キミはロボット

韓国ドラマ『キミはロボット』ソ・ガンジュン演じる心優しいAIロボットにきっとあなたも恋をする!韓ドラマニアが徹底解説!

2024/11/07

2023年5月22日、約1年6カ月の軍服務を果たしソ・ガンジュンが除隊しました。この日を待ち焦がれていたファンのかたがたも多いことでしょう!

今回は除隊を記念して、ソ・ガンジュンが心優しいAIロボットと性格最悪な財閥御曹司の1人2役を演じたファンタジーラブロマンス『キミはロボット』について、韓ドラマニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらおうと思います!

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韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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あらすじ:息子を奪われた工学博士が作り上げたのは、息子そっくりなAIロボット!?

チェコを拠点とするロボット工学博士ローラ(キム・ソンリョン)は、PK財閥後継者である夫の死を突然告げられ、財閥の跡継ぎとなる幼い息子ナム・シンを義父に奪われてしまいます。

意気消沈したローラはシンにそっくりなAIロボット「ナム・シンⅠ」を作り、本当の母子のように暮らし始めます。そして本物のシンの成長に合わせて改良を重ね「ナム・シンⅢ」(ソ・ガンジュン)まで完成させるのでした。

一方本物のシン(ソ・ガンジュン)は祖父の元で財閥御曹司として不自由なく暮らしてきましたが、母親と引き離された孤独を抱え、わがままな問題児に成長していました。

ある日、母親を探しにチェコにやって来たシンは、財閥会長の座を狙うソ専務の陰謀で事故に遭い意識不明に…。
このままではソ専務に会社を奪われてしまう状況になり、シンの秘書チ・ヨンフン(イ・ジュニョク)やローラたちはナム・シンⅢをシンの身代わりとして韓国に行かせることにするのですが…。

見どころ:心優しいロボットが学んでゆく愛に胸キュン&感動必至!

見どころ1:ソ・ガンジュン演じる心優しいAIロボットに胸キュンが止まらない!

AIロボット誕生!

ナム・シンⅢには最先端の人工知能が搭載されており、経験から学び、より人間らしく成長します。

傲慢で性格最悪なシンのデータをインストールしたナム・シンⅢは韓国に渡り、シンの身代わりをこなしていきます。

しかし本当は「泣いている人がいたら抱きしめる」「人命救助が最優先」「約束は守る」などのルールをプログラミングされたとても心優しいロボット!

緊急事態に遭遇すると人命救助モード発動!自分が壊れることも顧みず危険な場所に飛び込み、ロボットであることがバレてしまう危機的状況になることも…。

チェコでは母親とひっそり暮らしていたため、韓国での社会と関われる生活にウキウキ!人間の複雑な表情をたくさん分析し、人間についてもっと理解を深めようと奮闘!そんな姿がとてもかわいく健気でたまりません。

嘘がつけずに「私は痛みを感じません」と正直に話してしまったり、複雑な状況での判断ができず失敗することもありますが、「人間の嫌なところ」を持たない真っ直ぐな言動にキュンキュンが止まらない!

人間よりも心温かく、より人間らしく成長していくナム・シンⅢに、あなたもきっと恋をすることでしょう!

見どころ2:人間らしくなっていくロボットに惹かれていく人間!?この恋は成立するの!?

疑いの目

シンと深い因縁がある女性SPのカン・ソボン(コン・スンヨン)は、一度はシンの護衛を辞めますが、多額の報酬に釣られ復職。

ところが再会したシンはソボンの涙を見て突然抱きしめたり、火災現場からソボンを救出したり、以前とはまるで別人!そしてソボンはシンがロボットであるという秘密を知ってしまいます…。

最初は嫌悪感を抱くソボンですが、必死にシンの身代わりをするナム・シンⅢの健気な姿に負け、ロボットであることがバレないよう助ける決意をします。それ以降、ナム・シンⅢはソボンにべったりな子分ロボットに!

「ロボットは感情を感じない」「あくまでもシンの身代わり」と、周囲の人はナム・シンⅢに冷たく接しますが、ソボンだけはナム・シンⅢそのものの存在を大切にしていきます。

するとそんなソボンとの関係が影響したのか、ナム・シンⅢに次々とエラーが発生!

離れているのにソボンの姿が見えたり、「カン・ソボンを最優先で守る」という新たなルールが組み込まれたり、ナム・シンⅢ自身も分析不可能な状態に…。

新たな「感情」を学んでいくナム・シンⅢと、そんな彼に惹かれていくソボン。人間とロボットという壁を超えて絆を深めていく2人の想いは、どんな結末を迎えるのでしょうか!?

見どころ3:「ナム・シン」は2人存在できない!?本当に必要とされるのは一体どちらなのか…

反撃!

ロボット工学博士のローラが幼い息子を奪われた寂しさから作り上げたナム・シンⅢ。そこには息子シンに捧げることができなかった愛情がすべて注ぎ込まれました。

約20年の月日が流れようやく会えた息子シンは、ローラの目の前で交通事故に遭い意識不明に…。ローラはシンの意識の回復とシンの立場を守るために、ナム・シンⅢを韓国に送り込む決意をします。

しかしシンの意識が戻ったら「ナム・シン」は2人存在することになってしまいます。

感情のないロボットよりも冷淡で人間らしさに欠けるシンと、人間よりも深く感情を理解できるロボットであるナム・シンⅢ。周囲の人々により愛され、PK財閥にとって必要な人材は一体どちらなのでしょうか。万が一必要がなくなったとき、ナム・シンⅢはどうなってしまうのでしょうか。

そして、自分を見捨て、自分そっくりなロボットをかわいがっていたローラを許せないシン。自分が人間の息子の身代わりでしかなかったと知ってしまったナム・シンⅢ。

複雑にからみ合う親子関係と、対立する人間シンとナム・シンⅢがたどり着く結末とは…。

筆者の感想:近い未来が見えてくる、現実味のあるファンタジー!

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最近人気の高い「ブロマンス」要素も入っていて、非常に嬉しくなりました。

兄のようにずっとシンを見守ってきた秘書のヨンフンは、親の愛を知らずにワガママに育ってしまったシンを誰よりも理解しています。シンへの愛情と忠誠心に溢れたヨンフンの姿は、見逃し厳禁の胸キュンポイントでした!

そして何よりも賞賛したいのは、シンとナム・シンⅢを演じたソ・ガンジュンの演技力。

目つき、顔や体の角度、歩き方、口角の動かし方など非常に細かい部分までに気を配り、「人間らしくない人間」と「人間らしいロボット」という難しい役柄を見事に演じ分けていました。

2人が対峙するシーンでも全く違和感がなく、同じ顔の違う人物がそこに立っていると感じることができ、ストーリーに集中することができました。

AI技術は現代の私たちの生活に当たりまえのように根づき、驚くべきスピードで進化していますが、本作は我々が進もうとしているさほど遠くない未来を映し出しているように感じます。

「こんなロボットがいたらいいのに」という未来に対する期待感だけではなく、ロボットと人間が共存するために解決すべき問題は何なのか、お互いの存在意義をどう認め合うべきなのかなど、たくさんの問題定義も含まれていると思います。

胸キュンファンタジーラブロマンスとして楽しめるだけではなく、近い未来を擬似体験できるような興味深い作品でした!

■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。

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