好きなことができる環境をつくる、それが幸せな生活に必要なこと~連載「はじめよう!フェムテック」vol.10

2022/01/20

2021年10月26日(火)から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』(毎週火耀~木曜 午後7時53分~58分頃)。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた3回分の内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

●パーソナリティー
伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。バツイチ29歳の長女一人。

東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当する。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳。

●ゲスト
猪股可奈子 Kanako Inomata
ゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社 APACマーケティング本部長。福島県生まれ。大学卒業後、ユニリーバ・ジャパンに入社。南アフリカ赴任などを経てブランドマネージャーに。2015年に現在の職場へ入社。翌年にはキウイブラザーズのキャンペーンを日本発で立ち上げる。2021年3月から、故郷の福島へ家族で移住し、現職を続ける。

まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートした番組の第10週。ゲストは、ゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社 APACマーケティング本部長の猪股可奈子さんです。「いのちゃんとは、10年以上前に仕事を通して知り合い、仲良くさせてもらっています。彼女は40代前半で、8歳、5歳、2歳の3人の女の子を育てながら、意欲的に仕事もし続けているスーパーウーマン! その行動力にいつも刺激を受けています」(伊久美)

【 Talk 1 】
■東島アナ「今回は、福島からリモートでのご出演です。キャリアを重ね、社会的に成功されている猪股さん。幸せな社会生活を送る上で大切にしたいことを詳しく教えていただけますか」

■猪股「私は自分の好きなことができる!ということが、人生の究極の幸せだと考えています。だから、そのための環境づくりって大切だと思うんです」

■伊久美「いのちゃんは、昨年、思い切って福島へ移住されて、お仕事を続けていらっしゃいますが、それも“好きなことをするための環境づくり”ですよね。地方移住についてご家族の反応はいかがでしたか?」

■猪股「最初、夫は地方移住に対して前向きではなかったですね。ただ、子どもの成長とかコロナ禍を経験して人生の優先順位が変わっていった!という感じでしょうか」

■伊久美「好きなことができる環境なんて、なかなかつくれないよ~、と諦めてしまう人も多いと思うんですが、いのちゃんの場合、自分の幸せと家族の幸せが、うまくつながっていった感じですね」

■猪股「結構、折合いがつくまでには時間がかかりました(苦笑)。夫と話し合いを重ねた結果、“福島で生活することが今の私たち家族にとってベストなんじゃないか” と、お互い納得できる結論になりました。

【猪股 Voice 1】

望む生活スタイルを第一優先に、その都度、最適な居場所を考える

ライフステージの変化やコロナ禍を経て、多くの人にとっても、人生の優先順位は変化しているように思う。夫と3人の子どもがいる現在の自分にとって、より充実した生活を過ごすためには、どこにいても、何をやっていても、家族全員のことを考えながら方向性を決めていくことが大切。私の場合は仕事ではなく、理想の生活スタイルを第一優先に居場所や働き方をデザインしていって、結果、生活も仕事も満足できる形になっていると感じています。

【Talk 2】
■東島アナ「引き続き、働く女性が幸せな社会生活を送るためのヒントをお伺いしたいのですが、猪股さんはどうお考えですか」

■猪股「健康を意識することです。健康って身近なものだけど、無意識にもなりがちですよね。今、たとえ元気だとしても、人間は老いていく生き物。今後も自分のパフォーマンスを上げていくためには、意識的に健康に必要なことに取り組んでいくべきだと思っています」

■伊久美「いのちゃんは3人もお子さんがいて、仕事もお忙しいですよね。その中でご自身の健康を、日々意識できているっていうのは、すごいなぁ」

■東島アナ「自分自身のこともなかなか行き届かないです~(笑)」

■猪股「私が健康じゃないと、家族みんなが困るからかもしれません(笑)。食事の栄養バランスをとるとか、少しでも体に負担のかからない椅子を買うとか、姿勢に気をつけながら仕事をするとか、オンラインでトレーニング指導を受けるとか…。普段の生活の中で、できる範囲のメンテナンスを心がけています」

【猪股 Voice 2】

健康を維持するために必要なことは、どんどん実践する

よいパフォーマンスを出し続けたいと思うなら、加齢にともなってメンテナンスを心がけることが大切。だから、運動、グッズ、食品など、健康の維持に必要だと思うことは、積極的に取り入れていく。自分が健康なら、生活は円滑に循環するし、家族や会社の仲間にとっても大切なことですから。

【Talk 3】
■東島アナ「今夜のテーマは“仕事のやりがい、そして社会とのつながり”についてです。猪股さんは、現在、どのように社会とつながっていらっしゃいますか」

■猪股「私は福島に住みながら、リモートで働いています。そして、職場のみんなもほぼリモートワークです。毎日の生活の中で大切にしているのは、オンとオフの切り替え。朝、必ずメイクをし、ヘアを整えスイッチをオンに。食事を作り、子どもを保育園へ送った後は、仕事モードです。本当に周りには田んぼと山しかないところに住んでいるので、なんとなく過ごしていると、新しい刺激はないんです。だからこそ、ネットを通して積極的に情報をゲットして、いろんな人と交流するようにしています。ネットがあれば、世界中の情報が得られるので、どこにいても変わらないなぁと実感しています」

■伊久美「オンとオフの切り替えができていますね~、さすが! いのちゃんに伺いたいのは、私はコミュニケーションの上で、雑談とか何気ない会話がとても重要だと思っていて、リモートだと難しいなぁと感じることが多いんです。職場の人とのオンライン交流で、何か工夫していることはありますか」

■猪股「“週末はどうしていた?”など、気楽にチャットで話しかけるようにしています。あとは、チームのメンバーの誕生日に、リモート会議と見せかけてサプライズでお祝いをしたり…」

■伊久美「それはうれしいですね! むしろ対面でお祝いされるより感動するかも」

■猪股「距離が離れている以上、交流に+αのアイデアは必要になりますね」

■東島アナ「その時、その時でみんなの情況に合わせて、少しでも気分がよくなるコミュニケーションを考えていくということですね。そして、一人一人が自分にとってよい環境で仕事をしていれば、いろいろなアイデアも生まれて、よりよいチームワークにもつながっていきますよね」

【猪股 Voice 3】

リモートワークが主流の時代、カジュアルな交流をもっと取り入れよう

リモートワーク化が進んでいる現在、お互いに離れているからこそ、仕事の内容だけではない交流もして、いかに関係を深めるかを考えることが重要です。例えば、チーム全員の家に同じお弁当を手配して、一緒にランチを楽しんだり。おいしさやワクワク感を共有する中で、いろいろな人の反応や捉え方を知ってモチベーションが上がったり、仕事につながるアイデアが生まれることもあります。

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!」

●次週のゲストは、ピアニストの木住野佳子さんです。

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・火曜日~木曜日の19時53分~の5分番組です。火曜日:ニッポン放送をキーステーションに、全国19局ネット、水曜日・木曜日:ニッポン放送をキーステーションに全国27局ネット、で放送中。聴き逃したかたは、お住まいのエリアのradikoでもお聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀

 
 

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