毎年この時期に、多くの人を悩ます花粉症。薬や食生活で予防、対策する方法もありますが、じつはお掃除でもある程度の対策が可能なんだとか。
そこで今回は、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんに日々の家事でできる花粉対策について解説してもらいました。
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対策1:花粉を家に持ち込まないためにできることは?
できるだけ家の中に花粉を持ち込まない対策として重要な場所が、家の外と中をつなぐ玄関です。
まずは玄関に入る前に、衣類や鞄の花粉をできるだけ落としましょう。ただし、はたいてはいけません。花粉を落とす際のポイントは「撫でるように!」です。勢いよくはたいてしまうと舞い上がった花粉を吸い込みやすいからです。あるいは、粘着シートを使うのもいいでしょう。
また、脱いだコートやマフラーは玄関に掛け、お部屋の中に持ち込まないようにします。ゴミ箱を用意してマスクは玄関で処理、空気清浄機を設置するのも効果的ですよ。
対策2:床に落ちた花粉の掃除、ベストなタイミングは?
いくら玄関で対策をがんばっても、家に入る花粉をゼロにすることはできません。あとはお掃除で対策です。
床に落ちた花粉の掃除はタイミングが重要です。床掃除は朝一番にしましょう。家族の動きがある時間帯はホコリや花粉が舞い上がった状態ですので、朝一番の家族が活動を始める前がベストというわけです。
すぐに掃除機をかけるのもNG。掃除機を使うとせっかく床に落ちている花粉をまた舞い上がらせてしまうので、拭き掃除をしてから掃除機掛けをするようにしましょう
テレビ周りなどホコリが溜まりやすい場所は、花粉も静電気で吸い寄せられています。ハンディモップを使うのもいいですが、少しでも舞い上がりを抑えるため、床同様に拭き取りをおすすめします。
カーペットやラグ、マット類の掃除も忘れてはいけません。これらの布製品は花粉が溜まりやすいので、縦方向と横方向から十字になりように念入りに掃除機を掛けてください。
対策3:意外と見落としがちな場所は…
意外に見落としているのが、キッチンマットやバスマットです。とくに浴室前の脱衣スペースは服を脱ぎ着する場所ですので、バスマットを使っている場合、花粉は溜まりやすく、毎日洗うものでもないので注意が必要です。こちらも掃除機がけや粘着シートを使ってこまめにお掃除しましょう。
このようにただお掃除するのではなく、「花粉を取り除く」といつもと少し意識を変えるだけで、花粉対策に効率のよいお掃除方法があるのです。ぜひおためしください。