人生はブーメラン。自分が先んじて愛し与えたら、幸せは戻ってくる~連載『はじめよう!フェムテック』

2023/10/25

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、レタスクラブの編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。31歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった32歳。

●ゲスト
マスミ・オーマンディ Masumi Ormandy
ジャズシンガー・英語教育者。1939年生まれの84歳。1973年、34歳の時にアメリカ出身のご主人と児童英語学校を開校し、早期英語教育のパイオニアとして活躍。その後も数多くの英語学校、幼稚園や小中高で英語教育コンサルタントを務める。一方、69歳からジャズシンガーの道へ進み、77歳でデビュー。CDをリリースし、ステージで歌声を披露することを続けている。 https://masumi-ormandy.com/

夢中になれることを見つければ、ストレスも解消され健康でいられる

■東島アナ「ゲストは、84歳のジャズシンガー、マスミ・オーマンディさんです。もともと英語学校の先生をされていたオーマンディさんですが、69歳から、ジャズシンガーに挑戦。77歳でデビューを果たされました。何歳になってもチャレンジ精神を忘れない、素敵な生き方をされています。ずっと歌が大好きだったということですが、歌う歓びとはなんでしょう」

■オーマンディ「歌はともかく楽しいですね。歌は言葉の一つですが、そこにメロディーがついている。音楽が流れ、体を動かしながら歌うと、自然と幸せな気分になれます。歌の楽しみは、ハッピーな世界に入リ込めるからではないでしょうか」

■伊久美「今、お話しをされながらも幸せにあふれた表情をされていて、本当に素敵です!」

■東島アナ「そうですね。オーマンディさんの凛としたお姿を拝見していると、歌が好きなことと健康でいらっしゃることが繋がっているように感じます」

■オーマンディ「そうでしょうか(笑)。健康でないとなにもできないですよね。私は84歳10カ月になりますが、この2年間でも、友達たちがどんどん亡くなっていきまして、やはり、一番大切なのは健康だと実感しています。そして家庭でも職場でも、女性が健康でいないと、場が円滑にまわっていかないと思うのです」

■東島アナ「健康であるためにいろいろなアプローチがあると思いますが、どんなことに気をつけていらっしゃいますか」

■オーマンディ「よいものを適量食べることは、とても重要だと思っています。そして歌うことは、ホルモンによい影響を与えると、科学的にも証明されていますよね」

■伊久美「そうですね。しかも、オーマンディさんは、歌うことが大好きでいらっしゃるから、なおさらよい影響があるはずですよね。お話を伺っていると、“好きなことを続けていること”“いろいろなことをプラスに考えること”が重要なのだろうなぁと思いました。例えストレスがあっても、うまく付き合われているのでしょうね」

■オーマンディ「はい。ストレスを受けても、それを早く解消する方法がわかればよいと思うのです。私の場合、ストレスの解消法は歌うことです。ジャズやポップスは、1曲が3分半から4分です。どんな時でも、歌い終わると 気分はブルースカイ,晴れ晴れしています(笑)」

自分のペースでOK。いつまでも夢を持ち続けることが大切

■東島アナ「これだけたくさんの夢を叶えてこられたオーマンディさんですが、これから、まだやってみたいことがあるそうですね」

■オーマンディ「はい。まだまだ覚えて歌いたいと思う歌がたくさんあります。それは、皆さんと共有できるような、夢をたくさん持てるような、楽しくなる、私にふさわしい意味のある歌です。ハッピーな時は、思わず口ずさんでしまいますし、悲しい時も歌うことは楽しいです。どんな時も、人生を歌いたい! 最近見つけた歌なのですが、ニューヨークで、今年の6月に録音した曲の中に、シャーリー・ホーンの“Here’s To Life(人生に乾杯)”があります。その歌詞には “後悔もしない、文句もない、まだ興味がある、自分はまだやってみたい”とありました。そういう素晴らしい歌を見つけていきたいです」

■伊久美「まるで、オーマンディさんの思いを反映したような歌ですね。“まだまだ”って思えることは、すごく素敵だと思います。本当に元気をいただいています」

■東島アナ「本当に!心も体も元気でいる秘訣をいろいろと伺ってきましたが、これからの社会、今まで以上に女性の活躍が期待されていきますが、女性が輝いて生きていくために、なにかメッセージをお願いします」

■オーマンディ「若い時は、 “私の夫はや子どもは、〇〇をしてくれない” などと思いがちですが、“くれない”族になっちゃだめよ。“あげる”族にならなきゃ。先に自分からあげましょう。そしてスマイルです。以前、毎日道で会う高齢の女性がいまして、いつも下を向いて歩いていらっしゃいました。当時、私は若かったのですが、“この人を笑わせてみせる!” と思ったのです」

■伊久美「お知り合いではなかったのですよね」

■オーマンディ「そうです。私が微笑んで “おはようございます” と言っても、そのかたは下を向いてしまうのです。でも、笑ってあいさつをし続けたら、そのうちに笑い返してくれるようになりました。こういう嬉しいことがあるので、自分から先にあげましょう。そして、たとえ相手からの反応がなくても、気にせず期待しないことです。もちろん愛がなければできませんが、愛することは誰にでもできます。自分が先に愛した方が、いろいろなものが必ず戻ってくる。人生はブーメランですね。とにかく人との会話を楽しみ、愛して、何でも与えられたら、自分に戻ってくるということを信じてみてはいかがでしょう」 
■伊久美「人生はブーメラン、心に刻まれちゃいました。ありがとうございます!」

■オーマンディ「こちらこそ!今日も素敵なお二人と時間を共有できて、こういう経験が私に “もっと若くいたい” “まだまだできる” と思わせてくださるのです。こちらこそありがとうございました」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回は、薬剤師で体内環境師の加藤雅俊さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

 
 

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