「敬老の日」とは?2022年はいつ?意味や由来、祝い方や過ごし方まで
2022/04/03
敬老の日は、9月の第3月曜日と決められている国民の祝日。
1950~1960年代では「としよりの日」や「老人の日」として親しまれてきた日です。現在の日付になったのは約20年前のことであり、2003年までの敬老の日は9月15日でした。
今回は敬老の日はいつ?意味や由来は?といった疑問だけでなく、おすすめのプレゼントや子どもとの楽しい過ごし方まで紹介します。
敬老の日はいつ?
敬老の日は、毎年9月の第3月曜日です。
2020年〜2022年の敬老の日は、以下の日付でした。
2020年9月21日(月)
2021年9月20日(月)
2022年9月19日(月)
敬老の日は9月の第3月曜日なので、年度によって日付が変わる祝日です。
1月1日の「元日」や2月23日の「天皇誕生日」のように、毎年固定の日付ではありません。
敬老の日とは?
敬老の日に込められた意味や子どもへの伝え方、英語での表現方法を紹介します。
敬老の日の意味
敬老の日には「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」といった意味/趣旨があります。長年にわたって社会を支えてきたお年寄りの方に対して、感謝を伝えたりお祝いをしたりする日といえそうですね。
祖父母と一緒に暮らしていない場合は、おじいちゃんやおばあちゃんと会う機会が少ないかもしれません。また一緒に暮らしていても、照れくさくて感謝の気持ちをあまり伝えられていない方は少なくないはずです。
敬老の日をきっかけとして、祖父母に感謝を伝える時間を作ってみてはいかがでしょうか。
敬老の日を子どもに伝えるなら
敬老の日について聞かれたら、次のように答えてみましょう。
「おじいちゃんやおばあちゃんにありがとうの気持ちを伝える日だよ。毎年9月の第3月曜日と決まっていて、2022年は9月19日が敬老の日なんだ。みんなで一緒にご飯を食べたりメッセージカードを作ったりして、家族全員で楽しく過ごそうね。」
敬老の日は英語でなんという?
敬老の日は英語で「Respect for the Aged Day」といいます。
「the Aged」はお年寄りたちという意味です。「尊敬する」を意味する「Respect」と組み合わせることで、「お年寄りを敬う日」と表現できます。
敬老の日の由来
現在の敬老の日になるまでの変遷や、日付が変更となった理由を紹介します。
現在の敬老の日になるまでの経緯
国民の祝日として、9月の第3月曜日に定められている敬老の日。
現在の敬老の日になるまでには、次のような変遷がありました。
「としよりの日」1951年〜1963年
「老人の日」1964年〜1965年
「敬老の日(9月15日)」1966年〜2002年
「敬老の日(9月の第3月曜日)」2003年〜現在
それぞれの詳細について、順に解説します。
としよりの日:1951年〜1963年
現在の「敬老の日」が生まれる最初のきっかけは、1947年に兵庫県多可郡野間谷村でおこなわれた敬老行事でした。この行事をきっかけに1950年から、9月15日を「としよりの日」としようとする県民運動が始まります。
翌年の1951年には「としよりの日」と制定され、9月15日〜21日を老人週間としてさまざまな活動が推進されました。
老人の日:1964年〜1965年
「としよりの日」は、1964年から呼び方を変え「老人の日」となりました。
そのため、この時代を生きていた方は「としよりの日・老人の日・敬老の日」と3つの呼称を耳にしていることになります。
敬老の日(9月15日):1966年〜2002年
「老人の日」は、1966年に国民の祝日である「敬老の日」となりました。
このタイミングでは日付は変わらず、9月15日のままとなっています。
敬老の日(9月の第3月曜日):2003年〜現在
9月15日の祝日として約35年親しまれてきた「敬老の日」は、ハッピーマンデー制度により2003年から9月の第3月曜日へ変わりました。
つまり現在の敬老の日となってからは、まだ20年程度であるといえます。
敬老の日と老人の日の違い
2001年の老人福祉法の改正により、9月第3月曜日の「敬老の日」とは別に、9月15日が「老人の日」という記念日になりました。
この「老人の日」は、老人福祉への理解や関心を深め、社会を生きる人々が協力して助け合い、老人が自らの生活の向上意欲を高めることを促す日とされています。
合わせて、9月15日〜21日までの1週間が「老人週間」として定められました。
9月の第3月曜日へ変更となった理由
敬老の日が9月15日から9月の第3月曜日へ変更となったのは、土日に続く月曜日を祝日化することで3連休を拡大し、国民の余暇活動の充実化を図るためでした。これは、いわゆる「ハッピーマンデー」として認知されている祝日法の改正です。
敬老の日と同様の理由で、以下の祝日も日付が移動となっています。
■成人の日
変更前:1月15日
変更後:1月の第2月曜日
■海の日
変更前:7月20日
変更後:7月の第3月曜日
■スポーツの日(旧:体育の日)
変更前:10月10日
変更後:10月の第2月曜日
敬老の日で祝うのは何歳から?
