通夜・葬式・告別式の服装マナー、遺族側と参列側ごとに解説

2019/02/14

突然の訃報に備え、さっと服装や小物を出せるようしておきたいもの。遺族側の場合も、参列する側の場合も、マナー違反にならないよう、服装から小物までしっかりマスターしましょう。そこで今回は、冠婚葬祭アドバイザーの中山みゆきさんに教えてもらいました。

遺族側の女性の服装マナー

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喪服はどの季節でも着回しができるように、半袖のワンピースにジャケットスタイルのスーツが便利です。冬は生地が薄くて寒いようなら下に肌着やセーターを着たり、黒っぽいひざ掛けを用意して防寒対策をしましょう。

【通夜の場合】
●和装……染め抜き五つ紋つき黒羽二重か一ノ越ちりめんの着物、帯は黒無地。
●洋装……黒ワンピース、アンサンブル黒スーツ。

【葬式・告別式の場合】
●和装……染め抜き五つ紋つき黒羽二重か一ノ越ちりめんの着物、帯は黒無地。
●洋装……黒ワンピース、アンサンブル黒スーツ。

遺族側の男性・子どもの服装マナー

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男性は黒のスーツ、子どもは乳幼児でもやはり黒、紺、グレーの暗めの色にします。冬は生地が薄くて寒いようなら、下に肌着やセーターを着て防寒対策をしましょう。

【通夜の場合】
●男性……ブラックスーツ。
●子ども……制服があれば制服を着用。乳幼児は黒、紺、グレーと暗めのズボン、ワンピース、ジャケットなど。

【葬式・告別式の場合】
●男性……黒のモーニングコート(昼間の正装なので通夜には着ません)、ブラックスーツ。
●子ども……制服があれば制服を着用。乳幼児は黒、紺、グレーと暗めのズボン、ワンピース、ジャケットなど。

参列する側の女性の服装マナー

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略礼装でOKですが、最近は通夜でも喪服を着ることが多いです。喪服はオールシーズン対応できる、半袖のワンピースにジャケットスタイルを組み合わせたものが便利です。

【通夜の場合】
●洋装……黒ワンピース、アンサンブル黒スーツなど。

【葬式・告別式の場合】
●洋装……黒ワンピース、アンサンブル黒スーツなどの喪服。

参列する側の男性・子どもの服装マナー

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参列する側の男性は、ブラックだけでなく濃紺やグレーのスーツでも大丈夫です。

【通夜・葬式・告別式の場合】
●男性……ブラックスーツ、濃紺、グレーの無地のスーツ。
●子ども……制服があれば制服を着用。乳幼児は黒、紺、グレーと暗めのズボン、ワンピース、ジャケットなど。

靴やバッグの小物類、アクセサリーはどうする?

遺族側も参列する側も服装だけでなく、小物やアクセサリーにもきちんと気を配りましょう。

●女性のアクセサリー……結婚指輪か一連のパールのネックレス、パールのイヤリング、ピアスはOK。白や黒の真珠やオニキスのネックレスもOK。
●女性のストッキング……ブラック。
●女性の靴……色はブラックで、形はプレーンなもの。
●女性のバッグ……ブラック。
●女性のネイル……肌色に近いヌーディ系はOK。
●女性のメイク……シンプルにナチュラルメイク。口紅は落ち着いた色を選んで。
●男性の靴、靴下……タイピンはつけません。光る素材のカフスボタンはNG。靴はブラック。靴下はブラックか濃い紺。

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服装・小物のNGマナーは?

通夜や葬儀・告別式では、肌を露出しない事が基本。素肌は失礼になりますので、夏でも足は露出させずに必ず黒か黒に近い色のストッキングを着用します。

靴やバッグは光沢があるものや金属の飾りがあるものはNG。靴は夏はサンダルを履きたくなりますが、つま先の出るミュールなどはNGです。また、パールのネックレスは1連のみです。2連は「重なる」ことを嫌う弔事ではタブーなので注意しましょう。

まとめ

小物やアクセサリーで意外にNGなものがありましたね。知らないで失礼なことをしないように気をつけたいものです。大人のエチケットをきちんと身につけましょう。

教えてくれたのは・・・中山みゆきさん
冠婚葬祭アドバイザー。All Aboutで冠婚葬祭サイトの運営に携わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信中。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

 
 

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