アラフィフになった若松美穂さん「人生折り返し地点。変化を恐れない私になりました」
2021/10/11
1996年。創刊したての『サンキュ!』に節約テクを投稿したのがきっかけで
一躍カリスマ的人気読者になった若松美穂さん。
エッセイ集など著書を相次いで刊行したのちに主婦業と子育ての合間を縫って心理学を学び、現在は心理カウンセラーとして活動しています。
2021年10月11日(月)より、新連載「愉しくオバさんを生きていく。」(毎週月曜午前9時更新)をスタートした若松さん。
49歳になった若松さんの「今」の暮らしを取材しました。
【若松美穂さん/プロフィール】
わかまつ みほ 1972年8月8日生まれ。宮城県牡鹿郡女川町出身、埼玉県在住。同い年の夫、長女(会社員)、二女(大学生)、実母の5人家族。専業主婦を経て現在は心理カウンセラーとして勉強会や講座、カウンセリングなどをおこなう。公式サイトは「〝いま〟と〝みらい〟のへや」 https://www.wakamatsu-miho.jp/。
25年前は、長女を出産したばかりの23歳。 編集部への投稿が私の人生を変えました。
『サンキュ!』は普通の主婦だった私の人生を大きく広げてくれた存在です。
読み始めたのは新米主婦時代。巻末のとじ込みハガキに節約テクの募集を見つけ、
私も応募しようと書き始めたらハガキにまったく収まらず(笑)、
便箋3枚にびっしり書いて投稿しました。それがきっかけで編集部とつながることができ、
やりくりや収納の特集などで度々取材していただきました。
書籍やブログなどでも暮らしや節約の自己流の工夫を発信するようになりましたが、
30代半ばごろから「根拠があることを発信したい。そのためには学ばないと!」と決意し、
心理学の勉強をスタート。
39歳で心理カウンセラーの資格を取り、今はそれが仕事になりました。
暮らしが変わる。 私も変わる。
『サンキュ!』デビューから25年たち、50代が間近に。家族の状況も様変わりしました。
最大の変化は娘2人が成人したこと。これは私にも大きな節目で、
家族のために頑張る毎日から、自分の仕事や好きなことに時間を使えるようになりました。
私自身も少しずつ変わり続けています。
【ある平日のスケジュール】
7:00 家族が家を出る
7:30 起床、着替えとメイク、家事、朝のコーヒータイム
9:00 メールチェック、仕事開始(オンライン講座の準備など)
10:00 講座開始
12:30 講座終了、片づけ、ブログを書くなど仕事
13:30 昼食
14:00 母と散歩
15:00 休憩。時々お昼寝という名のリセット
15:30 仕事再開(記事を書く、メールチェックなど)
17:30 買い物、料理、その他
19:00 ゆったりタイム(晩酌しながら夕食、スマホゲームなど)、合間に家事
20:00 入浴、片づけ、翌日の準備
20:30 夫と娘たちが順次帰宅
23:00 読書、ネットなどをしつつ就寝
私にとっての娘と母、 関係性が変わってきた。
高校までは勉強や部活、友人、恋など自分のことで必死だった娘たち。
親の私にはつれない態度だったのに、大学生になったころからやさしくなり、
感謝もしてくれます。
母は元美容師。自分の店「チェリー美容室」を切り盛りする姿から多くを学んできました。そんな母は東日本大震災で被災し、宮城県の女川から私が住む埼玉へ。
思いがけず同居することになりました。
私が心理学で学んできたことが、心に傷を負った母を支えるときにも役立っています。
与えてもらう一方だった私も、少しは母の力になれているのかもしれません。
自分を変えたくて学んだ心理学が仕事になった。
昔は「こうすべき」「~ねばならない」という思い込みに縛られがちで、
そこから自由になりたくて心理学を学びました。するといろいろなことがラクになって。「こう考えるといいよ。やってみて!」と、心理学に基づく物事の捉え方や考え方を人と共有したくなり、カウンセラーの道に進みました。現在はフリーランスで活動しながら、アドラー心理学やカラーセラピーなどを学び続けています。
今は感染拡大防止対応で、オンラインでのカウンセリングが中心です。住んでいる場所を飛び越えられるのはオンラインの素晴らしいところ。九州のクライアントもいるんですよ。
クライアントのほとんどが女性で同世代の方も多いです。
セッションをしながら、私も気づいたり、学んだりの連続です。
50代は目前。人生の新しいステージに差し掛かりつつあるな、と日々実感しています。
気負わず、しなやかに、そして愉みながら、
変化の連続に乗っていこうと思っています。