【動画で解説】半幅帯「割角出し」の結び方、浴衣帯の初心者にもおすすめ
2018/07/17
小さめの羽根が特徴の「割角出し(わりつのだし)」は、文庫系の帯結びと比べると、やや落ち着いていてクールな印象。一見難しそうに見えますが、結び目が隠せる帯結びなので、実は初心者にもおすすめです。
動画で解説「割角出し」
「割角出し」の手順
「て先」を30cmほどとり、後ろから帯を巻きつけます
帯をさらにもう一周巻きつけていきます
後ろまで回したら、一度帯をギュッと締めましょう
締めた帯がゆるまないように、右側をクリップで留めます
「たれ」を内側に斜めに折り上げ、
「て」に重ねるようにして一結びします
「たれ」はすべて引き抜きましょう
「たれ」と「て」の結び目を持ち、斜めに引っ張り合って締めます
結び目の近くで「て」を斜めに折り上げます
「たれ」を「て」に重ねるように下ろします
「たれ」で「て」をくるむようにして、下から引き抜き
ギュッと結びます
右側の羽根は長めに作りましょう
「たれ」を広げ、見せたい柄のほうを表面にします
「たれ」を持ち、結び目の後ろに下から通していきます
「たれ」を引き抜き
結び目を隠すように前にたらします
もう一度「たれ」を下から通し、前にたらします
もう一度「たれ」を下から通し、前にたらします
左右の羽根を軽く引っ張り、形を整えます
片手で羽根の中心を持ち、もう一方の手で後ろの帯の下部分を持ちます
帯を時計まわりに回します
帯の前部分を整えます
クリップを外します
「割角出し」の完成です
※今回使用した半幅帯の長さは約370cmです
知っておこう!帯の「て」と「たれ」
帯は、体に巻き始める方の端から数十センチを「て」、体に巻いた後の羽根を作る部分を「たれ」と呼びます。浴衣の帯結びでよく使われる半幅帯には、「て」と「たれ」の区別がなく、どちらから結んでもOK。ただ、一度結ぶと帯に折り線がつくので、どちらか片方を「て」と決めておくのがおすすめです。
簡単!半幅帯の「て」のとり方
半幅帯は結びの種類によって、最初に必要な「て」の長さが異なります。半幅帯は幅15cmのものが多く、上図のように端から三角に折りたたんでいくことで、メジャーや定規を使わなくても簡単におおよその長さを測ることができます。
帯結びで個性が出る!
半幅帯の帯結びは、通常の着物の帯結びに比べると自由度が高く、多少のアレンジもOKとされています。お手本の形に縛られすぎず、自分好みの形に仕上げてみると、もっと帯結びが楽しくなりますよ!
監修・衣装協力/着物屋くるり
スタイリッシュなコーディネートや品揃えが人気の着物ショップ。東京と大阪に店舗があり、オンラインショップも展開。
撮影/臼田洋一郎 取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)