夏は、外だけでなく家の中でも熱中症リスクが高まる季節。とくに火を使うキッチンや、湿気がこもりやすい浴室は、家事のなかでも暑さを感じやすい場所です。風とおしの悪い部屋での家事は、ちょっとした工夫でぐっと快適になります。
そこで今回は、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんに「夏を快適に乗り切る家事の工夫」を解説してもらいます。

夏のキッチンはまるでサウナ…涼しくするコツは?
夏のキッチンでコンロを使うと、一気に室温が上がり、まるでサウナ状態に…そこでおすすめなのが、火を使わない調理=電子レンジ調理です。
●電子レンジで「煮込み料理」も簡単!
電子レンジ調理は周囲に熱を広げず、室温を上げにくいのがポイント。肉じゃがや蒸し料理なども、レンジ専用容器を使えばあっという間に完成します。調理時間も短くてすむため、キッチンに立つ時間を最小限にできます。
●パスタや袋麺も、もう火を使わない!
夏に湯気の立つ鍋でパスタをゆでるのは、もはや苦行…でもご安心を。電子レンジでパスタを茹でられる専用容器を使えば、水とパスタを入れてチンするだけで、手間なく美味しい一皿に!
さらに、袋麺もレンジ調理が可能な容器があります。
水と麺、具材を入れて加熱するだけで完成。そのまま食器としても使えるタイプなら、洗い物も減らせて一石二鳥です。
100均やキッチン雑貨コーナーで、ぜひチェックしてみてくださいね!
湿気の多い浴室掃除は「時間帯」と「ひと手間」で快適に
夏場の浴室は、高温多湿でカビが発生しやすい場所。湯気と湿気でムシムシするなかで掃除をするのは、体力も消耗しますよね。
●ポイントは“入浴直後”の「ひと手間」!
入浴後、壁や床の水滴をスクイージーやタオルでさっと拭き取りましょう。水分を残さないことで、カビの発生をグッと抑えることができます。
あわせて、換気扇をしっかり回すのも忘れずに!
●涼しい「時間帯」に、短時間でこまめに!
浴室に限らず体力を使う掃除は、朝や夜などの涼しい「時間帯」がおすすめ。
長時間ゴシゴシ掃除するよりも、こまめなケアを習慣化することで、汚れがひどくなるのを防ぎ、負担を減らすことができ、結果的にラクに清潔をキープできます。
無理のない工夫で快適な夏を!
・火を使わず調理できる「電子レンジ活用」で、キッチンの暑さを軽減
・専用容器でパスタや袋麺もラクラク調理、洗い物も最小限
・浴室掃除は「入浴直後のひと拭き+換気」でカビ予防
・暑さがやわらぐ「時間帯」に、短時間で掃除を習慣化
夏の家事は、体への負担を減らしながら効率よく進めるのがポイントです。家の中でも熱中症に注意しながら、無理のない工夫で快適な夏をおすごしください!