花粉シーズンに注意すべき「洗濯」のポイントとは?部屋干しの生乾き臭を防ぐ方法も解説

2025/03/08

ただいま花粉シーズン真っただ中。花粉症の症状に悩む方にはしんどい季節です。少しでも症状を軽くするために気をつけたいのが洗濯です。

暮らしスタイリストとして、料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、花粉が飛ぶ季節の洗濯物の洗い方や干し方についてお聞きしました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

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花粉の季節は、柔軟剤と部屋干しが基本

花粉が飛散する時期の洗濯は、部屋干しが基本です。衣類に花粉が付着するのを防ぐと同時に、洗濯物と一緒に部屋の中に花粉が持ち込まれるのを避けましょう。

洗濯するときには、柔軟剤を使用するのがおすすめです。柔軟剤には衣類を柔らかくするだけでなく、静電気を防ぐ効果があります。静電気は花粉を引き寄せるため、できるだけ発生を抑えたいもの。毎回洗濯をしないアウターなどには、静電気防止スプレーをかけておくのも効果的です。

また、この時期は着る洋服の素材にも気をつけましょう。ウールのセーターやフリース、コーデュロイ、ベロアといった生地がふわふわデコボコとしたものには花粉がつきやすいです。特にウール素材は簡単に洗えないことも多く、花粉を落としにくいので、この季節は避けた方が安心です。

部屋干しの生乾き臭を防ぐには…

出典:写真AC

部屋干しをすると気になるのがニオイです。生乾きの嫌なニオイの原因は雑菌の繁殖によるもの。室内に洗濯物を干すと湿った空気が停滞し、乾くまでに時間がかかり、その間に雑菌が増えてしまいます。

まず洗うときには、洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎず、容量を守って洗いましょう。除菌力のある洗剤や柔軟剤、漂白剤を使うのもおすすめです。

洗い終わったら、すぐに洗濯機から取り出して、できるだけ間隔を空けて干します。扇風機やサーキュレーターなどを使って、室内の空気を動かすと、より乾きやすくなります。

衣類乾燥機も花粉を防ぐのに便利ですが、毎日使用するとなると光熱費が気になります。干す前、もしくは仕上げの短時間のみ乾燥機を使うというのもひとつの手です。短時間で乾かすことができ、熱によって部屋干しの原因菌も死滅します。コインランドリーの活用もおすすめです。

どうしても外干ししたいなら…

どうしても外に干したいという場合は、花粉が多い日は避けるようにしましょう。よく晴れた乾燥している日、雨が降った翌日、風が強い日は、花粉がよく飛びます。天気予報や花粉飛散情報をチェックすようにしてください。

また、花粉は10~15時頃に多く飛ぶといわれています。その時間にかからないよう早朝から干して、早めに取り込むようにしましょう。長時間干せば、花粉の付着は増えるので、乾いたら干しっぱなしにせず、すぐに取り込むのも大切です。

また、花粉の付着を防ぐ洗濯物カバーも市販されています。雨や日差し、虫などからも守られるので、部屋干しが苦手という人は購入を検討してみてもいいのではないでしょうか。

洗濯とあわせて床掃除も

部屋干しをしても、室内に花粉が残っていると、洗濯物に付着してしまいます。洗濯を干す前には、床をフローリングワイパーなどで乾拭きして、少しでも花粉を減らしましょう。

また、外干しをしたときは、外で花粉をしっかり払ってから取り込みます。取り込んだあとや洗濯物を畳んだあとも、部屋の床を乾拭きするといいでしょう。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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