音楽がもつ癒やしを信じてピアノを弾き続け、世の中を元気にしていきたい~連載「はじめよう!フェムテック」vol.11

2022/01/26

2021年10月26日(火)から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』(毎週火耀~木曜 午後7時53分~58分頃)。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた3回分の内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

●パーソナリティー
伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。バツイチ29歳の長女一人。

東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当する。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳

●ゲスト
木住野佳子 Yoshiko Kishino
ピアニスト・作曲家・編曲家。1995年、アメリカの名門レーベルGRPより日本人初のインターナショナル・アーチストとして世界デビュー。現在まで20枚のアルバムをリリースしている。日本を拠点に、ニューヨーク、イタリア、フランス、スウェーデンなどで活動する他、CM、映画音楽など、多彩な活動を展開。人気、実力ともトップ・アーティストとしての地位を築く。2021年7月に公開された映画『星空のむこうの国』では、音楽を担当。


まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートした番組の第11週。ゲストは、ジャズピアニストの木住野佳子さんです。「いわずと知れた世界最高峰のピアニストの一人! 私も娘も佳子さんの大ファンです。 何度もライブに伺っていますが、ハッピーオーラに満ちた豊かな時間を過ごせるんです」(伊久美)

【Talk 1】
■東島アナ「木住野さんにとって、幸せな健康生活というのは、どのようなものですか」

■木住野「私にとっては、ピアノを弾くことですね。仕事であり趣味でもあり、大好きなことなんです! 演奏しているとエネルギーが湧き上がってきて、たとえ体調が悪い日でも、ライブが終わるとすっきり元気に!」

■伊久美「佳子さんのライブでは、佳子さんもバンドの皆さんも本当に楽しそうに演奏されていて、私たちも含め、会場にいるお客さんたちまでみんなが笑顔で幸せな気分になります」

■東島アナ「心の健康によさそうです。そして、木住野さんにとっては、やはり、ピアノを演奏していらっしゃるときが、最もテンションが上がるんですね」

■木住野「スポーツをする、ゲームをする、韓流ドラマを観るなど、人それぞれに、元気になれることってあると思いますが、私はピアノを演奏することですね」

■伊久美「元気になれると言えば、私は、ただぼ~っと好きな本を読んだり、ビデオを観たりという感じなんですが、そんな怠け者みたいな感じでも、楽しければ健康にいいのかなぁ」

■木住野「好きで没頭できるなら、どんなことでも、 心身に必ずいい影響があると思いますよ~」


【木住野Voice 1】

“自分は何をするとテンションが上がるのか”を考えてみてほしい

貧血など体調が悪くて、リハーサルができないときでも、本番だけはテンションが上がって元気になり乗り切ってしまう、ということがよくあります。ピアノを演奏することは、私のエネルギーの源。人はそれぞれに夢中になれるものがあるはず。ですからそれが何かに気づけば、自分の心身の健康を支えてくれる活力になると思っています。

【Talk 2】

■東島アナ「今回は、ジャズピアニストとして働かれている環境についてお伺いしたいのですが、ジャズのライブというと、男性スタッフの方が多いイメージがあるのですが、いかかでしょうか」

■木住野「一人で演奏することもありますが、セッションが多いです。ドラムやベースの演奏者は、ほとんど男性ですね」

■東島アナ「女性特有の症状があるとき、男性スタッフに不調を伝えていますか」

■木住野「私は言わないタイプですね。本番になると、たいてい元気になってしまうというのもあるんですが(笑)、あまり伝えないほうが、お互い音楽に集中できると思うので。それに、気を使われるのもいやだなぁ~というのもあります」

■伊久美「佳子さんは、普段から運動や食事など、しっかり健康管理をされていて、ご自身の体の状態をよくわかっていますよね。バンドの男性たちとも、すごくいい雰囲気でお仕事されているので、不調を伝えにくい距離のある関係というわけではないと思う。あくまでも、相手が仕事へ集中できるようにという配慮で、大人のスタンスをとられているんだと思います」

■東島アナ「ジャズ界は男性が多いというお話ですが、木住野さんがデビューされた頃と今では、女性が働く環境として変化はありますか?」

■木住野「デビューして約30年になりますが、大きく変化していると思います。当初は演奏者も、聴きに来られるお客さまも男性ばかりでした。今は、どちらも女性がかなり増えてきているので、働きやすい環境になっていると思います」

【木住野Voice 2】

女性特有の症状を伝えないほうがラクな現場もある

私が一緒に仕事をするメンバーは、たいていオジさまたち(笑)。仕事のときは、たとえ体調が悪くても、あえて不調を伝えない。彼らに“佳子さんはいつも元気だね~”と言われるけれど、本当は私の状況をわかっているんじゃないかなぁ。だからこちらも言わないのがラクであり、マナーだと思っています。自分の体調について伝えるかどうかは、相手の年代、自分との関係性、職場の情況に応じて、その都度、お互いにとって心地よいと思えるスタンスを判断していけばいいのではないでしょうか。

【Talk 3】
■東島アナ「今夜のテーマは“音楽とフェムテックの関係性”についてです。木住野さんは、どのようにお考えですか」

■木住野「“音楽には癒やし効果がある”といわれていますが、以前、私のピアノの音のα波を計測したことがあって、その結果、私のピアノを聴くと、かなりのα波が出るということが証明されたんです」

■伊久美「わかります~。以前は、朝起きて、テレビを観ながら、朝の支度をしていたんですが、佳子さんのライブへ行くようになってからは、佳子さんのCDを聴いて1日を始めるようになりました。そのほうがなんだか気分がよくて、リラックスできるんです。きっと、α波が出ているんだろうなぁ~」

■木住野「うれしい~! ジャズって夜聴くものというイメージがあると思うのですが、私のピアノは、伊久美さんがおっしゃるように、“朝聴くと心地よくなる”と言ってくださる方が多いんです」

■東島アナ「“朝ジャズ”すてきですね。心身のリズムを整えるために、心地よい音楽を聴いて、豊かな生活を送っていけたらいいな~と思いました」

■伊久美「音楽と健康って密接な関係がありますよね。佳子さんとお話しして、改めて、心地よい音楽を生活に取り入れることで、フェムテックが目指す、健やかで幸せな社会へとつながっていくなぁと思いました」

【木住野Voice 3】

日常に心地よい音楽を! 心身が癒やされ、もっと健康になれる

私のピアノの音を測定したら、α波の数値が高いという結果が判明。ピアノを弾きながら、自分自身も癒やされていると思うし、お客さまも気持ちいいと感じてくれるならうれしい。ライブという空間は、気分が高揚し、笑顔になり、リズムに乗るので、免疫力もアップするのかもしれない。音楽の波長と合わせてみんながリラックスできて、心と体にいい影響を与える演奏活動ができて、私は本当に幸せ! 生涯続けていくつもりです。

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!」

【木住野佳子さんコンサート/ライブ情報】
2月6日(土)洲本市文化体育館文化ホール、2月11日(金)渋谷・BODY&SOUL、
3月16日(水)渋谷・JZ Brat、3月26日(土)水戸・ガールトーク
*オフィシャルサイト http://www.kishino.net/index.html


●次週のゲストは、サンキュ!モデル・ライター・フードコーディネーターの臼井愛美さんです。

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・火曜日~木曜日の19時53分~57分です。火曜日:ニッポン放送をキーステーションに、全国19局ネット、水曜日・木曜日:ニッポン放送をキーステーションに全国27局ネット、で放送中。聴き逃したかたは、お住まいのエリアのradikoでもお聴きになれます!


●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀

 
 

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