今年も残すところあとわずか。師走に入ると気になるのが「年末の大掃除」です。一年の汚れを落とし、気持ちよく新年を迎えたいと思っていても、実際には「時間がない」「寒い」などの理由で思うように進まないことも。
そんな年末のバタバタを避けるコツは、ずばり「早めに取りかかること」。寒くなる前に済ませておくことで、年末の負担をぐっと減らすことができます。
今回は、今のうちにやっておくと年末が劇的にラクになる「先手家事3選」をご紹介します。
教えてくれたのは、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんです。
- 1. 効率化のカギ:年内に「ゴミ出し」を完了させる
- 2. 大掃除成功の鍵:寒くなる前に「レンジフード掃除」
- 3. 寒さ対策:水仕事がつらくなる前に「窓・網戸・ベランダ掃除」
- まとめ:先手家事で「心のゆとり」を手に入れよう
1. 効率化のカギ:年内に「ゴミ出し」を完了させる
大掃除を始める前に、まずは家の中の「不要なモノ」を整理・処分しましょう。
<早めにやるべき理由>
年末は多くの自治体でゴミの収集日が早まったり、回数が減ったりします。特に粗大ゴミや不燃ゴミは収集頻度が低く、出しそびれると「粗大ゴミと一緒に年越し」という悲しい結果に……。
片付けを先にしておくと、掃除機がけや拭き掃除の際にモノを動かす手間が減り、効率が格段に上がります。
<進め方のポイント>
取りかかる場所は、クローゼット・納戸・押入れなど “モノが溜まりやすい場所”から。「一年使わなかったモノは手放す」とルールを決めておくと、判断がスムーズです。
お住まいの地域のゴミ収集日を事前に確認し、スケジュールを逆算して作業を進めましょう。
2. 大掃除成功の鍵:寒くなる前に「レンジフード掃除」
キッチンのレンジフードは、大掃除の中でも最も時間と労力を要する場所のひとつ。気温が下がると油汚れが固まりやすくなり、掃除のハードルが一気に上がります。
<今やるべき理由>
油汚れは温度が下がると落ちにくくなるため、今の時期が “取りかかるラストチャンス”。
真冬になる前に掃除を済ませておくことで、年末のストレスを大幅に減らせます。
<掃除の手順>
1. 外せるパーツを分解し、バケツや袋にお湯(40〜60℃)を入れます。
2. 酸素系漂白剤やセスキ炭酸ソーダを溶かし、1〜2時間つけ置き。
3. 浮き上がった汚れを古い歯ブラシやスポンジで軽くこすります。
4. しっかり洗い流して乾かし、元に戻せば完了。
「温度」と「つけ置き時間」がポイント。力を入れずに、スッキリきれいに仕上がります。
3. 寒さ対策:水仕事がつらくなる前に「窓・網戸・ベランダ掃除」
水を使う掃除は、12月の寒さが厳しくなると一気に億劫になります。特に窓や網戸、ベランダは冷たい水に触れる時間が長いため、早めに取りかかるのがおすすめです。
<今やるべき理由>
暖かいうちに済ませれば、冷たい水で手がかじかむこともなく、作業もスムーズ。
厚手の手袋で動きづらいというストレスも軽減できます。
<掃除のポイント>
• 網戸:濡らしたマイクロファイバークロスで埃を絡め取るように拭く。
• 窓ガラス:洗剤を使わず、丸めた新聞紙で拭くと、インクの油分が汚れを分解。
• サッシ:まず掃除機で大きなゴミを吸い取り、歯ブラシや割り箸+布で細かい汚れを除去。
• ベランダ:排水口の落ち葉や泥詰まりをチェックし、水が流れるようにしておく。
まとめ:先手家事で「心のゆとり」を手に入れよう
年末をバタバタ過ごすか、ゆったり過ごすかは“今の動き出し”次第。少し早めに家事を進めておくことで、年末は家族と穏やかに過ごす時間を確保できます。
先手必勝の「早め家事」で、気持ちもおうちもすっきり整え、笑顔で新年を迎えましょう。