女性が活躍する資源リサイクルの会社に注目!働く環境はどうなっている!?
2024/10/15
2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。
番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。
<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。32歳の長女一人。
●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。
<ゲスト>
●藤田麻美さん Asami Fujita
1988年北海道生まれ。大学卒業後、テレビ業界へ。物理的に「機械」に頼る力と、熟練の目や手といった「人」に頼る力が合わさりはじめて成り立つ資源リサイクル事業に興味をもち、2023年5月に「鈴木商会」へ転職。ひとりひとりが自然にフォローし合う、思いやりにあふれた社風の中、無駄なエネルギーを使わず、人と環境にやさしい社会の実現を目指しながら過ごしている。モットーは“ワーク イズ ライフ”。 https://www.suzuki-shokai.co.jp/
認知が広まりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは、鈴木商会・広報の藤田麻美さんです。「実は私も人事部で責任者を務めている、北海道・札幌市に本社を置く資源・リサイクル会社 『鈴木商会』の広報部から、とってもチャーミングな藤田さんが来てくれました! ユニークな視点で性別や年齢を問わず、みんなが快適に働いている会社について、ご紹介させていただけたらと思います」(伊久美)
経営陣が心から女性の活躍を応援している!だから心地よくチャレンジできる
■東島アナ「今回は、女性が活躍する会社をご紹介しましょう。ゲストは、北海道・札幌市に本社を置く資源リサイクル会社・鈴木商会広報部の藤田麻美さんです。実は伊久美さんは、ベネッセコーポレーションを退社後、この会社で人事部長を務めていらっしゃいます」
■伊久美「そうなのです。そしてなんと、藤田さんは私が入社面接を担当しました」
■東島アナ「そうなのですね! 藤田さん、伊久美さんの初対面の印象はいかがでしたか」
■伊久美「言いづらいよね(笑)」
■藤田「東京と北海道でのリモートの面談だったのですが、それにも関わらず、伊久美さんのものすごいエネルギーが画面から伝わってきました(笑)」
■伊久美「ごめんなさい。圧が強かったのですね(笑)。リスナーの皆さんに藤田さんのお顔を見ていただけないのが残念ですが、本当にチャーミングなのよ。以前はテレビ業界で働かれていて、私は編集業界だったので、同じマスコミ出身者がリサイクルの会社に来てくださることがとてもうれしかったです」
■東島アナ「どうして鈴木商会を転職先に選ばれたのでしょうか」
■藤田「2点ありまして、一つは未来志向の会社だからです。リサイクルそのものが、未来のために行うことなので魅力を感じました。もう一つは、鈴木商会は70年以上続く歴史ある企業ですが、SDGsの観点から、若手が主役になれる点も魅力に感じて入社いたしました」
■伊久美「これは本当で、若手にチャンスがある会社だと思います」
■藤田「そうですね。若い人の勢いがあるなぁと感じました」
■東島アナ「鈴木商会は産業廃棄物の収集運搬処理、そしてリサイクル資源の回収販売などを行う企業ということですが、これだけを伺いますと、男性が中心の職場というイメージですが、最近は女性社員も増えてきたそうですね」
■藤田「はい。全体的にはまだ男性社員の方が多いのですが、新卒採用で入ってきてくれた社員に関しては、急速に女性の比率が増えていて、今年度は半数以上が女性でした」
■東島アナ「急速に女性社員が増えたのは、なぜだと思いますか」
■藤田「一つは仕事とプライベートの両立が進んでいる会社だということを、学生の皆さんに認知していただいているのかなぁと思います。そして女性も長く働けるので、安心感もあると思います。また、業界的には、まだ男性社会というイメージが強いかもしれませんが、伊久美さんを含め人事部に女性が多いので、会社説明会に参加された学生さんには、女性が活躍できる会社だと感じていただけているようです。そして、SDGsが社会に必要な取り組み、事業であるということを、男女関係なく理解いただけるようになってきたのかなぁと思っています」
■伊久美「そうですね。私も入社して2回目の新入社員の面接を担当していますが、採用人数の十倍以上応募いただけるようになりました。SDGsに未来や可能性を感じて来てくれている、ということを実感しています」
■東島アナ「女性が実際に活躍されている姿を見られるのは、一番わかりやすいかもしれませんね。会社ではトラックを運転する女性社員もいらっしゃるということですが、実際に働かれている皆さんからはどのような声を聞きますか」
■藤田「例えば、ある女性のトラックドライバーは、“自分の好きなことを仕事にできて満足です”と話されていました。もともと運転することや大型のトラックが好きだったので、トラックドライバーとして活躍できること自体が本当にうれしいようです」
■東島アナ「女性のトラックドライバーの募集自体が少ないのでしょうね。以前、この番組にも元トラックドライバーの女性にお越しいただきました。やはりご苦労は多かったようですが、イキイキされていましたね」
■藤田「自分が好きなことを仕事にしていると、そのかたからエネルギーを感じますよね」
■東島アナ「ここまでお話を伺っていると、男性だから女性だからという固定概念がない会社なのかなぁと感じました。伊久美さん、実際に内側からご覧になっていかがでしょう」
■伊久美「まだ社員の男女比は、男性8割、女性2割なのですが、女性の新入社員がどんどん増えてきています。基本的には、重機に乗ったりする仕事が主なので、やはり力がある男性が多くなるのですが、経営陣は、“女性もどんどん所長になってほしい”、“女性にますます活躍してほしい”と 公言していて、女性だから、男性だからという固定概念をなくしたい、という思いがあり、本当によいことだと思っています。経営陣が心からそのように思わないと、どうしても男性社会のままですから」
■藤田「アイデアを出すなど、新しいことにチャレンジしていく事は、男女に関係なくできることだと思います。広い視野をもち、みんなが同じ立場で一緒に進めていけるという点が、弊社の大きな魅力だと思っております」
●次回も、鈴木商会広報部の藤田麻美さんをゲストにお迎えします。
合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にニッポン放送でオンエア。お聴き逃しのかたは『radiko』のタイムフリー機能で、放送1週間後までお聴きになれます!
●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