引っ越しハガキは出すのがマナー?出す範囲・タイミング・文例を紹介
2019/01/06
引っ越しはなにかとバタバタ忙しいですが、やはり引っ越しハガキは出したほうがいいものなのでしょうか? 引っ越しハガキを出すタイミングや書き方などについて、暮らしスタイリストの河野真希さんに教えてもらいました。
引っ越しハガキは出したほうがいい?
年賀状のやりとりがある人、お中元やお歳暮のやりとりがある人には引っ越しハガキを送ったほうがいいでしょう。ただし、親しい友人など気軽な関係の相手には、メールやSNSなどでもOKです。ハガキは処分したり紛失したりすることも多く、メールのほうが記録に残しやすいという場合もあります。
上司や親戚など目上のかたやお世話になったかたには、引っ越しハガキでお知らせするほうがよい印象を与えるでしょう。
引越しハガキを出すタイミングは?
引っ越し後1~2カ月の間に出すのがマナー。遅くとも3カ月後までには出しましょう。
11月や12月の引っ越しであれば、引っ越しハガキではなく、年賀状でお知らせをしてもいいでしょう。また、年賀状は1年以上保存しておく人も多いです。
翌年の年賀状を書く際に、まとめて住所録の整理をすることもあるため年賀状のほうが見落としが少ないことも。ただし、自分が喪中、もしくは相手が喪中の場合は年賀状を出せませんので、引っ越しハガキを送ることをおすすめします。
引越しはがきにはどんなことを書けばいい?
引っ越しをしたことや新しい住所を伝えます。新居の説明などは自慢にとられることもあるので、避けたほうがいいかもしれません。「お気軽にお立ち寄りください」と来訪を望む言葉を添えると、受け取った側もうれしい気持ちになります。
引っ越しハガキの文例
以下は、引越しはがきの文例です。この内容に加えて、季節の言葉や家族の近況などを添えてもいいでしょう。
<文例1>
このたび引っ越ししました。お近くにお越しの際は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。今後とも変わらぬおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。
<文例2>
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。このたび、転居いたしましたのでお知らせ申し上げます。お近くにお出かけの際にはお気軽にお立ち寄りください。まずはご挨拶かたがたお知らせいたします。
敬具
引越しはがきには新居の写真を入れてもいい?
マイホームを建てたりした場合、ともすれば自慢に受けとめられる可能性もあるため配慮が必要です。一方で、離れて暮らす家族や親しい友人などであれば、近況や新居の様子を伝える意味も込めて、写真つきで送ってもいいと思います。
家の写真だけでは素っ気なく感じられることもあるので、家族も一緒に写っているとより親しみを感じるでしょう。
年賀状のやりとりしかしていないというような、あまり親しくない相手には、既製のイラスト入りの引っ越しハガキで対応してもいいかもしれません。
まとめ
郵便局に転居届を出せば、旧住所あての郵便物も新居に1年間転送してもらえます。引っ越しの時期や相手との関係性などを考えて、引っ越しハガキを送るのか、年賀状でお知らせを兼ねるのか決めてもいいですね。
教えてくれたのは・・・河野真希さん
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、始めるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。「料理教室つづくらす食堂」主宰。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)