大のとうもろこし好き!笠原将弘さんに聞く夏に食べたいとうもろこし料理
2018/07/18
焼いても蒸してもおいしい「とうもろこし」。そのまま食べても十分おいしいですが、いろいろな料理に使えば、夏らしい絶品料理ができあがります。「とうもろこしが大好き」と語る、人気料理人・笠原将弘さんに夏に作りたいおすすめレシピを教えてもらいました。
とうもろこしバリエの原点は、夏の思い出、縁日の焼きとうもろこし
季節ごとにさまざまな料理が楽しめる東京・恵比寿の人気和食店『賛否両論』。旬の野菜や魚料理が並ぶ中で、名物になっているのが「とうもろこしご飯」。炊きたてのご飯の香りにとうもろこしの甘さが加わり、ふたを開けた瞬間から至福のひととき。夏に多く登場するという絶品ご飯は、店主・笠原将弘さんのこだわりから生まれたといいます。「僕は子どものころからとうもろこしが大好きでね。近所のお祭りでは、綿あめやかき氷よりも断然焼きとうもろこし! おばあちゃんと出かけては買ってもらっていましたね」(笠原将弘さん)。とうもろこしをもっといろいろ料理してみたい! そんな思いから生まれた数々の料理。「とうもろこしご飯」のこだわりは、「とうもろこしを先に焼いておくこと」と、「しんをいっしょに炊く」こと。甘みがあり、香り豊かな「とうもろこしご飯」ができあがります。
焼きとうもろこしの炊き込みご飯
材料(4人分)
とうもろこし……1本
米……2合
A(酒、薄口しょうゆ〈なければ濃口〉各30㎖ だし昆布5g)
三つ葉……5本
作り方
1
とうもろこしは強火で網焼きし、表面に焼き目をつける。すべての実を包丁でそぎ落とし、しんはぶつ切りにする。
2
炊飯器の内がまに、といだ米、とうもろこしの実、しん、水340ml、Aを入れ、炊飯器にセットして普通に炊く(しんを入れて炊くと甘みが出る)。
3
ご飯が炊き上がったら、しんと昆布を取り出して、全体を混ぜる。器に盛り、三つ葉を切って散らす。
修行時代に覚えた技 とうもろこしの岩石揚げ
笠原さんが修行時代に学んだのが「とうもろこしの岩石揚げ」。削ぎ落としたとうもろこしの実をじっくり揚げた料理は、口の中でとうもろこしの甘みとうまみが広がり、たまらないおいしさです。
材料(4人分)
とうもろこし……2本
卵1個 薄力粉、揚げ油各適量 塩少々 すだち1個
1
とうもろこしは、生のまま実をそぎ落とす。ボウルに卵を溶きほぐし、実を入れて混ぜる。薄力粉を少しずつ加えながら混ぜ、丸められる硬さにする。
2
揚げ油を中温(170℃)に熱し、1をスプーンなどで一口大に丸めて入れる。2分ほど揚げ、表面がきつね色になったら取り出して油をきる。器に盛り、塩、くし形切りにしたすだちを添える。
大人も子どもも大好きなとうもろこし。食卓に登場すれば、盛り上がること、間違いなしです。とうもろこしが大好きな笠原将弘さんの絶品レシピ、ぜひ作ってみてください。
調理/笠原将弘(賛否両論) 撮影/木村拓(東京料理写真) スタイリスト/阿部まゆこ 構成・文/田久晶子
※IHクッキングヒーターをご使用の場合は、説明書を確認し、指定の油量を必ず守って調理してください。
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『僕の和食、思い出の味 伝えたい味』
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