【動画で解説】ふんわり可愛らしい!浴衣の帯の結び方「兵児帯の文庫リボン返し」
2018/07/16
兵児帯(へこおび)は柔らかくて結びやすく、結び目やしわをそれほど気にしなくてもいいので初心者におすすめです。今回ご紹介する「文庫リボン返し」は、「たれ」のボリュームがある帯結び。「おしりまわりを隠したい」といった女性の体型カバーにも一役買ってくれますよ。
動画で解説「兵児帯の文庫リボン返し」
兵児帯で作る「文庫リボン返し」の手順
「て先」を床につくくらい長めにとり、後ろから帯を巻きつけます
「て」の下を通るように、さらにもう一周巻きつけていきます
後ろまで回したら、一度帯をギュッと締めましょう
締めた帯がゆるまないように、右側をクリップで留めます
帯の前部分を内側に斜めに折り上げます
折り上げた方を上にしたまま一結びして
すべて引き抜きます
ギュッと締めて結び目を縦にねじります
下側の帯で輪を作り
リボン結びをします
右側のリボンは少し大きめに作りましょう
リボンを広げ、形を整えます
短い方の帯の端を結び目の下から通して
結び目を隠すように前にたらします
長い方の帯の端も結び目の下から通し
同じように前にたらしましょう
帯の端を二枚ともめくり
リボンの結び目を帯の中に入れ込みます
片手でリボンの中心を持ち、もう一方の手で後ろの帯の下部分を持ちます
帯を時計まわりに回します
帯の前部分を整えます
クリップを外します
「兵児帯の文庫リボン返し」の完成です
※今回使用した兵児帯の長さは約400cmです
知っておこう!帯の「て」と「たれ」
帯は、体に巻き始める方の端から数十センチを「て」、体に巻いた後の羽根を作る部分を「たれ」と呼びます。浴衣の帯結びでよく使われる半幅帯や兵児帯には、「て」と「たれ」の区別がなく、どちらから結んでもOK。ただ、一度結ぶと帯に折り線がつくので、どちらか片方を「て」と決めておくのがおすすめです。
兵児帯は使い勝手抜群!
子どもの帯として知られる兵児帯ですが、最近は大人用のおしゃれな兵児帯もたくさん売られています。兵児帯は扱いやすいだけでなく、帯を結んだ後の締めつけ感が少ないのでとってもラク! 帯結びをマスターしたら、浴衣でのお出かけをどんどん楽しみましょう。
監修・衣装協力/着物屋くるり
スタイリッシュなコーディネートや品揃えが人気の着物ショップ。東京と大阪に店舗があり、オンラインショップも展開。
撮影/臼田洋一郎 取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)