逃げ遅れないための判断力や防災グッズを活用する力、防災の知識を実践につなげる力を総合して「防災力」と呼んでいます。なかでも、実践力は日ごろの意識で高まるもの。楽しく取り組める方法を、家族で試してみませんか?
避難場所を確認したり、防災グッズをそろえたりすることは、もちろん大切。でも、いざというときに慌ててしまったら、知識や備えを生かせないかもしれません。日ごろから家族で防災につながる体験をしたり、話をしたりしておけば、必要以上に怖がらず、災害に向き合うことができるようになります。
○防災散歩で近所をチェック
家から避難所までのルートなどを危険な場所を見つけながら歩いてみます。大きな揺れがくると倒れそうな自動販売機や崩れそうな石垣など、危ないと感じたときは自治体に相談しましょう。
○素泊まりOKの防災キャンプ
でこぼこ道を歩いたり、テントで寝たり、自然体験は瞬発力や危険を回避する力を育て、防災力を上げます。バーベキューなどはせずに、非常食を食べてみて!
○防災アプリをお試し
もしもに備える基礎知識から被災時の情報収集まで、防災に役立つアプリが増えています。無料のサービスが多いので、試して使い慣れておくのがおすすめ。
○救助に役立つ古武術にトライ
「キツネの手」などの古武術のワザを使うと自分より重い人でも持ち上げることができます。親子で遊び感覚で試せます。
キツネの手
中指、薬指を内に曲げてキツネの形にします。その手のまま腕を交差させて、抱き上げる人の脚の付け根あたりに手を回して一気に立ち上がります。
こんな取り組みなら、防災を「怖いこと」や「気が重いこと」と思わずに積極的に向き合えそう。親子で楽しくおしゃべりしながら、自然に「防災力」を上げていけるといいですね。
参照:『サンキュ!』10月号綴じ込み冊子「【完全保存版】自分と家族を守る“防災力”アップGuide」より一部抜粋 監修/あんどうりす、イラスト/シミキョウ、取材・文/小谷野少名