夏の暑さも少しずつ落ち着きはじめ、心地よい秋の風が吹くことも。「やっと一息つける」と思った方、ちょっと待ってください!夏に放置したままの汚れありませんか?
その汚れ、じつはこの先、大惨事を引き起こす可能性があるのです。なぜなら、高温多湿だった夏はカビや雑菌にとって最高の繁殖シーズンだったのです。冷房で冷えた部屋と外気との温度差で発生した結露はカビの温床に。
汗や皮脂でベタついた床、ニオイがこもった冷蔵庫も放置してしまうと、どんどん手に負えなくなります。
そこで今回は、「9月中にやっておきたい掃除リスト」として、誰でも簡単にできるお掃除法を3つのステップでご紹介します。
教えてくれたのは、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんです。

夏の汚れを一掃!簡単3ステップお掃除法
夏の間に放置された汚れは、秋には大惨事を引き起こす可能性があります。家庭でも簡単にできるお掃除方法を3つのステップでご紹介します。
1.エアコン内部のカビ
夏のフル稼働でエアコン内部は湿気がこもり、埃も溜まっています。これはカビが繁殖するには最高の環境です。
「見た目はキレイだから大丈夫!」と思っていても、風と一緒にカビの胞子が部屋中に撒き散らされている可能性があります。そのまま使い続けるとアレルギーやぜんそくの原因にもなりかねません。暖房を使う前にお掃除しておきましょう。
掃除の手順は以下のとおり。
1.フィルターの掃除
電源を抜いてから作業開始。掃除機で埃を吸い取り、水洗いを。汚れがひどい場合は中性洗剤と歯ブラシで優しくこすり洗いします。
2.徹底的に乾燥
タオルで水気をふき取り、直射日光を避け、風通しの良い日陰で完全に乾燥させましょう。乾燥が不十分だとカビの原因になります。
3.吹き出し口の拭き掃除
薄めた中性洗剤をつけたクロスで拭き上げます。割り箸にキッチンペーパーを巻いた「おそうじ棒」を使うと細部まできれいになります。
2.ベタベタになった床
夏は素足で過ごすことが多く、足の裏の汗や皮脂が床につきベタベタに。さらに窓を開け放す機会も多く、砂埃や食べこぼしが加わり雑菌だらけに。とくにキッチンまわりは油煙も混ざります。放置すると頑固な汚れになるだけでなく、ダニ繁殖の温床にもなります。
掃除の手順は以下のとおり。
1.埃の除去
掃除機でしっかり吸い取り、隅や家具の下も忘れずに。
2.拭き掃除
40℃程度のぬるま湯に浸して固く絞ったクロスで丁寧に拭きます。軽い汚れならこれで十分。
3.重曹スプレーで油汚れを撃退
水200mlに重曹小さじ2を混ぜてスプレーに。キッチンまわりの油汚れに吹きかけて拭けばスッキリきれいに。
3.冷蔵庫の匂いとカビ
夏は冷蔵庫の開け閉めが増え、温度が上がりやすくなります。その結果、結露で野菜室やチルド室にカビが発生したり、匂いがこもったりします。秋を迎える前に徹底リセットしましょう。
掃除の手順は以下のとおり。
1.中身を全部出す
中身をすべて取り出し、賞味期限切れは処分。匂いの大半はこれが原因です。
2.棚と内部の拭き掃除
外せる棚やポケットは洗剤で洗い、庫内は除菌用アルコールスプレーで拭き上げます。
3.カビ予防の対策
野菜室には新聞紙を敷いて湿気を吸収させましょう。土汚れがついたら交換するだけで消臭効果も長持ちします。
夏に溜まった汚れを放置すると、秋以降に大きなトラブルを招くことに。
エアコン、床、冷蔵庫の「3大リスクポイント」を今のうちに掃除して、すっきり快適な秋を迎えましょう。