2025年3月に兵役を終えたキム・ミンジェ。SNSなどで元気な姿を公開し、除隊を待ち望んでいた世界中のファンを喜ばせています。
本日はそんなキム・ミンジェと、『イカゲーム2』への出演で注目を浴びるパク・ギュヨンの共演作品『ダリとカムジャタン』をご紹介!美術館を舞台に、正反対な2人が巻き起こすハートウォーミングなお仕事ラブコメディです。
韓ドラマニアで韓ドラライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!
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あらすじ:芸術を愛するセレブなヒロインとコスパ重視の商魂男子!偶然の出会いから運命共同体に⁉︎
オランダの美術館で研究員をしているキム・ダリ(パク・ギュヨン)は、上司からパーティーの招待客を迎えに行くよう言われ空港へ。韓国から来たチン・ムハク(キム・ミンジェ)をパーティー会場に案内しました。
しかしムハクには芸術に関する知識が一切なく、ダリは不思議に思います…。
それもそのはず。ムハクは招待客ではなく、カムジャタンチェーンを運営するドンドンF&Bの常務。養豚業界のパーティーに行くはずでした。
勘違いから出会った2人は束の間の楽しい時間を過ごしますが、連絡先も聞かないまま別れてしまいます。
翌日、ダリは父親が急逝したという連絡を受け帰国。父親が館長をしていたチョンソン美術館を引き継ぐことになりますが、美術館は莫大な借金を抱え閉館の危機に陥っていました。
一方ムハクはダリのことが忘れられません。そんな矢先、ドンドンB&F会長である父親から、チョンソン美術館に投資したお金を回収してくるよう命じられたムハクは、新しく館長になったダリと再会します。
芸術の知識は豊富でも、世間知らずで生活力ゼロなダリが心配なムハクは、「債権者と債務者」という関係を利用しダリにつきまとい始め…。
「カムジャタン」ってどんな料理なの?
「カムジャタン」は肉のついた豚の背骨とじゃがいも、ネギなどの葉物野菜を旨辛に煮込んだスープ料理です。
「カムジャ」は「じゃがいも」の意味なので、「じゃがいも鍋」のように思っている日本人は多いかもしれませんが、豚の背骨の別名である「カムジャ骨」からその名前がついたという説もあります。
唐辛子やコチュジャンで辛い味付けがされていますが、何時間も煮込んだ豚の旨味が溶け出しています。豚の臭いを消すのに、ニンニク・生姜・エゴマの葉なども使われています。
恥ずかしがらず、両手で大きな豚の背骨を掴み、骨についた肉にかぶりつくのが正しい食べ方!具材を食べ終わったら、残ったスープにご飯や海苔などを入れて、チャーハンのようにして食べるのが最高です!
『ダリとカムジャタン〜真逆なフタリ〜』見どころは⁉︎
見どころ1:キム・ミンジェのイメージ崩壊⁉︎無知・無教養・無学な主人公を好演!
一代で400店舗を超えるカムジャタンチェーンを築いた父親のもと、幼い頃から「商売」について身をもって学んできたムハク。何でもカムジャタンの値段に換算するクセがあり、お金にならないことには興味がないコスパ重視な商魂男子です。
無知・無教養・無学の「3無」が揃い、商売以外のことになるとそのおバカ具合が炸裂!笑
しかし世間知らずでセレブ気質なダリからすると、そんなムハクも「冗談が上手なユーモアに溢れる人」に見えるようなので幸いです。
口も悪くてチンピラのような行動を取ってしまうこともありますが、徐々に彼の根の優しさや温かさが見えてくると、そのギャップにコロッとやられてしまいます。
これまで演じてきた役柄から、キム・ミンジェに知的なイメージを持っている方も多いと思いますが、チン・ムハクというキャラクターはそのイメージを良い意味で崩壊させてくれることでしょう!
見どころ2:気品溢れるダリの服装や立ち振る舞いが素敵なんです〜!
美術館館長である父親の愛情を一身に受け、芸術に囲まれながら育ったダリ。食事をするのも忘れて仕事に没頭してしまうほど芸術をこよなく愛しています。
芸術に関する知識が豊富で頭脳明晰な一方、セレブお嬢様気質があり、芸術以外のことには疎くて世間知らず。生活力もほぼゼロですが、いざという時には想像を超える逞しさを発揮し周囲を驚かせます!
優れた美的感覚を持つダリの、気品がありつつ個性が光るファッションも見どころのひとつ!パーマのかかったベリーショートもよく似合っていて、抜群のスタイルの良さも際立っています。
芸術の世界で生きてきた風格が漂う話し方や立ち振る舞いもとても魅力的で、これまでにあまりいなかったヒロイン像だと思います。
見どころ3:真逆な2人を囲む助演陣も超豪華&個性的!
ムハクの継母ソ・グムジャを演じるのはベテラン女優ソ・ジョンヨン。
『ブラームスは好きですか?』ではキム・ミンジェ演じる天才ピアニスト・ジュニョンの良き理解者である財団職員チャ・ヨンインを大人の余裕たっぷりに演じていましたが、本作では実子をドンドンF&Bの後継者にしようと画策する成金母として大暴れしています!
ムハクを支える秘書ヨ・ミリには、コメディ作品に欠かせない名女優ファン・ボラ。無知すぎるムハクに呆れてしまうことも多いですが、仕事に真摯に向き合い誠実なムハクを慕い、完璧にサポートしています。
ムハクに想いを寄せ追いかけ回しているアン・チャクヒ役には、ガールズグループMOMOLAND出身のヨヌ。『ゴールデンスプーン』や『オク氏夫人伝』などヒット作への出演で女優としての注目度急上昇中です。
豪華で個性的な助演キャストのキャラクターと、ダリやムハクとの関係性にもぜひご注目ください!
筆者の感想:芸術の世界が新鮮!ダルムカップルにもキュンキュンでした!
たくさんの韓国ドラマを見てきましたが、美術館や芸術業界を舞台にした作品は初めて見たように思います。
筆者もムハク同様、芸術に関する知識は皆無ですが、美術館の存在意義や絵から何かを感じとる有意義な時間の過ごし方などを知ることができて、とても新鮮でした。
ダリとムハクがチョンソン美術館を再興しようとしますが、次々に困難に直面します。そしてダリの父親の死にも不審な点があり…。
ドラマ後半は、困難を巻き起こす元凶は何なのか⁉︎ダリの父親に何があったのか⁉︎ダリはチョンソン美術館を守れるのか⁉︎というハラハラ要素も盛り上がってくるので、飽きずに楽しむことができました。
そしてパク・ギュヨン&キム・ミンジェは韓国での放送当時「ダルム(ダリとムハクを合わせた言葉)カップル」と称され大人気だったそう!この年のKBS演技大賞でもベストカップル賞を受賞しています。
正反対の2人の、噛み合わなそうなのになぜか噛み合っているリズム感や空気感がとても可愛らしく、見ていて癒される感覚がありました。2人とも意外と肉食系⁉︎なラブシーンも見逃し厳禁ですよ!
『ダリとカムジャタン〜真逆なフタリ〜』は2025年4月現在、U-NEXTやAmazon primeにて視聴可能です。
■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。