心地いい気候にホッとしたのも束の間、そろそろ年末の足音が聞こえてくる頃です。イベントが多い12月はただでさえ慌ただしいもの。そこに大掃除もくわわると、心身ともにクタクタになってしまいますよね。
そこで今回は、10年以上のワンオペ育児で培ったラク家事アイデアを発信しているKota(コタ)が、秋のうちに済ませておくと年末がラクになる家事3選をご紹介します。今のうちに少しずつ進めて、今年の年末はゆっくり過ごしませんか。

網戸掃除
夏の間は冷房を効かせるために、窓を閉めっぱなしにしていたご家庭も多いのでは。気持ちの良い風が入ってくるこの時期は、窓を開けての掃除にぴったり。寒くなる前に済ませておくのがおすすめです。
でも、網戸は特に掃除が面倒ですよね。ふつうの雑巾だと汚れが落ちにくいし、外して洗うとなるとだいぶ大がかりだし...。
そんな網戸掃除の最適解が、セリアの「網戸汚れとりミトン」(110円)。手にはめて網戸をなでるだけで、ホコリや砂をすっきり落とせる掃除アイテムです。長い毛足で隅まで届く「ボア面」と、汚れをしっかり絡めとる「ループ面」の二面構造で、乾拭き・水拭きどちらでもOK。汚れがひどい場合は中性洗剤をプラスしても。
「手」の感覚で拭けるので、デリケートな網戸を傷めることなく、効率的に汚れを落とせます。使った後もサッと汚れを落とせて、お手入れが簡単なのもうれしいポイント。
そして何より、「これひとつで網戸掃除が済むならやってしまおう」と思えるのが◎。洗剤いらずで手順もシンプルだから、網戸掃除のハードルがぐっと下がるはず。
キッチンの換気扇(レンジフード)の掃除
年末の大掃除の代名詞ともいえる換気扇。でも実は、気温が低い冬は油汚れが固まりやすく、換気扇の掃除には不向きなんです。そんな大掃除の「難所」は、寒くなる前に攻略しておくのがベスト。
わが家の定番は、100円ショップでも手に入る酸素系漂白剤を使った「つけ置き掃除」。まず、外せる範囲でパーツを分解したら、水を入れたビニール袋を排水口にかぶせて栓をします。このとき、止水蓋(こちらも100円ショップで購入可)を使うと、より水漏れしにくくなりますよ。あとは、酸素系漂白剤をパッケージの表示通りに約50℃のお湯に溶かし、パーツを20分ほどつけ置くだけ。最後に浮いてきた油汚れを軽くこすり落とせば、さっぱりきれいに。
手間のかかる換気扇掃除も、時間と化学の力を味方につけると、力を入れてゴシゴシ洗ったり、ベタベタ汚れと長時間格闘したりするストレスを手放せます。
※ただし、素材によっては酸素系漂白剤につけると変色することがあるので、事前に換気扇の取り扱い説明書を確認してくださいね。
粗大ゴミの処理
すがすがしい気持ちで新年を迎えるために、年末にしたくなるのがモノの整理。大物を手放す決断をする方も多いですよね。
けれど、12月は粗大ゴミの申し込みが集中しやすい時期。さらに、年末年始はゴミの収集スケジュールが変則的になる自治体も多く、申し込みのタイミングによっては年内に回収してもらえないことも...。モノの整理は早めに進めて、余裕をもって申し込みを済ませておくのが安心です。
また、クリーンセンターなどに自分で持ち込むのも手。ルールは自治体によってさまざまですが、戸別収集より手数料が安いことが多いので、自分で運べる方は検討してみては。
たとえば、わが家の自治体では、戸別収集は1点あたり200円〜2,500円かかるのに対して、持ち込みならゴミの種類を問わず10kgあたり380円と割安。大がかりな整理をしたときにとても助かりました。持ち込みの場合も、年末年始はスケジュールが変則的だったり、搬入車両が混雑したりすることがあるので、早めに動くのがおすすめです。
少し早めに動けば、心穏やかな年末が手に入る!
年末を意識する時期になると、「あれもこれもやらなきゃ...」と焦ってしまいますよね。今のうちに始めれば、スケジュールに余裕があるうえ、実際に手を動かすことで焦りも和らぐはず。
今回ご紹介した網戸掃除は、一部屋ごとなら掃除時間はほんの数分。換気扇掃除もつけ置く時間がほとんどなので、実際の作業時間は15分前後でOKです。すき間時間にモノの整理と合わせて進めて、今年の年末はきれいな家でゆっくり過ごしませんか。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4ヶ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部