【連載】おぐらなおみの働きママンビギナーズ 第24回
2017/10/10
コールセンターのオペレーターから正社員をめざしてドラッグストアでの販売のパートに転職した美久。二女・紗絵の発熱で急な休みを取ることになった。欠勤の電話中、アルバイト・小林が後ろで「またか」と言っているのが聞こえ、落ち込んでしまう。翌日、同僚から「子どもが病気になったときの大変さを小林に説明したら、自分の親のことを思って『自分が社長になったら子育てしやすい会社にする』と言っていた」と聞く。同僚の励ましに思わず涙する美久だった
前号までのあらすじ
登場人物山村ファミリー
山村美久(34歳)短大卒で就職。25歳で結婚。長女出産をきっかけに退職。現在に至る
山村利光(34歳)営業担当の会社員。基本的には家のことはしたくないタイプ
山村麻貴(6歳)(フツーの)私立幼稚園年長。ちょっとわがままな長女
山村紗絵(5歳)麻貴と同じ園の年中。わが道を行く、マイペースな二女
学童をやめたい!?どうする、放課後の過ごし方
<働きママンはみ出しコラム>
キャリア開発の専門家・上田晶美さんの監修で、毎月「働くこと」「働き始めること」について役立つ情報をご紹介します。
(ハナマルキャリア総合研究所 代表取締役上田晶美さん
「学童に行きたくない!」はいろいろな理由から
「学童保育」は、小学校低学年の子どもがいる共働き家庭の強い味方。ただし、学校や保育園と違って、「行かないお友達」がいます。麻貴ちゃんのように、学童に行かないお友達から家に誘われたり、公園に誘われたりしても、応じられません。また、嫌いなおやつが出た、学童内でけんかをしたなどの理由で「学童に行きたくない」と言いだすこともあるかもしれません。まずは子どもの話を聞いてあげましょう。
短い時間でも濃厚に コミュニケーションを
忙しい時間に限って、子どもが話しかけてくるのはよくあること。その場では対応できなくても、「今は無理だけど、夕飯のあとに必ず聞くから」など聞く姿勢を見せるようにしましょう。「それならいい」とむくれるかもしれませんが、「自分の話を聞こうとしてくれている」ということは伝わるはずです。短い時間でも、話を聞く時間をつくって、「自分を大切に思っている」「自分を尊重してくれている」と子どもが感じられるようにすることが自己肯定感につながります。
「私が働いているから」と 負い目に感じる必要はありません
働く母は、何かにつけて負い目を感じがちです。子どもが「学童に行きたくない」と言うと、「働いていなければ、学童に行かせなくてすむのに」と思ってしまうこともあるかもしれません。ですが、学童は留守中の安心だけでなく、独自の行事を準備してくれる場でもありますし、学校とは別の人間関係、ひいては社会性をはぐくむチャンスでもあります。負い目ではなく、「通えてラッキー」と考えましょう。
マンガ/おぐらなおみ