「海の日」とは?2022年はいつ?由来やイベント情報もご紹介
2022/02/26
海の日は、例年7月の第3月曜日にある国民の祝日。2021年は7月22日、2022年は7月18日が海の日です。
はっきりとした日にちは覚えていないけれど、だいたい夏休みが始まる頃にやってくる祝日だとイメージしている方も多いでしょう。
今回の記事では、海の日の由来や子どもと一緒に楽しめるイベントをご紹介します。
海の日はいつ?
「国民の祝日」を管轄している内閣府のホームページを確認すると、2020年~2022年の海の日は以下の通りの日程です。
2020年 7月23日(木)
2021年 7月22日(木)
2022年 7月18日(月)
「海の日は7月の第3月曜日なのに、なぜ2020年・2021年は木曜日なのだろう?」と、疑問に思った方もいるはず。2020年・2021年は、例年とは異なる特別な事情があったからです。
2020年・ 2021年の海の日が移動した理由
2020年・2021年の海の日が移動した理由は、東京五輪・パラ五輪にあります。
東京五輪・パラ五輪は当初2020年の7月~8月に行われる予定で、会期中の混雑を避ける目的で、海の日を五輪開会式前日の2020年7月23日に移動。同じように、本来10月の第2月曜日にある「スポーツの日」を開会式の24日に、8月11日の「山の日」を五輪閉会式翌日の8月10日に変更しました。
しかし、すでにご存じの通り東京五輪は新型コロナウイルス感染拡大のため、2021年に延期します。ただ、変更した祝日はそのまま運用されることになりました。
そして、2021年も本来7月19日(月)だった「海の日」を五輪開会式前日の7月22日に、10月第2月曜日の「スポーツの日」を開会式の7月23日に移動。「山の日」は五輪閉会式当日の8月8日に変更され、翌日9日は振替休日となりました。
海の日とは
海の日は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」として定められました。どのような経緯で制定されたのでしょうか?海の日の由来や英語での言い方を解説します。
海の日の由来
海の日は、1876年に明治天皇が東北ご巡幸の帰途、7月20日に灯台視察船・明治丸で横浜にご到着された日にちなんで、1941年に「海の記念日」と定められたのが始まりです。
平成の時代に入ってから7月20日を国民の祝日にしようという運動が始まり、1995年制定、翌96年に施行されました
その後、海の日は2003年から7月の第3月曜日に変更になり、日にちが毎年変動するようになったのです。
海の日は英語で何という?
海の日を英語でいうと、「Marine Day」です。たとえば、以下のような英文で使われます。
Summer vacation begins on Marine Day.
(夏休みは海の日に始まります)
We go to our grandmother’s house on Marine Day.
(毎年私たちは海の日に祖母の家に行きます)
海の日は毎年日にちが変わる
2003年から海の日は7月の第3月曜日と制定され、毎年日にちが変わるようになりました。2020年・2021年は五輪による特例もあり、2020年は7月23日(木)・2021年は7月22日(木)・2022年は7月18日(月)と毎年日にちが違っています。
ハッピーマンデー法とは
制定当初は7月20日と決まっていた海の日。「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」いわゆる「ハッピーマンデー法」の成立により、2003年から7月の第3月曜日に変更になりました。
ハッピーマンデー法とは、祝日の一部を月曜日に移すことで、土曜日・日曜日と合わせて3連休にするというものです。年間に多くの3連休が生まれることで、旅行やレジャーの需要が高まったり、有給取得日を分散させて混雑を避けたりという効果を狙って制定された法律でもあります。
海の日のほかには以下の祝日がハッピーマンデーの対象となっています。
・成人式(1月15日→1月の第2月曜日)
・敬老の日(9月15日→9月の第3月曜日)
・体育の日/スポーツの日(10月10日→10月の第2月曜日)
体育の日は2020年に「スポーツの日」と改称されましたが、日程は変わらず10月の第2月曜日です。
海の日は3連休
ハッピーマンデー法により、海の日は「7月20日」から「7月の第3月曜日」になりました。このため、海の日は土曜日・日曜日と合わせて必ず3連休になります。
海の日と「山の日」の関係
海の日と同じように夏にやってくる祝日に「山の日」があります。山の日は比較的新しい祝日ですが、海の日とは異なりハッピーマンデー法の対象になっていません。
山の日はいつ?
2020年と2021年は東京五輪・パラ五輪の影響で日にちが変わりましたが、例年は8月11日が山の日です。
内閣府によると、2020年~2022年の山の日は以下の通りです。
2020年8月10日(月)
2021年8月8日(日)
2022年8月11日(木)
山の日制定の経緯
山の日は2014年に制定され、2016年から始まった新しい祝日です。1950年代から「山の日を作ろう」という声はあがっていましたが、本格的に動き始めたのは1995年に「海の日」が国民の祝日として制定されたあとでした。
2008年に文化功労者で作曲家の船村徹さんが「山の日を国民の祝日に」と、新聞紙面上で提言します。日本山岳会などは、「『山の日』制定協議会」を発足させ、国会議員などに働きかけました。
2013年に富士山が世界遺産に登録され、ますます山の日制定への機運が高まります。超党派の議員で作られた「『山の日』制定議員連盟」は山の日を8月11日と定め、2014年の通常国会で提案・可決されたのです。
なぜ8月11日が山の日なのかと疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。山の日が8月11日であるのには、以下の3つの理由があるようです。
・当初候補は祝日のない6月だったが、山開き前の時期だったため却下された
・漢数字の「八」は山の形に似ており、地方の山の日などに採用されていた数字だった
・「11」は山に生えている木々の様子を表している
海の日と山の日の共通点
海の日と山の日には、共通点もいくつかあります。具体的には以下の3点です。
・平成時代に生まれた祝日
・子どもの幼稚園や学校の夏休み中であることが多い
・土日やお盆休みなどとくっついて連休になる
海の日や山の日がいつなのか思い出せないという方が多いのは、どちらも比較的新しく、しかも夏休み期間中にやってくる祝日だからかもしれません。
海の日に子どもと参加したいイベント
海の日には各地でさまざまなイベントが開催されています。そのなかでも子どもと一緒に楽しめるおすすめのイベントをご紹介しましょう。
海の日小学生乗船無料キャンペーン(全国各地)
海の日は全国各地の旅客船事業者が、小学生を対象に乗船無料キャンペーンを行っています。十和田湖や浜名湖などの遊覧船や大阪湾周遊クルーズなど、通常大人の半額かかる小学生料金が無料になるのでかなりお得。
事業者によっては乗船無料ではなく、小学生にプレゼントを用意していたり、大人が同伴するなどの条件があったりする場合もあります。お出かけの際は事前に情報をチェックしておきましょう。
海の日名古屋港まつり(愛知県)
「海の日名古屋港まつり」は例年海の日に開催されます。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で規模は縮小されましたが、通常は和太鼓やジャズバンドが披露されたりパレードがあったりと賑やかなお祭りです。そして、夜は名古屋港に花火があがります。
海洋都市横浜バーチャルうみ博(神奈川県)
「海洋都市横浜うみ博」は毎年横浜港大さん橋近くで開催されています。2021年は新型コロナウイルスの影響でバーチャル開催。海で活躍する船や生物、環境についてわかりやすく解説しています。ぜひお子さまと海について学んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
海の日の日程や由来、この日に行われるイベントについて解説しました。海の日は幼稚園や学校の夏休みが開始する頃にやってきます。この日は海の環境や生き物について、子どもと一緒に学びたいですね。海の日は各地でイベントも行われます。お得に楽しめるものもありますので、ぜひ事前にチェックしてお出かけしてみましょう。