1日に1回や、3カ月に1回など周期ルーティンをチェックするだけで、無理せずに家計が整うんです!減収&教育費の負担が増えても、見事に1000万円以上の貯蓄をキープし続ける秘訣を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
Kさん (大阪府 40歳)
夫(42歳)、長女(15歳)、長男(14歳)の4人家族。パート勤務。住まいは築10年の一戸建て。リーマンショックで減収しても、1000万円達成。
◎MONEY DATA◎
世帯月収(手取り) 37万円
夫ボーナス(年間・手取り) 110万円
世帯年収(手取り) 554万円
月貯蓄額 10万円
年貯蓄額 120万円
総貯蓄額 1300万円
住居費 月9万6000円
食費・日用品費 月5万4000円(外食費除く)
定期的な予測&チェックで、先が見通せるから安心です
高校生、中学生の子どもの塾代など、教育費の負担が増えても、年100万円以上の貯蓄をキープし続けているKさん。安定したやりくりの秘訣は、定期的に行っているルーティンにありました。「大きな出費予定は年単位で予測を立て、日々のやりくりは、月・週・日単位でチェックすることを習慣化しています。このルーティンで、ガツガツ節約しなくても、無理なく貯蓄が守れるようになりました。さらに、家族みんなでやりたいことを書き出して、そのためにどうしたらいいか話し合う習慣があることも、前向きに貯蓄できるポイントだと思います!」。
1 夫婦で「収支報告会」を
3カ月のやりくりを振り返る「収支報告会」を実施。予算と貯蓄を見返すだけでなく、「これが欲しいけどどう思う?」など、じっくり検討し合うことで、納得いくお金づかいができます。
1日に1回ルーティン
2 買い物リストにチェックを入れる

その日買う物を手帳にメモし、購入したら斜線を引きます。「チェックすることで、必要な物を買い忘れたり、よけいな買いすぎがなくなりました」。
3 財布からレシートを出して、使用額を確認
財布の中にあるレシートは毎日出して、リセットを。「家計簿は毎日つけませんが、レシートの金額を確認するだけでも、予算の使いすぎが防げます」。
4 今日あった楽しいことを家族で話す
夕食時に、今日あった楽しいこと、うれしかったことを発表するのがK家の習慣。「子どもも親も、小さな成功体験でも話すことで自信につながっていくと思っています」。
→ やったことを振り返ることで自信がつく!
週に1回ルーティン
5 食品の在庫を"棚卸し"する

週末に冷蔵庫、食品庫の在庫をチェック。賞味期限切れ間際の物は先に使うようにし、買いたしする物は手帳にメモします。これでダブり買いゼロに!
6 その週に「やることリスト」を見返す
「やらなければいけないことをすべて書き出し、できたことは線を引いて消していきます。全部斜線が入ると達成感が!」。
7 プリント類の要・不要をチェック!
たまりがちな学校のプリント類は、週1回、子どもと一緒に見直し。「提出物などを見逃すこともなく、子どもにイライラしなくなったので、気持ちにも余裕が生まれました」。
8 週1回は「頑張らなくてもいい日」に
冷凍食品を活用するなど、調理しなくてもいい日をつくって息抜きを。「『お父さんのごはん、おいしいな~』とべた褒めして、夫に料理をしてもらったり(笑)。ストレスをためないことが大事です」。
→ 使い残し、やり残しのムダがなくなる!
月に1回ルーティン
9 日用品の在庫を確認する
日用品は定番で買う物リストを作っておき、在庫を確認し、不足分を月1回まとめ。適量を保つことで、「あれがない!」と慌てることもなく、予算が守れます。
10 1カ月の収支の反省を書く

家計簿を記入し、その月の収支を振り返り。「いつもよりマイナスがあった項目は、赤字で書いて反省。支出が多かったら、翌月はその分どこを削るか考えて調整します」。
11 服や持ち物を断捨離する
手持ちの服や小物を定期的に見直し。「不用品は『ありがとう』と言って、潔く手放します。また、なぜ不用になったか振り返ることで、ムダ買いが減らせます」。
12 手帳にコーディネート例をメモする

見直し後、残した服で1週間分のコーディネート例をイラストで記入。「出勤前にバタバタすることがなくなりました。着回しも考えて買いたしできるので、失敗がありません」。
→ 必要な物以上の買いすぎを防ぐ!
13 家族の「やりたいこと」「欲しい物」を書き出す

年初に家族会議を開き、「やりたいこと」「欲しい物」を分けて、家族それぞれの希望を記入。一年中ワクワクした気分が続き、やる気も上がります。
年に1回ルーティン
14 通帳の残高を見返す

年末に、通帳で貯蓄総額を確認!「増えた金額を見ることが何よりもモチベーションアップに。余剰金があるときは、何に使うか、どう運用するかも話し合っています」。
15 ライフプランを更新する
進学予定や車の買い替え予定などをライフプランシートに記入。「毎年状況が変わるのでその都度修正をして、それに合わせて年間プランを立てています」。
16 誕生日には「どんな1年にしたいか」を発表!
家族の誕生日は、パーティーグッズで楽しい撮影会を。「誕生日の主役は、どんな1年だったか、次はどんな1年にしたいかを発表。その目標が貯め力になっています」。
17 「特別出費」の振り返り&来年の予測

車検やイベント予定など、年間で必ずかかる出費予定を月ごとに記入。さらに、予算とズレがあったところは赤字でメモをして、翌年の予算立ての参考にしています。
→ 年ごとの収支が変わっても、貯蓄が安定!
参照:『サンキュ!』2020年11月号「1000万円ためてる人のルーティン教えます!」より。掲載している情報は2020年9月現在のものです。撮影/大森忠明、Kさんご本人 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部
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