【動画で解説】浴衣帯「貝の口」の結び方、粋で大人っぽい仕上がりに
2019/02/06
文庫結びのように羽根が立体的なものと比べ、「貝の口」は平面的な形が特徴です。人混みでも崩れる心配が少なく、結び方も簡単なので初心者におすすめ。男性の浴衣の帯結びとしても定番で、キリッとした格好よさが大人の女性にも似合います。
動画で解説「貝の口」
簡単!「貝の口」の結び方
「て先」を50cmくらいとり、後ろから帯を巻きつけます
「て」は肩にかけておきましょう
帯を胴にさらに2周巻き付けます
一度帯をギュッと締めましょう
締めた帯がゆるまないように、右側をクリップで留めます
肩にかけていた「て」を下ろし、
て先の折山が外側になるようにねじります
「たれ」を重ねて「て」の下を通します
「て」と「たれ」を持ってギュッと締めます
「たれ」の根元をきれいに広げます
「たれ」を内側にたたみ
斜め上に三角に折り上げ、輪を作ります
「て」を斜めに折り上げ、輪に通します
「て」と「たれ」を持って軽く締め、
形を整えましょう
片手で帯の前中心を持ち、もう一方の手で後ろの帯の下部分を持ちます
帯を時計まわりに回します
帯の前部分を整えます
クリップを外します
「貝の口」の完成です
※今回使用した半幅帯の長さは約370cmです
帯のゆるみが気になる人は、帯締め(三分紐)を通して結んでおきましょう
知っておこう!帯の「て」と「たれ」
体に巻き始める方の端から数十センチを「て」、体に巻いた後の羽根を作る部分を「たれ」と呼びます。半幅帯に「て」と「たれ」の区別はなく、どちらから結んでもOK。ただ、一度結ぶと帯に折り線がつくので、どちらか片方を「て」と決めておくのがおすすめです。
簡単!半幅帯の「て」のとり方
半幅帯は、結びの種類によって最初に必要な「て」の長さが異なります。半幅帯は幅15cmのものが多く、上図のように端から三角に折りたたんでいくことで、メジャーや定規を使わなくても簡単におおよその長さを測ることができます。
気軽にトライしてみよう
今回ご紹介した「貝の口」は、折り紙のように帯を折りたたむ感覚で作れます。一見難しそうな帯結びも、実際にやってみると意外と簡単! 軽い気持ちで楽しみながらトライしてみてくださいね。
監修・衣装協力/着物屋くるり
スタイリッシュなコーディネートや品揃えが人気の着物ショップ。東京と大阪に店舗があり、オンラインショップも展開。
撮影/臼田洋一郎 取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)