ティーテイスター直伝「おいしいお茶の淹れ方」のポイント&体験講座も! 伝統工芸品×お茶で楽しみ方が広がる「オンライン茶会」~瀬戸焼編~レポート!

2021/09/22

おうち時間が増えた今、「急須で淹れるお茶のおいしさや楽しさを多くの人たちに届けたい」と、様々な活動をしている株式会社伊藤園が、オンラインで“お茶会”を開催。

今回は、お茶の淹れ方や味わいだけでなく「器」にも注目することで、「お茶を楽しむ時間の幅を広げよう」と、やきものの産地を訪問し、作家さんの作品と実演も紹介しながら、この時期にぴったりのお茶の淹れ方を教えてくれました。

イベントに参加してきたので、ご紹介いたします!

“やきもの”産地訪問先は「瀬戸」。作家さんのワザも作品も素敵でした!

「オンライン茶会」の「日本遺産 六古窯産地訪問編」としての今回は、瀬戸物の産地である愛知県の「瀬戸」で開催されました。

<瀬戸は日本遺産「六古窯」の一つ>

六古窯(ろっこよう)とは平安時代末期から現代まで陶器の生産が続く6つの窯の総称で、日本遺産にも認定されており、ほかには滋賀県の信楽や、岡山県の備前などがあります。

瀬戸は6つの産地の中でも生地が白く、磁器も作られているのが特徴。世界的にも珍しい1000年以上続く焼き物の街です。

<2人の瀬戸物作家さんがそのワザをライブで披露>

瀬戸染付焼伝統工芸士・加藤真雪さんのワザ&作品

真っ白な生地に鮮やかな青が特徴の「瀬戸染付焼」で使う絵の具は、昔からほうじ茶で溶いているんだそうです!

陶芸家・樽田裕史さんのワザ&作品

素地に切り込みを入れ、釉薬を埋め込む「蛍手(ほたるで)」という技法。透かし彫りのように光を通すけれど、釉薬を埋めているため水はもれません!

体験講座!茶カテキンたっぷりの冷たいお茶「オンザロック」のおいしい淹れ方

イベントでは伊藤園のティーテイスター※・成河さんから、茶カテキンをたっぷり摂れておいしいお茶「オンザロック」の淹れ方講座も開催。

ライブ動画を見ながら一緒にチャレンジです!

<茶カテキンたっぷり!「オンザロック」の淹れ方>

【STEP1】茶葉(ティースプーン1杯/2g)を急須もしくは「ふるふる二層ボトル」に入れ、熱湯100mlを直接注ぐ。
【STEP2】フタをして60秒待つ。
【STEP3】グラスに氷をたっぷり(湯呑なら氷3個ぐらい)入れ、お茶を少しずつ注ぐ。

<おいしく淹れるポイント>

【ポイント1】一番茶を使う
通常、熱いお湯でお茶を淹れるとカテキンと同時に渋味もたっぷり出てしまいます。一番茶にはうま味成分が多く含まれているので、熱湯を注いでも渋味だけでなくうま味も感じることができます。

【ポイント2】少しずつ&最後の一滴まで注ぐ
最後の一滴にはうま味成分が凝縮されているので、しっかり最後まで注ぎましょう!


<「ふるふる二層ボトル」とは?>

茶こし付きの二層構造のボトルで、熱湯を入れても表面が熱くならず、素手で持てるのが特徴。熱湯を使う「オンザロック」や、水出し緑茶をつくるのにもぴったりです。

<香りがいい! 渋くなくキリッと爽やか♪>

今回は「ふるふる二層ボトル」と「一番摘みのお~いお茶」を使って淹れてみました。緑茶は熱湯で淹れると苦くなりがちですが、この「オンザロック」は苦くも渋くもなく、むしろ甘すぎないところが爽やかで、ロックで飲むのにぴったりな味。冷たいのに香りもよく感じられました。

※)伊藤園のティーテイスターは、「“おもてなしの心”を大切に、お客様の豊かな生活に貢献いたします」をスローガンに、全国で、お茶の楽しみ方を伝える活動をしています。

日本茶インストラクター ブレケル・オスカル氏の、おいしい水出し緑茶&瀬戸物コーディネート術

続いて、スウェーデン生まれの日本茶インストラクター、ブレケル・オスカルさんの、瀬戸物を使ったコーディネート術と、おいしい水出し緑茶の淹れ方が紹介されました。

<おいしい水出し緑茶を淹れるポイント>

【ポイント1】茶葉は多めに入れること(今回は水200mlに対してティースプーン4杯/8g)
【ポイント2】水を入れたら抽出時間は15分ぐらいとる
【ポイント3】氷水を使うと時間が経っても水がぬるくならず、飲むときも冷たいまま味わえる

<オスカルさんの瀬戸物コーディネートの楽しみ方>

今回オスカルさんは事前に瀬戸の街で瀬戸物の器をお買い物していました。
まずは手触りが気に入り、お茶の色も映えると感じた湯のみを購入。次に、お茶菓子を載せるお皿を合わせ、急須はコーディネートしやすい白いティーポット風のものを選びました。

オスカルさんの器の選び方&楽しみ方は「固定概念にしばられずに“自分流”で選ぶ」こと。初めから「合うかな?」と考えず、一つひとつ自分の感覚を信じて選ぶことで、自分流の世界観が生まれるようです。

お気に入りの器で、おいしいお茶を淹れる。おうちでのお茶時間が豊かになりそう!

いかがでしたでしょうか? カテキンたっぷり「オンザロック」も、オスカルさんの水出し緑茶も、いつもの茶葉で作っても、ぜんぜん違う味わいで、うま味をたっぷり感じられました!

また、今どきの瀬戸物のデザインの素敵さにも感動。作家さんの手作りの器を選んだリ組み合わせるのは少し難しそうと思いがちだけど、“自分流”で選べばOKと言われると気がラクですよね。
自分が気に入った器で丁寧に淹れるお茶を味わう時間を楽しみたい!と思えた、有意義なイベントでした。

さらに来月には、お茶をもっと深く楽しめるイベントが用意されているようです!

【必見】10月1日「日本茶の日」には、さらに奥深いお茶の楽しみ方が学べるイベント開催!

今から430年以上前の10月1日、豊臣秀吉が京都の北野天満宮で「北野大茶場」を開いたのをきっかけに制定された「日本茶の日」に、お茶を“葉”から飲む楽しさを知り、文化的・情緒的にお茶を味わうイベントを「北野天満宮」からライブ配信で開催します!

お茶の知識を深めるだけでなく、さまざまなお茶のおいしい淹れ方など、実践的な講座も開催。かなり盛りだくさんな内容になっているので、ぜひ参加して、おうちで豊かなお茶時間を満喫しましょう♪

協力/株式会社伊藤園

 
 

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