「いつでも人を呼べる家」には憧れるけれど、実現するのはなかなか難しい...。そもそも自宅は見慣れているだけに、どこを整えれば「来客モード」になるのか、いまいちピンとこないですよね。
住んでいると見落としがちなところが、お客さま目線では意外と気になるもの。今回は、元クルーズ船乗組員で、現役時代に「お客さま目線」を鍛えられたKota(コタ)が、来客準備でおさえておきたいポイント3選をご紹介します。
来客前のバタバタを卒業して、20分でお家の印象をアップさせちゃいましょう。

- 1. 空気の入れ換え(5分)
- 2. 最初に触れるインターホンとドアノブの汚れをオフ(5分)
- 3. 洗面所・トイレなどの「プライベート空間」はぬかりなく(10分)
- おさえるべきポイントが分かれば、来客前もあわてない!
1. 空気の入れ換え(5分)
自分と家族は気づきにくいけれど、外から来た人は敏感に反応するのがニオイ。LIXIL住宅研究所の調査によると、約7割の人が「他人の家に行ってニオイが気になったことがある」と回答したのだとか。
目には見えないけれど、家の印象を大きく左右するニオイ。毎日の掃除や洗濯でニオイのもとを取りのぞくのと合わせて、来客前は窓を開けて空気を入れ換えるのがおすすめです。生活臭を外に出し、新鮮な空気を取り入れるだけで、空間全体がリフレッシュ。
長く過ごすリビング・ダイニングはもちろん、最初に入る玄関も忘れずに。靴の収納スペースがある玄関は、どうしてもニオイがこもりやすい場所。しかも、窓や換気扇がないつくりが多く、空気の入れ換えがしにくいですよね。
わが家では、玄関まわりの掃除をするタイミングでドアを全開にして、換気も同時にするようにしています。来客の直前に行えば、入れ換えたばかりの澄んだ空気でさわやかにお迎えできますよ。
2. 最初に触れるインターホンとドアノブの汚れをオフ(5分)
最初に目に入る(さらに、話すときは顔を近づける)インターホンは要注意。自分と家族はほとんど使わないので、汚れがたまっていても気づきにくいですよね。一方、ドアノブは自分たちも毎日使っているものの、手垢やホコリがついていても景色になって見慣れてしまいがち。
家に入る前に触るこの2箇所が汚れていると、「もしかして家の中も…」と残念な印象を与えてしまうかも。来客前にセットで掃除をしておくと安心です。
どちらも基本は乾いたマイクロファイバークロスでサッとひと拭きするだけ。汚れがひどい場合は、水拭きをプラスしたり、インターホンの溝部分は綿棒を使うとさっぱりキレイになります。
3. 洗面所・トイレなどの「プライベート空間」はぬかりなく(10分)
ほかの人と一緒に過ごすリビングと違って、一人になる洗面所やトイレは、自然とまわりに目がいきやすくなります。実際に、「他人の家でついチェックしてしまう場所」という調査では、74.5%でトイレが断トツの1位。次いで52.3%で洗面所という結果に。(※参考:大王製紙株式会社/全国の既婚女性310人を対象にした「トイレ掃除に関する実態調査」より)
清潔感が伝わる場所でもあるので、いつもより丁寧に掃除をするのはマスト。くわえて、わが家では、鏡や水栓などの光る部分をマイクロファイバークロスでピカピカに磨く、換気扇フィルターのホコリが目立っていたら交換する、洗面所にペーパータオルを用意する、の3つを実践しています。このひと手間で清潔感がワンランクアップ。
ご自身がよその洗面所やトイレを使うとき、ついチェックしてしまう箇所があれば、その視点を自宅のお掃除に活かすのもおすすめです。
おさえるべきポイントが分かれば、来客前もあわてない!
来客準備は、正直ちょっぴり面倒。でも、家を強制的に整えられる絶好のチャンスでもあります。
今回ご紹介した3つのポイントを参考に、ご家庭ごとの「ここだけは」という場所をあらかじめ決めておくと、来客前のストレスが減って、「気楽に人を呼べる家」にぐっと近づけるはず。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4カ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部