【探偵は見た】夫の不倫疑惑、監視カメラに映った不倫相手はなんと妹……衝撃の事実の真相とは!?
2023/01/10
世の中には「こんなドラマみたいなことが本当にあるんだ」と思ってしまうような不倫現場が数多く存在します。
今回は、これまで数多くの不倫調査を行ってきた、京都・大阪の探偵事務所SATの代表であり、探偵の野村さんに不倫現場の実態について話をうかがいました。
「現実は小説より奇なりです」と語る探偵の野村さん。守秘義務の関係でオブラートやフェイクを入れながらではありましたが、その中でも、特に印象的だった不倫の事例についてご紹介してもらいます。
※守秘義務遵守のため、個人名や建物名などは全て伏せ、ストーリーにはフェイクを入れてあります。
きっかけは、自宅玄関に漂う香り……
マコさん(31歳・仮名)は、コロナ第7波最中の2カ月前に同じ会社の先輩だったマサヒコさん(34歳・仮名)と、2年の交際期間を経て結婚しました。
マサヒコさんは、会社の同僚や友人と派手な遊びをするタイプではなく、家事もゴミ捨てや、洗濯、掃除、などを率先してやってくれる夫。そんな真面目なマサヒコさんに対し、マコさんは女性関係について全く疑うこともなく、「不倫なんてあるはずがない」と安心しきっていたそうです。
しかしある日、マコさんが仕事から帰ってくると、玄関から女性モノの香水のニオイが漂ってきました。マコさんは真っ先に空き巣や泥棒を疑いました。
しかし、自宅には誰もおらず、財布や通帳などが取られたり、部屋を荒らされたりした形跡もない。
「もしかして、誰か女性が自宅に来た?」と、マコさんの脳裏には「不倫」という2文字が一瞬浮かんだという。
しかし、「真面目で、特に飲みにも遊びにも行かないマサヒコさんが不倫なんてするはずがない。しかも、マサヒコさんは今仕事中。家にいるはずがない。自分の考えすぎだ」と、その時は言い聞かせたそうです。
それから、自宅に帰ってくると同じ香りがするという現象が何度か続いたが、そのうちマコさんも慣れ「誰か家の前を香水のキツい女性が通ったのだろう」というぐらいに思うようになっていました。
しかし、それから1カ月後、マコさんの不安は一気に高まることになるのです。
妹からあの時の香水と同じニオイが!?
とある休日、マコさんの家に妹のユウコさん(21歳・仮名)が初めて遊びに来ました。ユウコさんは現役の大学生で、アパートで一人暮らし中。年金暮らしの両親に学費以上の負担をかけるわけにはいかないと、時給のいいガールズバーで働きながら、自分の家賃や生活費を稼いで暮らしていました。
ユウコさんを家に招き入れたマコさんは、その時に香るニオイにハッとしました。
なぜなら、ユウコさんから漂ったニオイが、自宅の玄関で香っていた正体不明のニオイと同じだったからだです。
妹のユウコさんが家に来たのはこの日が初めてだし、マサヒコさんとはほぼ面識がなく、接点も全くありません。
「不倫なんてあり得ない」。マコさん自身もそう思おうと努力したが、その日以降も、謎のニオイが漂うことが何度もあり、その度にマコさんの不安は高まっていったそうです。
探偵に相談し、隠しカメラを設置。そこに映っていたのはまさかの……
最終的にマコさんは「ニオイの正体を確かめよう」と決心し、私どもの事務所へ相談に来ました。
我々はヒアリングを行ったうえで、自宅に映像と同時に音声も録音できる隠しカメラの設置をマコさんに提案し、玄関とリビングの2箇所に隠しカメラを設置してもらいました。
それから1週間、24時間録画状態で生活を送ってもらいました。後日、マコさんに私(野村)から調査報告を行いました。
調査報告書の内容は、隠しカメラの映像をキャプチャした数点の画像。そこにはマサヒコさんと妹のユウコさんが密会し、親密になる様子が赤裸々に映っていました。
家の玄関にニオイが残っていた理由とは
隠しカメラを設置したのは、家の玄関とリビングでしたが、リビングのカメラには妹さんの姿はありませんでした。つまり、2人は玄関でのみ親密な行為を行っていたということです。玄関だけに香水のニオイが漂っていたのは、そういう理由だったわけです。
真面目で誠実で遊びっ気のないマサヒコさんが不倫をしていたことに、マコさんは驚きを隠せない様子でした。
私は、そんなマコさんに「この調査結果を踏まえてどう行動するかは自分次第ですが、今後どのような決断をしても不利益を被らないようにとにかく証拠を映像と音声の両方で残しておくことが大事です」とアドバイスしました。
マコさんは、2人が行為を行う玄関にだけカメラ設置を続け、野村さんのアドバイスの通り、言い逃れできない証拠を確保しました。
接点のない2人はなぜ出会った?密会の真相
後にマサヒコさんとの離婚を決めたマコさん。当初マサヒコさん側は離婚を拒否しましたが、明確な映像と音声の証拠が揃っていたことから合意。慰謝料を請求する裁判にも勝訴しました。
ところで、なぜ接点の全くない年の離れた2人は不倫に至ったのでしょうか?それはユウコさんのバイトにありました。
マサヒコさんが友人と訪れたガールズバーでたまたま働いていたユウコさん。何度も通っているうちに、ユウコさんのほうからパパ活を持ちかけて、マサヒコさんがOKしてしまったのだそうです。
パートナーに不倫疑いがあったとき、するべきこととは?
「今回ご紹介させていただいたのはほんの一例に過ぎない」という探偵の野村さんは言います。ほかにも、探偵ですらもアッと驚いてしまうような不倫現場がたくさんあった、とオブラートに包みながらも話してくれました。
今回のマコさんの事例では、不安を不安のまま終わらせずに、きちんとプロの探偵に相談し、行動に移したことが、後の調停や裁判がスムーズに進んだ最大のポイントだそうです。
「不倫はとにかく証拠集めが一番大切。後にどのような決断をするかは置いておいて、被害者が証拠不十分で泣き寝入りや妥協を強いられないように、相手が言い逃れできない証拠を事前に集めておくことが何より重要です」と野村さん。パートナーの不倫疑惑に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
■教えてくれたのは・・・探偵事務所SAT 野村
探偵事務所SAT京都支部の代表取締役社長。浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。