どうして飛散開始「前」に花粉を感じるの?今知っておきたいポイントを気象予報士が解説!
2024/02/05
毎年2月頃になると、テレビやネットのニュースで「今年の花粉の飛散が始まりました」という報道を聞いて憂鬱になる人多いのでは。
でも、「飛散開始」のニュースを聞く前から、なんとなく鼻がむずむずする…そんな経験はありませんか?
今回は、野菜ソムリエ・気象予報士・防災士の資格を持つ植松愛実さんが、早めの対策が肝心な花粉について今知っておきたいポイントを解説します。
飛散開始「前」でも花粉は飛んでいる!
ニュースで花粉の「飛散開始」を報じる基準は、「1平方センチあたり1個以上の花粉が2日以上連続で観測されたとき」となっています。
1平方センチという小さな小さな面積に花粉1個以上ということは、単純に外をちょっと歩いただけでもかなりの数の花粉と遭遇しそうだ…ということは想像できますよね。
つまり、「飛散開始」とは「わりとしっかり花粉が飛び始めています」ということ。
そうなると、飛散開始前に花粉症の症状が出ることは十分あり得るのです。
薬だけでなく食事も花粉対策バージョンに
花粉症の薬を医療機関で処方してもらう人は、飛散開始の報道を待たずに早めに飲み始めることを医師から勧められていることが多いと思います。
これと同時に、食事も早めに花粉対策バージョンにしていきましょう。
と言っても、ネットなどで「花粉症に効く!」と言われている特定の食品をたくさん食べる、というわけではありません。
花粉症に効果があると言われる食べ物はかなりさまざまあるのですが、結局のところ、バランスのよい食事が必須だからです。
もちろん医師から直接おすすめされた食材があれば取り入れてもらいたいですが、いずれにしてもバランスが肝要。
お正月や3連休で乱れてしまった食生活を立て直したり、大豆製品や魚など現代人が不足しがちな食材を積極的に取り入れたりして、花粉の飛散ピークに備えましょう。
ライフスタイルの調整は早めがおすすめ
花粉が飛びやすい日は、
▼気温が高い日
▼晴れている日
▼乾燥している日
▼雨 or 雪の翌日
です。
これらの条件が1つでも多くあてはまればあてはまるほど、飛びやすくなります。
さらに、1日のなかで特に飛びやすいのが、正午前後と日没直後です。
花粉症がつらい人は、外出する際にこういった日や時間帯を避けるとよい、ということになりますが…、仕事や家族の都合もあるので、すぐに外出日時をずらせるわけではありませんよね。
そのため、花粉の飛散が本格化する前に、早めにライフスタイルの調整を始めるのがおすすめです。
■執筆/植松愛実…身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。
編集/サンキュ!編集部
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