震災半年後の東北めぐりの思い出。また、いつか行くその日まで。
2021/03/09
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
2011年の東日本大震災から、いつの間にか10年が経とうとしています。私の胸に浮かぶのは、少しでも東北の復興にお役に立てるようにと震災の半年後に岩手と宮城を旅行した思い出です。
まだ一度も行ったことがないという方は、参考になさってください。
平泉の中尊寺
当時、世界遺産に登録されたばかりだった奥州平泉は、松尾芭蕉のゆかりの地として興味があった場所でした。2011年9月下旬、妊娠5か月のお腹をかかえながら中尊寺を見学。
観光ボランティアの老紳士に案内され、私達夫婦ともう一組の熟年夫婦を合わせた5人組で境内をめぐりました。
なんといっても有名な金色堂は、この覆堂の中にあります。金色の仏像がずらりと並ぶありさまは圧巻で、声も出ないまま眺めていました。
平安時代にこれほど絢爛豪華なものがつくれたとは驚きでした。
経堂も、金色堂に比べれば地味ですが独特の迫力がありました。金色堂より経堂の方が格上なのだとボランティアさんから聞きましたし、忘れずに見て欲しいなと思います。
ボランティアさんが張り切って景色の良い場所や、松尾芭蕉の記念碑など多くの場所を回ったので、予定の時間を1時間超過。
バスの時間に間に合わないため、毛越寺の見学はあきらめました。今度行く時は、絶対に見に行けるようにしたいです。
日本三景松島
次の日、私達は電車で県境を越え、宮城県の松島へ。あいにくの薄曇りでしたが、フェリーは幸い運行再開していたので海の上から眺めることができました。
夫はなぜかこの岩が気に入っていたようです。
どの島も少しずつおもむきが違い、見ていて飽きませんでした。
カモメのえさを夫が買ったらしく、半分襲われかけていたのも思い出。
沿岸付近はまだ津波の爪あとが残り、木などが枯れていたのですが、島々は聞きしに違わず美しかったのが印象的でした。
今でも思い出すのは、駅前で電車到着までの時間つぶしに入った喫茶店でのこと。神経質な妊婦だったため「コーヒーが飲めない」と困っていた私に、お店の人が冷蔵庫の奥から探し出した牛乳を渡し「お金はいらない。だからまた来てね」と言ってくれたのです。
「Go To トラベルキャンペーン」の際も休みが取れず行けずじまいだった東北。いつかまとまった休みを取り、家族全員で旅行したいと思っております。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。
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