「ここにちょっと引っかけられる場所があれば…」というときに頼りになるフック。最近は、定番フックの「あともう一歩」という不満を解消してくれる、進化系アイテムもたくさん登場しています。
今回は、元クルーズ船乗組員であり狭小船室に住みながら働いた経験から、フック系アイテムにはこだわりのあるライターのKota(コタ)が、「これは使いやすい!」と実感した、100円ショップの進化系フックを3つ厳選してご紹介します。
どれも収納のストレスをぐっと軽くしてくれるものばかり。しかも壁に穴を開けないので、賃貸の方も安心して使えるはず。
- セリア「しっかりとまるS字フック」(3個入・110円)
- セリア「何度でも貼ってはがせるフィルムフック」シリーズ(110円)
- セリア「縦にも横にもはさめるかもいフック」(110円)
- 進化系フックを取り入れて、収納の悩みを解決!
セリア「しっかりとまるS字フック」(3個入・110円)
ポールやバーに引っかけるだけで、簡単に浮かせる収納がつくれるS字フック。使っている方も多い定番アイテムですよね。
便利なのは間違いないけれど、モノを取るときにフックごと外れてイラっとしたことはありませんか。
両端が固定されていない「S」の形は、どうしても外れやすいのがデメリット。急いでいるときに落ちるのはもちろん、フックが外れないようにそっと扱うのも地味にストレスですよね。
そんな「外れやすい問題」を解消してくれるのが、S字フックにレバーをプラスした形状の「しっかりとまるS字フック」(JANコード:4905687325827)。レバーをたおしてフックをバーに固定できるので外れにくいんです。
さらに、バーの太さに合わせて締めつけ具合を調整できるから、横ズレしにくいのも◎。「戻すときにフックが横に移動してかけにくい…」を軽減してくれます。直径24mmまでのバーに対応、耐荷重は1kgです。
わが家では、バスルームで掃除用スポンジや洗顔ネットの収納に使用中。ふつうのS字フックからこれに替えてからは、多少雑に扱っても落ちることがなくなり、出し戻しがノーストレスに。
ただし、フックの先端がやや太めな点は要注意。アイテムの穴が小さいと引っかけにくかったり、そもそも通らなかったりすることも。その場合は、カードリングなどを間にかませれば上手く使えそうです。
セリア「何度でも貼ってはがせるフィルムフック」シリーズ(110円)
「壁に穴を開けられない」「マグネットがつかない」「吸盤だとすぐ落ちてしまう」
フック収納をつくるときに直面しがちなこうしたお悩み。定番フックでは対応しづらい、そんな難所でも引っかけ収納をつくれるのが、「貼ってはがせるフィルムフック」シリーズです。
タイルやガラス、鏡などの平らでツルツルした面に、フィルムをぎゅっと押しつけて空気を抜くだけでしっかり密着。何度でも貼り直しができて場所を替えるのが簡単、はがしても跡が残りにくいなど、メリットがいっぱい。
さらに、スタンダードなフックだけでなく、フック部分が動くスイングタイプ、2つのフックがならんだダブルタイプ、リング状のリングフックなど、ラインナップが充実しているのもうれしいポイント。用途にぴったりの形が見つかりますよ。
わが家では、「フィルムリングフック」(JANコード:4571336080722)をキッチン収納の引き出し前面に貼って、アルコールスプレーやアルカリ電解水のスプレーボトルを収納しています。耐荷重は1.5kgあるので、少し重さのあるものでも安心(リングを縦にして使う場合は2kgまでOK)。
ほかにも、キッチンで柄の長いボトルブラシの定位置にしたり、バスルームでトリートメントブラシ置き場にしたりと大活躍。何度も買い足している、頼れるリピートアイテムです。
セリア「縦にも横にもはさめるかもいフック」(110円)
かもいフックは、かもいはもちろん、ドアや窓の横枠をはさんで引っかけ収納がつくれる便利アイテム。穴を開けずにちょっとした出っ張りを活用できるすぐれものです。
とはいえ、家の建具には横だけでなく、ドアや窓枠の両サイドなど、縦方向の枠も多いもの。「ここにも使えたらもっと便利なのに…」という希望をかなえてくれるのが、「縦にも横にもはさめるかもいフック」(JANコード:4905687332672)です。
商品名のとおり、縦・横どちらにも使えるのがいちばんの特長。フックと本体の2パーツ構造で、フックを付け替えるだけで向きを変えられるしくみです。はさむ部分(枠)の厚みが10〜50mm、奥行き10mm以上の場所なら、工具いらずで簡単に取りつけられますよ。どちらの向きでも耐荷重は約1kg。
縦の枠にも対応できるようになったことで、ドアや窓枠の両サイド、ラックの支柱など、これまで取りつけられなかった場所でも使えるようになり、活用の幅が一気にアップ。縦の枠だと使う人の身長に合わせてちょうどいい高さに調整できるので、子どものアイテムをかけるのにもぴったりです。
わが家では、リビング裏の引き戸の縦枠に設置。雨の日や来客時など、急きょアウターをかける場所が必要になったときの「臨時フック」として活用しています。ふだんは邪魔にならず、いざ必要になったときも場所を取らずに使えるのがとっても便利。
進化系フックを取り入れて、収納の悩みを解決!
定番フックの「あともう一歩」を埋めてくれる、進化系アイテムを3つご紹介しました。
「フック収納を取り入れたいけれど、どれを選べばいいか分からない」「定番フックでは上手くいかなかった」という方は、ぜひ今回のアイテムを試してみては。小さなフックひとつで、これまで感じていた収納のモヤモヤがすっと晴れるかもしれません。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4カ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部