敬老の日にお祝いをする対象について紹介します。
年齢に明確な決まりはない
敬老の日を祝う対象の年齢は、明確に決まっていません。
よってお祝いをする対象は、各家庭の考え方に応じて決めることになります。
なかには「お年寄り扱いされるのが嫌だ」という理由で、敬老の日にお祝いされることをよく思わない方もいるかもしれません。祝日を楽しく過ごせるように、おじいちゃんやおばあちゃんの気持ちをよく聞いてお祝いするかどうかを決めてみてくださいね。
老人福祉法では65歳からが高齢者
老人福祉法では65歳以上の方を「高齢者」としています。国が定めるルールに基づいてお祝い対象を決めたい方は、65歳を一つの基準にするとよいかもしれません。
とはいえ、孫からのお祝いなら何でも喜んで受け入れる方もいるはずです。
ご両親をお祝いすることに抵抗がある場合は、孫にあたる子どもと一緒に敬老の日を過ごすのもおすすめですよ。
敬老の日おすすめのプレゼント
敬老の日にはどんなギフトを贈ったらよいのでしょうか。
ここでは、おすすめのプレゼントを5つ紹介します。
お花
きれいなお花をもらうと、おじいちゃんやおばあちゃんはきっと喜んでくれます。自分の子どもや孫からプレゼントされたお花は、とくに特別な贈り物になるはずですよ。
敬老の日の翌日以降にも眺めることができるので、ふとした瞬間にお花を見たときにも一緒に過ごした時間のことをきっと思い出してくれます。
敬老の日に贈る定番のお花には、次のようなものがあります。
・リンドウ
・ユリ
・バラ
・ワレモコウ
・トルコキキョウ
普段あまりお花を買わない方も、敬老の日にはお花屋さんに足を運んでみてはいかがでしょうか。
和菓子・洋菓子
和菓子や洋菓子は、敬老の日に贈る定番のプレゼントです。甘いものが好きなおじいちゃんやおばあちゃんなら、喜んで受け取ってくれるでしょう。
敬老の日にプレゼントしたお菓子を、家族みんなで一緒に食べるのもよい過ごし方ですね。何を贈るか迷う方は、次のような定番のお菓子をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
・栗きんとん
・どらやき
・あられ
・カステラ
・バウムクーヘン
ちょっと贅沢なお酒
晩酌を楽しむおじいちゃんやおばあちゃんには、少し贅沢なお酒を贈るのもおすすめです。普段はあまり手にしないようなお酒なら、特別感のある素敵なプレゼントになりますよ。
いつも飲んでいるものよりワンランク上のお酒を贈るだけでも、きっと喜んでくれます。
ほかにも、ご家庭でお祝いごとのような特別な機会にしか飲まないお酒があれば、ぜひ敬老の日にプレゼントしてみてくださいね。
フルーツやゼリーなどのさっぱりした食べ物
さっぱりとした味わいのフルーツやゼリーなども人気があります。とくにゼリーは噛みやすく飲み込みやすいため、ご年配の方でも安心しておいしく食べられますよ。
まだまだ暑い敬老の日のころには、食欲が落ちて栄養不足になっている方もいるかもしれません。清涼感のあるフルーツやゼリーなら、暑い時期にも抵抗なく食べられるでしょう。
顔を見せることが一番のプレゼントになる
おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に暮らしていない場合には、足を運んで直接顔を見せることが一番のプレゼントになるかもしれません。
遠方に住んでいると、1年のうちに会える回数はどうしても限られてしまいます。コロナウイルスに感染するリスクを気にして、長期間にわたって祖父母に会えていない方もいるかもしれません。
足を運ぶのが難しい場合にも、ビデオ通話を利用すれば顔を見せてあげられます。おじいちゃんやおばあちゃんとあまり会えていない方は、敬老の日を一つのきっかけとしてぜひ顔を見せてあげてくださいね。
敬老の日の祝い方・子どもとの楽しい過ごし方
敬老の日の祝い方や、子どもと楽しく過ごすためのアイデアを3つ紹介します。
家族全員で食事をする
おじいちゃんやおばあちゃんを含めた家族全員でご飯を食べると、みんなでゆっくりお話をしながら食事を楽しめます。プレゼントしたお花や和菓子などがあれば、食卓に飾ったり食後にみんなで楽しんだりするのもよいですね。
忙しい毎日を送っていると、家族全員で食事をとる機会はあまりないかもしれません。とくに祖父母とご飯を食べる機会が少ない方は、ぜひ家族全員で食事をとってみてくださいね。
絵本をおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に読む
昔ながらの絵本を、子どもや祖父母と一緒に読むのもおすすめの過ごし方です。絵本であれば、子どもも楽しい時間を過ごせます。
祖父母にとっても、孫や子どもと過ごした時間はかけがいのない思い出になるはずです。絵本が好きな子どもには、おじいちゃんやおばあちゃんと本を読んであげてみてください。
祖父母に向けたメッセージカードを作る
祖父母に向けたメッセージカードをプレゼントするのもよいでしょう。敬老の日が終わってからも形として残るので、きっと宝物のように大事にしてくれるはずです。
たとえばお孫さんからのメッセージとして、次のような内容はいかがでしょうか。
「おじいちゃんおばあちゃんへ。いつもぼくたちのことを気にかけてくれてありがとう。またお家に遊びに行くから一緒に遊んでね!これからも体に気をつけていつまでも長生きしてね。」
まとめ
お年寄りの方に対して感謝を伝えたり、お祝いをしたりする敬老の日。
祝日に込められた意味や由来を知ると、おじいちゃんやおばあちゃんに感謝を伝えたくなるのではないでしょうか。定番のプレゼントや子どもとの楽しみ方を知って、年に一回の祝日をより充実したものにしてくださいね。