【動画で解説】浴衣の帯の結び方「半幅帯の文庫リボン返し」

2018/07/15

浴衣の帯結びは、基本形にアレンジを加えたものを含めると、本当にたくさんの種類があります。今回ご紹介するのは半幅帯の「文庫リボン返し」。帯の端が2枚重なり合うように垂れ、抜け感のあるやさしい後ろ姿を演出してくれますよ!

動画で解説「半幅帯の文庫リボン返し」


半幅帯で作る「文庫リボン返し」の手順

「て先」を床につくくらい長めにとり、後ろから帯を巻きつけます。

「て」の下を通るように、さらにもう一周巻きつけていきます

後ろまで回したら、一度帯をギュッと締めましょう

締めた帯がゆるまないように、右側をクリップで留めます

「たれ」を内側に斜めに折り上げ、

折り上げた方を上にしたまま一結びして

すべて引き抜きます

ギュッと締めて結び目を縦にねじります

下側の帯で輪を作り

リボン結びをします

右側のリボンは少し大きめに作りましょう

リボンを広げ、形を整えます

短い方の帯の端を結び目の下から通して

結び目を隠すように前にたらします

長い方の帯の端も結び目の下から通し

同じように前にたらしましょう

同じように前にたらしましょう

リボンの結び目を帯の中に入れ込みます

片手でリボンの中心を持ち、もう一方の手で後ろの帯の下部分を持ちます

帯を時計まわりに回します

帯の前部分を整えます

クリップを外します

「半幅帯の文庫リボン返し」の完成です
※今回使用した半幅帯の長さは約370cmです

知っておこう!帯の「て」と「たれ」

帯は、体に巻き始める方の端から数十センチを「て」、体に巻いた後の羽根を作る部分を「たれ」と呼びます。浴衣の帯結びでよく使われる半幅帯には、「て」と「たれ」の区別がなく、どちらから結んでもOK。ただ、一度結ぶと帯に折り線がつくので、どちらか片方を「て」と決めておくのがおすすめです。

簡単!半幅帯の「て」のとり方

半幅帯は結びの種類によって、最初に必要な「て」の長さが異なります。半幅帯は幅15cmのものが多く、上図のように端から三角に折りたたんでいくことで、メジャーや定規を使わなくても簡単におおよその長さを測ることができます。

帯結びは完璧でなくても大丈夫!

いつも同じような帯結びばかりしている、という人は、今回ご紹介した「文庫リボン返し」で、ちょっとこなれた印象に仕上げてみるのもおすすめです。半幅帯は結びのアレンジも自由なので、お手本の形だけにとらわれず、楽しみながら自分好みに仕上げてくださいね!

監修・衣装協力/着物屋くるり
スタイリッシュなコーディネートや品揃えが人気の着物ショップ。東京と大阪に店舗があり、オンラインショップも展開。


撮影/臼田洋一郎 取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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