年末の大掃除シーズンは、ふだん手が回らない場所までしっかりキレイにしたくなる時期。なかでも、バスルームやトイレなどの水まわりは、こまめに掃除をしていても、気づけばカビやガンコな汚れがたまっていることも…。
そこで今回は、おっくうな水まわり掃除をラクに、気持ちよく進められる実力派アイテムを3つご紹介。10年以上の完全ワンオペ育児で、家事の効率化を追求してきたKota(コタ)が、実際に使ってよかったものだけを厳選しました。
「掃除アイテムにこの値段はちょっと高い?」と思うかもしれませんが、きっと満足できるはず。大掃除を始める前に、ぜひチェックしてみてくださいね。
コパ・コーポレーション「スパイダージェル」2,200円
バスルームのカビに悩んでいるかたには、これがイチオシ。
強力な浴室用カビ取り剤なのですが、すごいのがその密着力。ジェル状の洗剤が「クモの巣」のようにピタッと汚れにはりついて、液だれしないんです。接着剤メーカーが開発したというこの洗剤、技術を生かした粘度感はまさに唯一無二なのでは...!?
つけ置き状態にすることで、高濃度の洗浄成分が汚れにしっかり浸透。15分ほど放置してから洗い流すだけの手軽さで、ガンコなカビも一掃できます。壁やタイル、目地、パッキンなどのシリコン樹脂部分に使えますよ。
わが家のバスルームは築10年。毎日掃除はしているものの、タイル床の目地にポツポツと生えた黒カビがずっと気になっていました。カビハイターなどを試すも効果がいまいちだったため、少しお高いこれに賭けてみることに。
結果はバッチリ。カビが根こそぎ落ちて、目地が驚くほど白くキレイになりました。
お風呂に入るたびに感じていたモヤモヤもなくなり、バスタイムの快適度がぐんとアップ。「もっと早く買えばよかった!」と心から思ったアイテムです。
錫村商店「根岸棒」780円
どなたにも一度は試してみてほしいのがこれ。バスルームの石けんカスを落とすスクレーパーです。
アクリル製のひらべったい板のような形で石けんカスをこそぎ落とす、いたってシンプルなお掃除グッズですが、硬さと厚みのバランスが絶妙。特許を取得しており、ハウスクリーニング業界内にも愛好者が多いのだとか。
著者も興味本位で買ってみたところ、その実力にびっくり。なんとなくザラついていたバスタブの外側をこすってみると、白いカスが出てくる出てくる...!白いバスタブで一見きれいに見えていましたが、じつは汚れがたまっていたようです。
ほかにも、壁の下や排水口まわりなど、水滴が残りやすいところは「取れ高」が多い傾向が。
根岸棒を使った後に指でこすると、キュキュッとしたさわり心地に変化。くすみが取れてあか抜けた印象になりました。
洗剤いらずなので入浴ついでに気軽にとりかかれるのも◎。石けんカスの層をサクサク削いでいく感覚が爽快で、やみつきになってしまうかも。
(※黒色や光沢のある素材に使うとキズが目立つことがあるので注意してくださいね。)
カインズ「トイレの尿石取り ジェルタイプ 80g」698円
トイレにこびりついたガンコな汚れにお困りなら、これがおすすめ。
粘度の高いジェルが、液体洗剤だと流れ落ちてしまうフチ裏などにもしっかりとどまって、尿石を溶かす成分が浸透。先の細い「とんがりノズル」で、こまかい部分に塗るのもラクラクです。30分ほど放置した後、ブラシでよく洗えば手強い汚れもすっきり。
家族みんなが使うトイレは、毎日掃除をしていても、見えないところに少しずつ汚れがたまりがちですよね。わが家も、便座を外さないと届かない場所のしつこい汚れが悩みでした。
尿石に効くと評判のクエン酸パックでもびくともしなかったのが、このジェルを使ったらスルッと一度でキレイに。「洗剤を変えただけで、こんなにあっさり落ちるなんて!」と感動した逸品です。
また、効果はもちろん、シンプルで清潔感のある見た目も好印象。「尿石取り」と大きく書かれたパッケージだと、店頭では少し買いづらいですよね。その点、この商品はお店でも手に取りやすく、家に置いてあってもうるさくないのがいいところです。
(※塩素系の製品といっしょに使うと、有毒な塩素ガスが出て危険です。)
実力派アイテムを味方につけて、大掃除を効率よく
イベントごとが多く、何かとバタバタする年末。そんな時期の大掃除をスムーズに進めるには、汚れ落ちが段違いの実力派アイテムを取り入れるのが◎。
今回ご紹介した3つの水まわりアイテムは、著者が実際に使って効果を実感しているものばかりです。
今年の冬は、1,000円弱~2,000円台の「ちょっといい道具」に投資してみませんか。手強い汚れがラクに落とせて、いそがしい年末の時間とココロにきっとゆとりが生まれます。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4ヶ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部