失敗しない石けん洗濯のやり方!においやカスの悩みも解消

2018/03/27

何らかの肌トラブルを抱えていたり、化学物質に抵抗のあるかたは、石けん洗濯への切り替えを考えたことがあるかと思います。ですが石けん洗濯は手間がかかるという声も多く、なかなか行動に移せなかったり……。

そこで今回は、上手に石けん洗濯をするための手順とコツをご紹介します! 正しい知識さえあれば石けん洗濯はそんなに大変ではないので、ぜひ参考にしてみてください。

石けん洗濯に必要なもの

石けん洗剤(粉末・液体)

まず、石けん洗剤は粉タイプと液体タイプの両方を用意しましょう。液体石けんは溶けやすいので扱いやすいのですが、石けん成分が全体の30%程度と少なく、使う量が多くなるためコスパに難があります。粉タイプをメインとし、泡立ちが悪いときのつぎたし用として液体タイプを使うのがおすすめです。

アルカリ剤(炭酸ソーダorセスキ炭酸ソーダ)

アルカリ剤は洗濯 中の洗濯槽内をアルカリ性に維持するために使うもので、洗浄力アップや石けんカス防止効果があります。洗浄力を重視するなら炭酸ソーダ(炭酸塩)、扱いやすさを重視するなら手に触れても比較的安全なセスキ炭酸ソーダと使い分けましょう。

なお、石けん洗剤には最初からアルカリ剤が入っているものもあります。その場合は、汚れが特にひどい場合以外には基本的にアルカリ剤は不要です。

クエン酸リンス

柔軟剤は少なからず肌への刺激となるので、石けん洗濯を行うかたは、できれば使いたくないものだと思います。しかし、やはり石けんだけで洗濯すると仕上がりのゴワつきがどうしてもネックに。

そこで、柔軟剤の代わりになるのが石けんシャンプーの仕上げにも使うクエン酸リンスです。アルカリ性の石けんを酸性のクエン酸によって中和することで、洗濯物を柔らかく仕上げることができます。クエン酸リンスではなく、粉末状のクエン酸を水に溶いても同じ効果があります。

石けん洗濯の手順

【手順1】低水位で洗濯石けんとアルカリ剤を投入し、泡立てる

まずは、水位を一番低く設定して、 40℃くらいのお湯 を入れます。洗濯機の機能ではなくポンプやホースでお湯を入れる場合には、先に低水位がどのくらいかを確認しておくとよいでしょう。

そして、粉石けんとアルカリ剤(粉石けんがアルカリ剤無添加の場合)を投入し、洗濯機を運転させて泡立てます。ただし、ウールやシルクなどのおしゃれ着の場合は、アルカリ剤無添加の石けんのみで洗うようにしましょう。

また、クエン酸リンスを使う場合は柔軟剤投入口へ入れましょう。粉石けんと一緒に入れると中和されて洗浄力がなくなるので、柔軟剤を別々に投入する機能がなければすすぎ時に直接入れるようにします。

【手順2】洗い物と水を追加して泡立ちをチェック!

洗濯機を2~3分回し、しっかり泡立ったら洗い物を入れてお湯も通常量までたします。もし泡立ちが悪かったり、洗濯物投入後に泡が減ってしまった場合には、充分泡立つまで液体石けんを少量ずつ追加してください。

【手順3】洗い→すすぎ→脱水まで洗濯機まかせ!

すすぎが不充分な場合は回数を増やしますが、基本的には脱水まで洗濯機におまかせして大丈夫です。

石けん洗濯に多いお悩みと解決法

洗濯物が臭う……

比較的多いのが、せっかく洗濯したのに洗濯物がにおうという悩みです。においの原因としては充分に洗えていないことが考えられます。アルカリ剤を使っていなかったり、お湯ではなく水で洗っている、石けんの量がたりないなど、思い当たることがないかチェックしてみましょう。

洗浄力をアップするためにアルカリ剤入りの石けんを選ぶか、無添加の石けんにアルカリ剤をたすといいでしょう。また、水ではなくお湯を使うようにしましょう。石けんは、水温が20℃以下では洗浄力を充分に発揮しませんので、できれば40℃くらいのお湯を使ってください。泡が少ない場合は石けん不足ですので、液体石けんを追加しましょう。

洗濯槽の黒カビ・洗濯物の洗いカスが残る

洗濯槽の黒カビと洗濯物の洗いカスは一見別の悩みのようですが、実はその原因にはつながりがあります。

<黒カビ・洗いカスの原因>
まず、石けんカスの代表格は2つ。酸性石けんで、汚れに対して石けんがたりないときにできる石けんカスと、金属石けんで、石けんが水道水のミネラル分と反応してできる石けんカスです。これらの石けんカスができるのは、石けんが溶け残っているか、多すぎるという原因が考えられます。

黒カビは、こうしてできた石けんカスを餌に繁殖するので、黒カビと洗いカスの原因にはつながりがあるということになります。

<黒カビ・洗いカスの解決法>
石けんの溶け残りを防ぐには、石けんを服の上に入れたり洗剤口から入れたりせず、最初に低水位で溶かしてしっかり泡立てておくことが大切です。石けんが多すぎる場合には量を減らし、泡立ちが悪ければ液体石けんをたすようにしてちょうどいい量を探ってみましょう。

酸性石けんの石けんカスは洗浄力不足が原因なので、アルカリ剤入りの石けんを使うかアルカリ剤をプラスします。特に液体タイプの洗濯石けんはアルカリ剤が入っていないものがほとんどなので、きちんと確認するようにしましょう。

金属石けんの石けんカスはクエン酸で中和すれば溶かせますので、柔軟剤代わりにクエン酸を使うことで対処できることになります。

洗濯物がゴワついてしまう

石けん洗濯の場合、合成洗剤や柔軟剤を使った洗濯物に比べるとどうしてもゴワついてしまいます。

ゴワゴワの原因は石けん洗濯特有のもので、衣類やタオルの繊維が固まってしまっているために起こります。

柔軟剤の代わりにクエン酸リンスを使うと柔らかく仕上げることができます。また、洗濯物を干すときに、よく振ったりパンパンたたいて繊維をほぐしたりすると柔らかくなります。

まとめ

石けん洗濯は石けんの量や泡立ち加減など、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れればそれほどむずかしいものではありません。洗濯物の量や洗濯機の容量にちょうどよい石けんの分量とやり方を見つけてしまえば簡単ですので、ぜひこの記事を参考に石けん洗濯にチャレンジしてみてください。

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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