「あわてて大きくならなくていいからね」末っ子長男くんを撮影したパパの写真にノスタルジーがよみがえる
2024/09/13
家族と過ごす日々の風景を撮影しているはら かずあきさん(@KBotchan)。「あわてて大きくならなくていいからね」という長男くんとの会話を、日常の写真とともに投稿しました。かけがえのない瞬間の数々に心を打たれる人が続出しています。
あわてて大きくならないで
長女、次女、長男の3児のパパである、はら かずあきさん。
「末っ子長男に、そんなにあわてて大きくならなくていいからねって言うと、長男はいつもニコッとして、ヤダって言います。」
そんなコメントと一緒に投稿されたのは、長男くんの当たりまえだけれど、大切な瞬間を撮影した4枚の写真でした。
1枚目は大きな窓からじっと外を見る長男くん。
小さい背中に、長男くんのワクワクがたくさん詰まっているようです。
2枚目には、布団にコロンと横になってお昼寝中の長男くん。手に持っている絵本を読みながら眠ってしまったのでしょうか。
風になびくカーテンの動きが、穏やかなお昼寝の時間をリアルに感じさせてくれます。
3枚目は寒い時期。軒下に干されたばかりの干し柿を眺める長男くんです。
この景色を知らないはずの人も、どこか「懐かしい」と感じる優しい雰囲気がただよっていますね。
そして4枚目には、ランドセルを背負って天井を見上げる長男くんの姿が。スーツに身を包んで、これから入学式へ行くのでしょうか。
はらさん家族が住むのは築100年の古民家。まだ小さな長男くんが顎を上げて高く大きな天井を見上げる様子は、さらなる長男くんの成長を予感させてくれます。
「大きくならないで」といくら願っても、子どもの成長はあっという間です。
気にしなければそのまま流れていってしまいそうになる時間も、こうして写真に収められると、その一瞬がどれだけ大切なものであるか身にしみますね。
はらさんから長男くんへの愛情あふれる写真を通して、自分の子ども、あるいは自分自身の子ども時代を思い出した人も多くいたことでしょう。
「温かみのある素敵な写真ですね」「物語を見ているようで、あったかい気持ちになりました」「なんて幸せな親の心子知らず」など、コメント欄には感動の声が多数寄せられました。
はらさんにお話をうかがいます。
これが最後の子育て
かけがえのない瞬間を収めた素敵な写真に胸が熱くなりました。はらさんが長男くんに「あわてて大きくならなくて良いからね」と言いたくなるのはどんなときですか。
「息子の成長を感じたときです。
言われなくても自分でできるようになったり、ひらがなを書いたり読めるようになったり、足し算ができるようになったり、背が伸びたなと感じたり、重くなったなと感じたりしたときです」
子どもと過ごす毎日は、成長を感じる瞬間の連続ですよね。
「私には3人子どもがいますが、長男は末っ子なので、成長を感じるたびに『これが最後の子育てだな』と感じ、『あわてて大きくならないで』と言ってしまいます」
お子さんたちとの日々を大切に思っていればこそ、最後の子育ての時間が過ぎていくのを”惜しい”と感じるんですね。
長男くんは早く大きくなりたい
長男くんの「ニコッとして、ヤダと言う」反応を、はらさんはどのような気持ちで受け止めていますか。
「そうだよね、と思います。
末っ子長男は、いつもお姉ちゃんたちのマネばかりしていて、ふだんから上のお姉ちゃん2人に憧れを抱いているように感じます。
本人は『一刻も早くお姉ちゃんたちに追いつきたい』と思っているのに、大きくならないでと言われても無理だ、と感じていると思います」
先を行くお姉ちゃんたちは、長男くんにとって眩しい存在なんですね。
今しかない瞬間を撮影したい
ご家族の写真を撮る際に、はらさんが心がけていることや気にかけていることは何ですか。
「長い期間子どもたちの写真を撮り続けていて気づいたのですが、子どもたちには”子どものころにしかしない行動や仕草”があります。それは大きくなったら撮ることができません。
そういった瞬間を逃さないように撮影したいと思っています」
日常に紛れて気づかないような当たりまえの行動や仕草でも、写真に撮ることで形のあるものに残すことができるのは、素敵なことですね。
長男くんへのパパの願い
これからの長男くんの成長に望むことをお聞かせください。
「自分の好きなことを見つけてほしいです。
長男が好きなことは、本人にしかわかりません。
それを見つけるためにいろいろなことにチャレンジして、体験してほしいです」
多くの人の心にノスタルジーを感じさせた長男くんの成長の記録。いつまでも覚えておきたくなるひとつひとつの瞬間には、写真を見るだけで伝わってくるパパの愛情がたっぷり込められていました。
取材協力:はら かずあきさん(@KBotchan)