『サンキュ!』がモニター106人を対象に調査を行ったところ、なんと約93%のおうちにダニが! 決して人ごとではありません。放置すると健康を害することもあるダニを梅雨の今こそ徹底退治! その効果的な方法とは?
教えてくれたのは
藤原千秋さん
大手住宅メーカー営業職を経て、住生活ジャーナリスト、ライターに。家事サービスや商品の企画・開発などにも携わるほか、All About「家事」「掃除」「子育て」ガイドとして情報を発信。プライベートでは三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!』(オレンジページ)など著書・監修書多数。
ダニ目視キットで「見えちゃいました」…。ダニがいた家93%!
調査方法:「ダニ目視キット」モニター終了後アンケート 2022/5/9~5/23 回答者数106人。ランキングはダニ目視キット1個あたりの平均捕獲数より。
『サンキュ!』の読者106人が肉眼では見えないダニをチェックできる「ダニ目視キット」を、家の気になる場所2カ所に設置。約2週間後に付属のルーペで確認したところ、なんと約93%のおうちからダニを発見! 10人のうち9人の家にダニがいたことになります!
ダニはソファやカーペットなどからも発見されましたが、もっとも多く発見されたのはやっぱりふとん。モニター参加してくれた家の半数以上のふとんからダニが発見されました。
これには、ママたちからもショックの声が続々。
「シーツは週2回洗い、毎日掃除機をかけていたのに…なんで⁉︎」
「ふとん乾燥機をまめに使って、寝室には空気清浄機を置いているんです」
「天日でふとんを干し、ダニよけスプレーも使って、気をつけていたんですけど」
実は掃除機はふとん表面のダニを吸い込むことはできても、内部に潜り込んだダニまで吸引することはできず、また、天日干しをしてもダニはふとんの奥に隠れるだけ。その他、ふとん用掃除機や粘着式のコロコロも含め、ママたちの努力は、ダニ発生の“防止”対策にはなっても、すでにいるダニを直接“退治”することはできていなかったのです。
ダニはアレルギーの原因にも。放置してはいけない、絶対退治したいやつ
家庭にいるダニは1種類ではありません。ベッドやふとんにいるのは、人間のフケやアカ、食べかすが好物の「ヒョウヒダニ」で、アレルギーの原因となります。
また、畳やカーペット、ふとんなどにいる「ツメダニ」は、人を刺してかゆみをもたらします。その他、食品を汚染する「コナダニ」「ニクダニ」、血を吸う「イエダニ」などもいて、ヒョウヒダニやコナダニ、ニクダニが増えると、それらをエサとするツメダニも増加します。
目には見えないし、一見、大きな害はないように感じるかもしれません。でも、なかなか治らない鼻炎やぜんそくがダニによるアレルギーだった!なんてこともあります。決して、放置しておいていいものではないのです。
ダニをやっつけたいなら、梅雨のこの時期「やってはいけない」3つのこと
【やってはいけない1】寝室で部屋干し
梅雨の時期、外に洗濯物が干せないので部屋干しで…という家庭も多いと思います。また、就寝中の乾燥対策も兼ねて、寝室に洗濯物を干している方もいるでしょう。でも、これは絶対NG! 洗濯物から出た水分が室内の湿度を上げ、それをふとんが吸収。ダニが繁殖する好条件を作り出してしまいます。
ベビーベッドも要注意です。赤ちゃんは汗をよくかきますし、おむつもれなどもあり、寝具まわりはただでさえ湿りがち。大きくなって不要になったベビーベッドを解体しようとしたら、カビだらけだった!なんてケースもあります。カビが生えるような環境には、ほぼまちがいなくダニがいます。寝室の床がカーペット敷きという方、その足元にはカビとダニがうようよ…なんてこともありますよ!
【やってはいけない2】梅雨時の加湿器
ウイルス対策もあり、「湿度を高く保たなくては」「乾燥してはいけない」という意識が高まっているようです。そのため、梅雨~初夏の時期にも、寝ている間に加湿器をつけるご家庭も。しかし、湿度70%以上になるとカビが発生します。先ほども説明したように、カビが生える環境はダニにとってもパラダイス。
特に盲点となりがちなのが2段ベッドの上段のふとんです。2段ベッドの上は通気がいいと思いがちですが、決してそんなことはありません。ふとんを干す面倒くささもあってケアを怠りがちなぶん、ダニの温床になりやすいのです。
寝室には湿度計を置いて、湿度60%を超えないように注意してください。
【やってはいけない3】起床すぐのベッドメイク
人は一晩に200ミリリットル、多い人は1リットルもの汗をかくと言われています。
起床後すぐにベッドメイクをしてしまうと、汗をたっぷり吸って湿気がこもったふとんに蓋をしてしまうようなもの。「だらしない」と思うかもしれませんが、掛けふとんは大きくめくって、しばらく空気に触れさせましょう。
そして、忙しい中、大変だとは思いますが、週に1回はふとんを干すことをおすすめします。外で天日干しをするのが理想ですが、室内でイスなどにかけて大きく広げ、通気をよくするだけでも違います。まくらカバーや肌掛け、シーツなどの寝具まわりもできるだけマメに洗濯しましょう。
今こそやっておきたい!ダニを集めて閉じ込める「ダニ捕りロボ」
高温多湿の日本の気候から考えると、どんなにがんばってもダニをゼロにすることは不可能だと思います。だとしたら、目ざすのはダニの量を減らすこと。
そこでおすすめなのが、「ダニ捕りロボ」です。
「ダニ捕りロボ」は、誘引剤でダニを引き寄せ、内部に入ったダニの体から水分を吸い取り死滅させる、というしくみの駆除アイテム。カラカラに乾いたダニはそのまま本体のマット内に閉じ込められるので、3カ月たったら袋に入れてゴミ箱に捨てるだけ(「ダニ捕りロボ」の中には捕獲したダニとダニの死骸がいっぱい! 吸ってしまわないよう、袋の口をしっかり結んで捨てましょう)。
化学性殺虫成分はいっさい使用していないので、小さなお子さんやペットがいる家でも安心して使うことができます。
私も15年ほど前に「ダニ捕りロボ」を使ってみたところ、そのおかげなのか、夜間に緊急搬送されるほどひどかった娘のぜんそくが治まった、ということがありました。以来、長年愛用しています。
ジメジメとした梅雨が終わると、汗をたくさんかく暑い夏がやってきます。ダニがどんどん繁殖しやすいこれからの時期に備えて、いまがはじめどき! 「ダニ捕りロボ」で快適に過ごしましょう。
「ダニ捕りロボ」のラインアップ
「ダニ捕りロボ」は使う場所、広さに応じて4タイプあります。
ベッドのダニを捕獲するときは、足元のほう、敷きパッドの下に置きましょう。約3カ月が取り替え時。
協力/日革研究所