてみる
□証券会社に話を聞きに行ってみる

参照:『サンキュ!』7月号「年収200万円台~1000万円台 主婦193人の貯蓄と収入、大調査!!」より。掲載している情報は19年5月現在のものです。
監修/深田晶恵さん 撮影/小野田陽一 構成/宮原元美 取材・文/大上ミカ 編集/サンキュ!編集部

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